砕かれた「アラブの春」の理想 イスラム過激派が台頭


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真の民主主義実現へ教派の対話が不可欠

 中東・アラブ諸国で、2010年暮れから始まった、長期独裁政権打倒と自由民主主義を求めた「アラブの春」運動は、昨年末で丸5年が経過した。最近「アラブの秋・冬になってしまった」との嘆きが聞かれる原因は、イスラム過激派勢力が、各国で勢力を拡大し、その理想を打ち砕いたからだ。イスラム過激派勢力は、イスラム教への信仰を土台に、イスラム法による厳格な統治下のイスラム国家・世界の樹立を目指すことから、民主主義とは正反対の体制を確立することになる。(カイロ・鈴木眞吉)


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