中東・北アフリカ
エジプトの顔がない遺跡
地球だより エジプトの数ある観光名所を訪ねて、心痛く思うことの一つに、見事な彫像にもかからず、顔の部分だけが破壊されている像が多くあることだ。殊に、同国南部最大の観光都市ルクソールのルクソール神殿やカルマナック神殿に並…
神学で決まる「イスラム国」
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 現実に国となる危険性 部族問題で湾岸諸国が警戒 今年6月29日、イスラーム教にとって重要な断食の月が開始されたその日、「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)と称する武装集団が「カリ…
成功例ない「アラブの春」
中東を2分、イスラム主義者と民主主義者 長期独裁政権打倒と民主主義の実現を目指した「アラブの春」を経て、中東世界は今、イスラム主義者と民主主義者が争っている。「イスラム国(IS)」の出現は、イスラム主義者の最終目標が、…
ガザ復興支援は慎重に
地球だより パレスチナ自治区ガザ地区の復興について話し合う「ガザ復興会議」が、エジプトの首都カイロで開催され、各国から54億㌦(約5800億円)の拠出が表明された。日本は2000万㌦(約22億円)の追加支援を表明した。 …
エボラ出血熱の迅速な診断を
反原発を主張する人々は原子力発電事故が如何に怖いか、放射線の汚染からテロ襲撃の危険まで挙げて説明する。そして、脱原発、再生可能エネルギーの促進を要求する。それは一つの見解だが、原発開発、それに伴う核関連技術の発展はがん…
着実に支配拡大するイスラム国
オバマ氏は地上軍拒否に固執 イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国(IS)」は、着実にその勢力を拡大し、再びイラクの首都バグダッド攻略の動きを見せている。IS入りを計画した北海道大生や、彼を仲介した元教授の存在が明ら…
これは教育の戦いだ 子ども兵士、子ども人間爆弾NO
「アラーがお前を選ばれた」。 イラクとシリアで支配を広げる過激派組織「イスラム国」への懸念は、強まる一方だ。その大きな懸念の一つが、子どもの兵士、テロ戦士の使用である。国連人権高等弁務官は9月、子どもを彼らから護(ま…
ガザ戦争にみる国際人道法
日本大学名誉教授 小林 宏晨 非対称で正規軍不利に 政治解決が必要な政治紛争 イスラエルと急進パレスチナ集団間の戦闘は休戦協定をもって当面終結した。この戦争は自衛とテロの狭間にある。そこでは多数の民間人が巻添えとなり、…
「イスラム国」封じ込めを
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 聖戦主義者との長い戦いへ イラク・スンニ派の協力必要 【ワシントン】いつまでたっても煮え切らないオバマ大統領がようやく、「イスラム国」に対する効果的な戦略を出し始めた。これは…
アフガン新政府、国民一致と民主化への一歩に
アフガニスタン新政府が発足する。大統領選での大規模不正で遅れていた。 長期にわたる戦乱で荒れ果てたアフガンの自立、平和、安定に向けた弾みとしたい。 ガニ元財務相が大統領に 最初の投票から5カ月を経て、ようやくアフ…
中東5ヵ国参加のシリア空爆の意義大きい
オバマ米政権はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」のシリア領内の拠点に対する初の空爆に踏み切った。 今回の作戦には、ヨルダン、バーレーン、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東5カ国が参加した…
米国への勝利確信するIS
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 斬首はプロパガンダ 影が薄くなるアルカイダ 【ワシントン】「イスラム国(IS)」は何を考えているのか。確かに、現代メディアの使い方は心得ている。しかし、米国人2人、さらに英国…
カイロに響く篠笛の音
地球だより カラオケも居酒屋もなく、サッカー以外のスポーツはほとんどなく、酷暑が長期に続く夏でも泳ぐ習慣さえ皆無に近いアラブ・イスラム諸国。体育、音楽、絵画、料理などの、いわゆる情操教育的な授業はない。大学にもサークル…
「イスラム国」英米人3人を殺害、イスラム指導者からも非難の声
イラクとシリアにまたがる地域に「イスラム国(IS)」の樹立を宣言したイスラム教スンニ派過激派武装組織は13日、英国人の人道支援活動家へインズ氏を、米国人ジャーナリスト2人と同様斬首して殺害、3人目の犠牲者とした。イスラ…
ISのリクルートを阻止せよ
シリアやイラクでテロ活動を繰り返すイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」(IS)は国際社会の包囲網にもかかわらず、依然その勢力を拡大している。ISの総兵力は1万5000人から3万人と推測されているが、2000人から…
イスラム国、国際的脅威に連携してに対応を
オバマ米大統領がイスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」を打倒するため、イラクで実施している空爆作戦をシリアに拡大する方針を示したことを受け、ヘーゲル米国防長官はシリアでの空爆計画を承認した。 残虐行為で勢力拡大 …
ISに対抗し、宗教者が結集へ
シリア、イラクの一部を占領し、カリフを宣言するイスラム教スンニ派過激テロ組織「イスラム国」(IS)に対して、イスラム教内で「あれはイスラム教とは関係がない」という怒りの声が上がってきている。同時に、ISに虐殺されている…
イスラム国、「かつてない脅威」への対処を
ヘーゲル米国防長官は、イラクとシリアで勢力を広げるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」について「これまで目にしたこともないような組織だ」と述べた。 この発言は、同組織が従来のテロ集団の枠を超えた大きな脅威だとの認…
ガザ攻撃で冷静だった国民
地球だより イスラエルとパレスチナのガザを実効支配するイスラム根本主義過激派組織ハマスとの激しい戦闘を目前に、今回のエジプト国民は実に冷静だった。「イスラエル反対」を叫んだ中南米や一部欧州諸国の国民とは対照的に、「イス…
見えないガザ戦争解決の道
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 続くイスラエルの攻撃 ハマスと自治政府は統一を 現在、世界にある都市の中で古い順の上位に入るかつての交易都市ガザが、再び戦乱の中に置かれた。キリスト生誕以前からその存在を世界に知られて…
イラクで残虐行為続ける「イスラム国」
指導力発揮できぬ穏健派イスラム イラクとシリアにまたがる地域にカリフ制イスラム国家の樹立を宣言したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」の蛮行が続いている。イラク北部で支配地域を拡大、キリスト教徒やヤジディ教…
勢力拡大する「イスラム国」
オバマ米政権がイラクで勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」への空爆に踏み切った。2011年12月の駐留米軍撤収後、武力行使には慎重だった同政権が方針転換したのは、イスラム国の戦闘能力が放置できない…
イラク空爆、地域の安定へ戦略的対応を
オバマ米大統領は、イラク、シリアの一部を支配下に置くイスラム過激組織「イスラム国」の勢力拡大を阻止するため空爆による軍事介入に乗り出した。キリスト教徒、ヤジディ教徒など少数派の「大量虐殺」を止め、イラク北部のクルド自治…