韓国・北朝鮮
選挙権年齢論争
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 2003年、ドイツで“家族投票権”を導入しようという法案が提出された。赤ん坊はじめ全員に投票権を与え、12歳未満の場合は父母が代理行使できるようにする内容だ。12歳以上の子供は父母…
潘基文氏の大統領選出馬は資格違反か
韓国紙セゲイルボ 望ましくない「総長退任直後」 潘基文(パンギムン)前国連事務総長は大統領選を意識したパフォーマンスを演じる前に明確にすべきことがある。自身をめぐる二つの疑惑、すなわち大統領被選挙権と国連決議違反だ。 …
国定教科書に「進歩派」教育長と歴史学会反発
韓国紙セゲイルボ 朴槿恵(パククネ)政府が重点的に推進してきた歴史教科書の国定化論議が熱い。政府は先月27日、国定教科書適用方針について「現場適用猶予1年、2018年に国定・検定混用案」を発表し、猶予期間中に国定教科書…
知名度・支持率だけの潘基文氏
政治的実力には低い評価 今年行われる韓国大統領選で、候補者と目される人物について、韓国メディアが取り上げている。朝鮮日報社が出す総合月刊誌「月刊朝鮮」(1月号)で、日本にも小説『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』が紹介されている…
与党候補見当たらぬ韓国大統領選 “保守政党消滅”の可能性
左派政権誕生で揺らぐ安保 韓国では朴槿恵(パククネ)大統領の弾劾で今年12月に予定されていた大統領選挙が早ければ春に、遅くとも夏に行われる可能性が高まってきた。弾劾の是非を審議している憲法裁の裁定次第では、その日程もど…
「正しい政党」だって
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 昨年の第20代総選挙に旗を掲げた政党は大部分消え去った。吹き抜ける風のように、使い捨てのおむつのように、その時一回だけ使って捨てるのにちょうどいい名前の政党が少なくなかった。「改革…
“タフガイ”に囲まれた韓国
韓国紙セゲイルボ 司令塔不在で外交安保の危機 朴槿恵(パククネ)大統領弾劾政局の中で“タフガイ”に囲まれた韓国の外交安保が危機に直面している。 サード(高高度防衛ミサイル)、慰安婦問題での日韓合意をめぐる中国と日本の…
弾道弾の開発進める北朝鮮
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 「核放棄」説得 全て失敗 日本の核武装容認も選択肢 金正恩氏は1日、「大陸間弾道ロケット(ミサイル、ICBM)試験発射準備が最終段階に達した」と発表したが、そのようなことをし…
北朝鮮の非核化、米の中国圧迫カードが鍵
2017激動の世界を読む(7) 元韓国青瓦台外交安保首席秘書官 千英宇氏(下) 金正恩体制は中長期化するだろうか。 カギを握るのは米次期大統領のトランプ氏が、北朝鮮の非核化のためにどのくらい多くのカードを動員するかだ。…
北の金正恩体制、側近頼らず本人が判断
2017激動の世界を読む(6) 元韓国青瓦台外交安保首席秘書官 千英宇氏(上) 金正恩体制になって5年が経過した。権力をどの程度掌握したとみるか。 正確な判断を下すのは難しいが、基本的に権力を確実に掌握し、体制は安定化…
もう天下取った気分
地球だより 韓国の正月は新暦よりも旧暦の1月1日(今年は新暦で1月28日)の方がはるかに盛大だが、昨年の国政介入事件で政権交代への道が一挙に開かれた国内の左派陣営は欣喜雀躍(きんきじゃくやく)するあまり旧正月を待たずに…
釜山少女像設置、責任逃れに終始
機能不全漂う不甲斐なさ 昨年の国政介入事件をめぐる国会弾劾可決に伴い、韓国は朴槿恵大統領が職務停止で“不在”の中、外交にさまざまな支障が出始めている。いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意は昨年末、南部・釜山の日本総領…
韓国大統領選、潘氏出馬なら中道で勝負か
2017激動の世界を読む(5) 元韓国自民連議員 李東馥氏(下) 国政介入事件とそれに伴う国会弾劾可決で今年12月に予定されていた大統領選が前倒し実施される可能性が出てきた。 今の情勢では野党系候補が有利。中でも文在寅…
朴大統領弾劾 退陣圧力、審理に影響も
2017激動の世界を読む(4) 李東馥氏 元韓国自民連議員(上) 国政介入事件の原因を改めて考えると。 やはり朴槿恵という政治家が抱えていた問題が一番大きいだろう。朴槿恵氏がフランス留学中だった1974年に母、陸英修女…
“赤い鶏”の年
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 2017年は酉(とり)年だ。60 の干支(えと)のうち34番目の丁(ひのと)酉年だ。暦法では丁が火の気運を意味し、火は赤いという意味を持つので“赤い鶏”の年と解釈される。赤いという…
手痛い韓国外交の空白
韓国紙セゲイルボ トランプ時代到来に備えなし 新年が明けた。韓国は国政壟断と弾劾政局でかつてない道を行っている。国外の状況も複雑だ。米国でトランプ大統領時代が幕開けすれば、日本の安倍首相、中国の習近平国家主席、ロシアの…
政治家の妄言が幅を利かせる残念な時代
韓国紙セゲイルボ 「バカは黙っとけ」。ギャングの言葉ではない。ロドリゴ・ドゥテルテ比大統領の発言だ。 相手はザイド・アル・フセイン国連人権高等弁務官。麻薬との戦争を進めているフィリピンの状況に国連が介入した。ドゥテル…
聖誕節の乱数放送
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 古今東西を問わずスパイがいなかった時はない。歴史とは切っても切れない存在だ。とすれば、それを疎(おろそ)かにしてはひどい目に遭うことになる。 スパイをなめてかかって身と国を滅ぼし…
現実に目を逸らし続けた1年 英のEU離脱、トランプ現象
韓国紙セゲイルボ 2016年も残りわずか、国際部記者として記憶に残ることを思い出してみた。 英国民が欧州連合(EU)離脱を選択するとは予想できなかった。6月23日の投票直前までも「英のEU離脱は現実化するか」という周…
核・ミサイル戦略、中国の足元見て武力挑発
検証・金正恩統治5年(下) 北朝鮮がこれまで強行した5回の地下核実験のうち4回は金正恩氏が後継者に決まって以降のものだ。回数を重ねるごとに爆発規模は大きくなり、今年9月の5回目は広島に投下された原爆の3分の2の規模まで…
後継決定前夜、故金正日氏と幹部の「合作」
検証・金正恩統治5年(上) 北朝鮮の最高指導者、金正恩・朝鮮労働党委員長が父、金正日総書記の死去に伴い権力の座を世襲してから今月で5年が過ぎた。弱冠、20代後半で後継者となった正恩氏の手腕は疑問視されたが、大方の予想を…
綻び露呈した大統領制、内閣制へ改憲すべき
韓国紙セゲイルボ 社会の変化のスピードが急なのに対して、政治のそれは驚くほど遅い。軍部独裁終息、大統領直選制改憲を勝ち取った1987年体制が破綻しているのはそのためだ。 現在の大統領制は相手に1%だけでも勝てば全てを…
“神の贈り物”半導体
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1995年は歴史的な年だ。輸出が1000億㌦を突破。数十年間叫び続けた“輸出立国”の達成を物語る数値だった。ギリシャ神話に出てくるヘスティアの炉のように「輸出の火は消えない」という…