関係改善進めるイスラエルとアラブ諸国、パレスチナは置き去りか
◆敵視政策は棚上げに
イスラエルとパレスチナ間の和平交渉は止まったまま、進展の気配は見えない。その一方で、イスラエルとアラブ諸国の接近が伝えられている。
最後の中東戦争が起きて既に40年以上、アラブ世界からの中東和平への関心は薄れているように見える。1948年の第1次中東戦争以来、パレスチナをめぐりイスラエルとアラブ諸国は対立してきた。「中東和平」と呼ばれてきたように、パレスチナ和平はこれまで、周辺国をも含む中東の問題と捉えられてきたが、イランの台頭などを受けて新たな地政学的時代を迎えようとしているようだ。
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