中東・北アフリカ rss

対「イスラム国」でクルド支援を

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 戦う意志ないイラク軍 無駄だった中央政府支援  【ワシントン】イラクとシリアで新戦略が必要な時だ。まず、これまでの境界線はなくなったことを認めなければならない。シリア、イラクが…

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過激集団IS「建国」から1年

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 一大目的失って分散か 遺跡侵略は水を求める逃避行  昨年の6月末、イスラーム暦9月、断食の最初の日に建国宣言をイスラーム世界に発した「過激集団IS」は、「カリフ制の復活」という目標を掲げ…

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勢い止まらぬ「イスラム国」 イラク、シリア、リビアで攻勢

バグダディ容疑者が音声メッセージ公開  カリフ制イスラム国家の樹立を宣言し、中東とアジア、アフリカ各地で着実に支配地域を拡大しつつあるイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国(IS)」の最高指導者、“自称カリフ”のバグダ…

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混乱招いた米軍イラク撤収

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー イランが影響力を拡大 対「イスラム国」戦略は失敗  【ワシントン】ラマディが制圧され、イラク軍は逃げた。オバマ政権が自信たっぷりに宣言した60カ国の反「イスラム国」連合の姿はど…

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党派政治にエジプト国民が怒り

地球だより  エジプトのモルシ前大統領が4月21日、反政府デモへの暴行に関与したとして、禁固20年の有罪判決を受けたが、日本のメディアが、モルシ氏を紹介する上で好んで使う表現に、「エジプト史上初めて公正な選挙で選ばれた民…

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混迷の度増すイエメン情勢

サウジ、空爆終了を宣言もすぐに再開  イエメン情勢が混迷の度を増している。首都サヌアを占拠し、ハディ暫定大統領を辞任に追い込んだ、イランの支援を受けるイスラム教シーア派ザイド派のフーシ派の壊滅を目指し、同大統領の復権を意…

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課題多く楽観はできないイラン核合意

 米欧など6カ国とイランはイランによる核開発の計画を縮小する枠組みで合意した。中東での核拡散を阻止し、オバマ米大統領が追求する「核なき世界」への新たな一歩となり得る成果だ。だが残された課題は多く、楽観は許されない。米、イ…

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初めての落語に大反響

地球だより  エジプトの首都カイロで3月下旬、同国史上初めて「落語」が披露された。国際交流基金カイロ事務所が、エジプト人に日本文化の一端を紹介する目的で企画したのだが、予想以上の反響に、両国関係者が驚いている。  ナイル…

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自信深めるエジプト、テロ・経済などで重要会議成功

 エジプトは昨年12月から今年3月下旬にかけ、3大重要会議を成功させ、自国とアラブ世界の立て直しへの自信を深めている。イスラム過激思想の根絶を図るイスラム教スンニ派総本山、アズハルの国際会議、テロリストを生み出さないため…

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パレスチナの対イスラエル包囲網

 世界の目は今、スイスのローザンヌで開催中の国連常任理事国5カ国にドイツを加えた6カ国とイラン間のイラン核協議の行方に注がれている。イランの核兵器製造を恐れるイスラエルは「イランに核兵器製造の余地を与えるいかなる合意にも…

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長引くイエメンの混乱はテロの温床に

 イスラム教シーア派武装組織とイエメン政府・軍との衝突をめぐる混乱が激化している。シーア派対スンニ派という宗派対立の様相を呈しており、周辺地域への波及も予想される。 宗派対立の様相呈する  イエメン北部を拠点とするシーア…

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現状での中東和平は不可能

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 地域の安定化が不可欠 イスラエル選挙で保守勝利  【ワシントン】ネタニヤフ首相の選挙での大勝利への反応はばかげたものが多いが、その中で最もよくあるのは、ネタニヤフ氏が、自身がイ…

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北アフリカは世界のテロ発信地

 チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館襲撃テロ事件(3月19日)は北アフリカがイスラム過激派テロ組織の主要拠点となっていることを改めて明らかにした。オーストリア日刊紙プレッセ(19日)は、「北アフリカはテログループに…

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シシ・エジプト大統領、イスラム教義から暴力思想一掃指示

 エジプト人の大多数は、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国(IS)」や国際テロ組織「アルカイダ」などイスラム過激派諸組織の元締めは、イスラム根本主義組織「ムスリム同胞団」だと考えている。シシ・エジプト大統領はさらに…

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「過激組織IS」とイスラーム

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 命令権はアッラーだけ 混乱の利益に群がる残党ら  シリア、イラクに広がる広大な沙漠にアラビアンナイトの亡霊に似た群団が突如と出現、水と食糧と財産を求めて扇形にユーフラテス川沿いに拡大北上…

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アラブ諸国で今、教義論争が展開

 イスラム教スンニ派過激テロ組織「イスラム国」が人質のヨルダン空軍パイロットを生きたままオリの中で焼殺したシーンが世界に流れると、欧米諸国では「イスラム国を絶対に許せない」といった声が高まってきている。地上軍派遣に消極的…

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エジプト大統領、イスラム教スンニ派最高権威アズハルに「宗教改革」求める

 シシ・エジプト大統領が、イスラム教スンニ派最高権威アズハルに対し、イスラム教内宗教改革を求めた。イスラム過激派によるテロや蛮行に対し、「彼らはイスラム教徒ではない」と、トカゲの尻尾切りに徹し、イスラム教とコーラン、及び…

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西方へ勢力拡大するイラン

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 制裁に反対する米政府 イエメンでシーア派が攻勢  【ワシントン】イランが核兵器保有の野望に向かって進んでいることをめぐってホワイトハウスと議会が激しく衝突している一方で、ワシン…

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「イスラム国」への攻撃 「シリア」で合意し集中作戦を

2015 世界はどう動く 識者に聞く(16) アルアハラム政治戦略研究所研究員 モハメド・ファイエズ氏(下)  ――イスラム諸国は、いかにして、イスラム国からの脅威を避け、「イスラム国」を滅ぼし得るか。  イスラム国から…

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イスラム過激派と同胞団 国家と社会の実現方法に違い

2015 世界はどう動く 識者に聞く(15) アルアハラム政治戦略研究所研究員 モハメド・ファイエズ氏(上)  ――「イスラム国」が残虐行為で世界を震撼(しんかん)させているが、イスラム国家についてはコーランに記述されて…

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イスラム教育 他宗教との共存認識を

2015 世界はどう動く 識者に聞く(13) エジプト改革と発展党党首 アンワール・サダト氏(上)  ――アラブの春の帰結は、どうなると思うか。  エジプトでアラブの春の理想が実現する大きなチャンスが来ている。勿論我々は…

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サウジは公開「むち打ち刑」を止めよ!

  ルプスの小国オーストリアでフィッシャー大統領とファイマン首相が珍しく意見を異にしている。同じ社会民主党出身だが、ファイマン首相は「脱退も辞さない」と主張すれば、大統領は「まあまあ、対話の促進は重要だから」と宥める、と…

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イスラム化が進むトルコ、独裁色強めるエルドアン大統領

 内戦状態のシリアやイラク、シーア派国家イランと国境を接し、昨年急台頭したイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」とも対峙(たいじ)するトルコは、イスラエルやレバノン、ヨルダン、エジプトとも地中海を挟んで隣接する地理的…

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