トランプ氏に期待する中東諸国


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 トランプ氏の勝利が中東各国に希望をもたらしている。理由は、オバマ氏が8年間、中東諸国に強いてきた「冷淡な仕打ち」にある。中東諸国は近年、オバマ米国を見捨て、露中に接近してきた。しかし本音は、米国との関係改善を望んでいる。(カイロ・鈴木眞吉)

 オバマ氏は就任早々、アラブ世界の盟主エジプトの首都カイロで中東各国指導者に、コーランの章句を引いて、親近感を示すなど、中東指導者に絶大な希望を抱かせていた。

 しかし、2010年暮れに始まった「長期独裁打倒、民主主義実現」を目指した「アラブの春」が当地に波及して以来、オバマ氏への信頼が徐々に崩れていく。


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