ノーベル平和賞にチュニジア4団体


700

民主化背景にエジプトの「同胞団圧迫」

 チュニジアの「国民対話カルテット」にノーベル平和賞が授与された。独裁政権の打倒と民主主義を求めた「アラブの春」による、ベンアリ政権崩壊後のイスラム主義勢力と世俗派勢力との対立解消に貢献、民主化を推し進めたのが受賞理由とされるものの、調整成功の裏には、エジプトでのムスリム同胞団に対する徹底した圧迫により、秒読みだった同胞団政権樹立が宙に浮き、政教分離による民主主義を掲げる世俗勢力が勝利したのが実態だ。(カイロ・鈴木眞吉)


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ