崔順実ゲートの根底にあるもの 西洋と異なる儒教的「公私観」
「忠義」より「孝行」を価値的に重視
「崔順実(チェスンシル)ゲート」で大揺れの韓国。崔氏が朴槿恵(パククネ)大統領をコントロールし「国政を壟断(ろうだん)」したとして、大統領に退陣を求めるデモが毎週ソウルの広場を埋めている。
この騒動に関して、韓国では歴代大統領が「汚職」で断罪され、惨めな末路を辿(たど)るのは民族性に由来しているからという解説が多い。一族に権力者が出ると、郎党がそれにたかり、恩恵(利権等)が分けられるのは当たり前であり、もしそれを親族に分けなければ批判される風土がある、というのだ。
...【全文を読む】