韓国・北朝鮮
韓国“脱神話化”の結末は?
韓国紙セゲイルボ 風前の灯火の自由民主体制 朴槿恵(パククネ)大統領の弾劾案が国会で可決されると、ある野党議員は、「これで朴正煕(パクチョンヒ)時代は終わった」と言った。つまり、朴大統領弾劾は(朴正煕による)産業化神話…
裁判所に圧力合戦
地球だより 国政介入事件をめぐる朴槿恵大統領弾劾案可決でその是非を審理する憲法裁判所がデモの圧力にさらされている。 先週末、ろうそくデモ参加者たちは「弾劾しろ」、一方の大統領支持者たちは「弾劾棄却」をそれぞれ叫びなが…
変質する韓国ろうそくデモ
朴大統領退陣に追加要求 親北議員釈放からTHAAD反対も 韓国の国政介入事件をめぐるソウルの大規模ろうそくデモが変質している。従来通り朴槿恵大統領の即刻退陣などを求めつつも、服役している元親北議員の釈放運動をしたり、北…
対決民主主義から合意民主主義への転換図れ
韓国紙セゲイルボ 国会での朴槿恵(パククネ)大統領弾劾以後、憲法裁判所は決定を最大限操り上げなければならない。今回の事件は関連疑惑が多く、しかも、朴大統領が疑惑内容の相当部分を認めていないので、事実関係で激しい攻防が予…
「慰安婦」問題、地方に追悼施設建設へ
「癒やし金」生存者の6割受領 いわゆる従軍慰安婦問題をめぐり日韓両政府が昨年12月に合意した内容を受けて発足した韓国の「和解・癒やし財団」は、同問題の追悼施設を地方に建設する方針を固め、早ければ23日の理事会で正式に決…
日韓の軍事情報保護協定
必要性説く保守メディア かつて韓国は日本文化開放をすれば、韓国の映画産業や文化コンテンツ業界が打撃を受けると反対していた。ところが、いざ、ふたを開けてみると、逆に日本に「韓流ブーム」が巻き起こった。韓国コンテンツが大量…
崔順実ゲートの根底にあるもの 西洋と異なる儒教的「公私観」
「忠義」より「孝行」を価値的に重視 「崔順実(チェスンシル)ゲート」で大揺れの韓国。崔氏が朴槿恵(パククネ)大統領をコントロールし「国政を壟断(ろうだん)」したとして、大統領に退陣を求めるデモが毎週ソウルの広場を埋めて…
血涙を流すとは
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 『血の涙』。1906年に、文筆家の李人稙が自ら主幹を務める日刊新聞「萬歳報」に連載した、国内最初の新小説の表題だ。 清日戦争(日清戦争のこと)の混乱期に両親と別れた少女が、さまざ…
国益極大化に乗り出す中国
韓国紙セゲイルボ 混沌の韓国に光照らすデモを 大統領権限代行体制で運営される韓国の外交は一歩も前進できない現実に直面している。米国の政権交代期に北朝鮮の追加挑発の可能性が大きくなっているが、韓国は核心当事者にもかかわら…
“南風”に喜悦満面の金正恩氏
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 民心に追われた朴槿恵氏 金王朝も“明日は我が身”に 今年も残すところあとわずかとなった。朝鮮半島の二つの国を覆う風は今年も年初から北側から南側方向に吹いてくることが多かった。北朝鮮によ…
朴大統領弾劾、国政混乱で安保空白つくるな
長年の友人だった崔順実被告による国政介入事件をめぐり退陣圧力を受けていた韓国の朴槿恵大統領に対する国会の弾劾訴追案が可決された。朴大統領は職務停止となり、黄教安首相が権限を代行するが、国政の混乱も憂慮されている。 「慰…
内憂外患危機の韓国安保戦線に異常なし?
韓国紙セゲイルボ 韓国が直面している国政混乱と米国の政権交代期の状況を北朝鮮が軍事的挑発のチャンスと誤認する可能性がかつてなく高い。 歴史的に北朝鮮は米国の政権交代の時ごとに予想できない核実験や長距離ミサイル発射で新…
“鮮明性”競争の逸脱
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 『思美人曲』を書いた歌辞文学の大家、松江(ソンガン)・鄭澈(チョンチョル)(松江は号)。政治的には“鮮明性”を強調した西人の領袖だった。宣祖(朝鮮王朝14代の王)の即位後に官職生活…
現代の魔女狩りと「ディアスポラ」
韓国紙セゲイルボ 合理的に未来を切り開けるか 最近、韓国社会で頻繁にメディアに登場する言葉がある。「魔女狩り」と「ディアスポラ」だ。二つともユダヤ・キリスト教文化から出た不吉な単語である。 魔女狩りは15世紀前後、中…
膨れ上がるデモ、「民主主義の成熟」に疑問符
どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(下) 先月、韓国主要大学の一つ、中央大学のメディアコミュニケーション学科で「世論と大衆媒体」という授業が行われた。担当教授が国政介入事件と関連し次のような話をしたという。 「…
朴槿恵談話のトリック、政治的駆け引きに利用
どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(中) 「どうやら朴槿恵大統領はトリックを仕掛けたようだ。自分の退陣スケジュールを国会に任せたが、国会が話し合いでそれを決める能力がないことをお見通しだ。できる限り時間稼ぎして秩…
国政介入事件の深層、たわいない確執が発端
どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(上) 暴露はこうして始まった 前代未聞の国政介入事件で韓国が混迷を深めている。どうやって疑惑は暴かれたのか、前倒し実施の可能性が出てきた次期大統領選挙や国政混乱で懸念される日韓…
対北制裁決議、圧力高め核開発を阻止せよ
国連安全保障理事会は9月に5回目の核実験を行った北朝鮮を強く非難し、制裁を強化するための決議を全会一致で採択した。核・ミサイル開発への資金流用を減らすため、最大の外貨収入源である石炭輸出に厳しい上限を課している。国際社…
中国の韓流規制は危機とともに良い機会だ
韓国紙セゲイルボ 最近、中国内の韓流コンテンツ放送に対する規制と禁止が公式に施行されたという便りが聞こえてきた。「限韓令」(禁韓令)である。 数年前から中国は単純に韓流コンテンツの消費市場に留まらずに、直接コンテンツ…
龍山公園への期待
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 龍山(ヨンサン)は周辺の山の形が龍に似ているといって付けられた地名だ。昔から名勝地で、ソウルの中心部につながる道の要所として戦略的な要衝地だった。 13世紀に高麗に侵入した蒙古軍…
韓流の足引っ張る国政マヒ
韓国紙セゲイルボ ダイナミックコリア蘇るか 25日、東京の韓国文化院では「コリア・メディア・アソシエーション・ジャパン」(KMAJ)発足式が開かれた。日本で韓流を中心に活動している主要メディアと企画会社などが結集したネ…
朴大統領辞意、一刻も早い政情の安定を
韓国の朴槿恵大統領は「与野党が議論して安定的に政権移譲する方策を作ってもらえば、その日程と法手続きに従って大統領職から退く」と述べ、2018年2月の任期満了前に辞任する意向を表明した。 大統領が任期途中で辞任すれば、韓…
パロられる朴大統領
地球だより 韓国を揺るがしている国政介入疑惑をめぐり朴槿恵大統領が会見で語ったある言葉が国民の間で流行している。この時、朴大統領は「何をもってしても国民の心情をなだめるのが難しいと思うと、私がこうしようと思って大統領に…