中東・北アフリカ
アフガニスタンもまた厳しく
元レジェンドも舞台に再登場 難民、ロシア軍空爆、イスラム超過激派IS。シリアは混沌の極みだが、アフガニスタン情勢も厳しくなってきた。9月末、反政府ゲリラのタリバンが、北部の州都クンドゥズを一時制圧した。政府軍がその後奪…
露の狙いはアサド政権維持
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 出し抜かれたオバマ氏 プーチン氏がシリア介入 「ロシアがアサドの敵を攻撃、米は反発」ウォール・ストリート・ジャーナル紙10月1日 【ワシントン】オバマ政権にもう少し知恵があ…
米のシリア政策が破綻 ロシアがついに軍事介入
ロシアがついにシリア内戦に軍事介入した。ロシアにとっての中東唯一の拠点であるシリアの権益確保のため、反体制勢力への空爆を開始。米国の対シリア政策の破綻が明白となり、ロシアの戦略が成功を収めた場合、中東諸国が雪崩を打って…
シリア内戦、露の軍事介入鮮明に
ロシアはシリア国内における軍事力の増強を続けており、ロシアによるシリア内戦への軍事介入の可能性がますます高まっている。(カイロ・鈴木眞吉) 外交攻勢も活発化 来週にも米露首脳会談 14日の時点では、シリア西部ラタキア…
ムスリム同胞団への無知
地球だより 先日、オーストリア生まれで英国人と結婚したある友人から連絡があった。娘がエジプト人と結婚しカイロに住んでいることから、英国での会合で、北アフリカ諸国の現状についてのスピーチを依頼されたのだという。娘の意見と…
聖地巡礼で717人圧死
メッカ近郊、石投げ儀式中 【カイロ鈴木眞吉】サウジアラビアのイスラム教聖地メッカ近郊の「ミナの谷」で24日、大巡礼(ハッジ)に参加していたイスラム教徒の群衆が将棋倒しとなり、アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ局アル…
IS壊滅の機会を逸した世界
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 米軍イラク撤収前に蠢動 オバマ政権が内戦に不介入 世界から最大級の非難を浴びながらも過激派組織IS(「イスラム国」)は存在を維持している。カリフを自認するバクダディなる人物は、上空を有…
シリア内戦にロシア本格介入か
プーチン氏、欧米を牽制 欧米諸国が、シリアなど中東・アフリカからの難民問題で忙殺される中、ロシアは着々とシリアへの「介入」を進めている。米露対立の先鋭化は、中東地域をより不安定化させる可能性を秘めている。(カイロ・鈴木…
エジプト外交 初の原発をロシアが受注へ
欧米から露中寄りに変化か エジプトのシシ大統領は8月下旬、アブドラ・ヨルダン国王らとともにロシアを訪問、同月26日にはプーチン・ロシア大統領と会談した。5月にはモスクワ対独戦勝70周年記念パレードに参加している。シシ氏…
レバノン、ごみ問題の背景にイスラム組織
レバノンで、ごみ処理問題への抗議デモを契機に、同国政治の混乱が浮き彫りになっている。その根底には、強大な政治的影響力、軍事力を持つイラン系イスラム教シーア派過激派民兵組織ヒズボラ(神の党)の存在がある。(カイロ・鈴木眞…
IS、パルミラ遺跡破壊 背景に「偶像崇拝禁止」
ユネスコが「戦争犯罪」と非難 【カイロ鈴木眞吉】シリア中部にある世界遺産「パルミラ遺跡」の中でも最重要と位置付けられているベル神殿の一部が8月30日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」により破壊された。国連訓練調…
イエメン内戦 鍵は部族間の権力バランス
イエメン水資源・環境省顧問 アブデルラフマン・エルヤーニー氏 イエメン内戦は隣国サウジアラビアを巻き込み泥沼の闘争を呈している。イスラム教宗派間の紛争という一面がある一方で、権力、利権をめぐる争いでもあり、いまだ解決の…
開明的イスラム指導者に期待
地球だより エジプトの首都カイロに赴任して以来十数年を経たが、国民の9割を占めるイスラム教徒との付き合いを通じ、過激派ではない一般のイスラム教徒でも大きく三つの問題を持っていることに気付く。 その第1は、信教の自由が…
空爆開始から1年超 「イスラム国」の勢い衰えず
化学兵器使用の可能性も かつてない大量虐殺の危険 米国がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」への空爆を開始してから1年余りが経過した。ISの勢いは衰えておらず、その蛮行は残虐さを増し、ついに世界遺産パルミラの重要神…
イスラム指導者の役割強調 過激主義との戦いでシシエジプト大統領
法令発令者が初の国際会議 【カイロ鈴木眞吉】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」などによる陰惨なテロが全世界規模でその激しさを増す中、イスラム教の聖典コーランや、預言者ムハンマドの言行録「ハディース」から導き出され…
避難受けたシリア難民支援
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 大虐殺逃れたユダヤ人 キリスト教徒救出で恩返し 【ワシントン】キリスト教徒は、イスラム教徒より600年も前から中東に存在していたが、中東から一掃されかねない事態に直面している…
危険なイラン兵器禁輸解除
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 国連制裁の復活は困難 同盟国と米海軍の脅威に 【ワシントン】コラムを書くとき、同じ問題について再度書こうとは思わないものだ。私は2週間前、コラム「外交史上最悪のイラン合意 」…
イラン核合意、核とテロ支援への監視怠るな
イランと欧米など6カ国がイラン核開発問題をめぐって合意に達した。核開発を大幅に抑制し、査察を強化する一方で、国連、欧米各国が段階的に制裁を解除する。確かに「歴史的」だが、多くの問題をはらんだ合意でもある。 制裁解除で大…
イラン核協議の合意と「その後」
国連安保常任理事国(米英仏ロ中)にドイツを加えた6カ国とイラン間で続けられてきたイラン核協議は14日午前(現地時間)、最終文書の「包括的共同行動計画」で合意し、2002年以来13年間に及ぶ核協議はイランの核計画の全容解…
「核」は外交文書では消滅しない
こんなタイトルをつければ、イラン核協議で昼夜問わず交渉している外交官たちを侮辱することになるかもしれないが、当方はやはりそのように感じるのだ。 ウィーンでイランの核協議が進行中だ。今回は最終合意が実現し、13年余り続…
外交史上最悪のイラン合意
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 譲歩続けるオバマ政権 「実績」を残したい大統領 【ワシントン】イラン核合意のコンセプトそのものに悪魔が潜んでいる。オバマ大統領は、イランとの合意を強く支持し、この狂信的なイス…
問題は「IBM」
地球だより エジプトに赴任して10年を超えるが、何かに出くわすたびに思わされることの中に、この国では、日本での生活に比較し、3-5倍の精力投入が必要だということだ。 先日、車の修理を頼んだら、頼みもしない塗装までやろ…
4ヵ国同時テロで117人死亡 動機はイスラム過激思想
イスラム過激派による世界規模のテロが6月26日、多発した。仏とチュニジア、クウェートでは、カリフ制イスラム国家の樹立を宣言した「イスラム国(IS)」によるとみられる同時多発テロ。ソマリアでは、国際テロ組織「アルカイダ」…