アジア・オセアニア rss

楽観できない習近平軍事改革

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 見えてきた党軍間の軋轢 習氏「依然、非常に困難」と吐露  習近平政権になって34回目になる党中央政治局の集団学習が去る7月28日に開催された事実とその様子を伝える新華社電が『月刊・中国情勢』…

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歴史を塗り替える中国

インサイト2016 筑波大学名誉教授・理学博士 遠藤 誉  2016年9月20日、米ワシントンDCのナショナル・プレス・クラブで国際シンポジウムが開催された。主催はアメリカの大手シンクタンク「Project(プロジェクト…

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思わぬ宗教冒涜行為

地球だより  ミャンマーの裁判所はこのほど、仏教の説法がうるさく眠りを妨げるとして拡声器の電源を切ったオランダ人男性旅行者(30)に対し、「宗教への冒涜(ぼうとく)行為」との理由で、重労働を伴う懲役3月の判決を言い渡した…

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ドゥテルテ比大統領、世論調査で高い満足度維持

麻薬、犯罪対策に高い評価  暴言や強権的な麻薬取り締まりで国際社会から批判にさらされているフィリピンのドゥテルテ大統領だが、国内では依然として高い支持を維持していることが最新の世論調査で明らかとなった。麻薬取り締まりをめ…

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中国企業に制裁、対北包囲網強化を進めよ

 国連安全保障理事会が強く非難した9月の北朝鮮による5度目の核実験を受け、米財務省は中国企業と幹部4人に制裁を科した。司法省も同社と4人を刑事訴追した。  対北制裁の「抜け穴」を許さない米国の強い姿勢を見せたことが評価さ…

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都会を走るリス

地球だより  リスというのは動物園か深い森にまで足を延ばさないと遭遇できないものと思っていた。  ところがバンコクでは、都心でも自由気ままにリスが走り回っている。  日本のシマリスに似ているが、実は似て非なるものでフィン…

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日印連携しアジアに平和を

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 挑発繰り返す中朝パ 冷静過ぎるメディアの報道  北朝鮮がいよいよ日本の経済的水域圏内にミサイルを飛ばしてきた。日本国政府もメディアも極めて冷静に対応した。メディアがこのような危機に…

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身近に迫る麻薬戦争

地球だより  フィリピンではドゥテルテ大統領が始めた麻薬戦争が激化しており、毎日のようにどこかで麻薬容疑者が殺害されている。少し遠い世界の出来事のように感じていたが、ついに目の当たりにすることになった。  先日、少し遅い…

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中国、尖閣発端に対米戦争も 米ランド研究所が「米中戦争」研究

 安全保障問題では米国最大の民間研究所であるランド研究所がこのほど、「米中戦争」をテーマにした報告書をまとめた。2025年までの近未来を見越した米陸軍からの委託研究だった。リポートでは米中戦争の発火点に関し、尖閣を一例と…

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北核実験で習主席正念場に

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 G20会議の成功台無し 問われる制裁手抜きの責任  9日に北朝鮮は本年初に次ぐ第5回目の核実験を強行して世界に衝撃を与えた。核実験は、10キロトンと過去最大規模で「核弾頭」爆発実験の成功が初…

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反米・親中露発言への懸念

ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権 (下)  南シナ海の領土領海問題をめぐる中国と他の沿岸国との対立において、反中国の急先鋒(せんぽう)を務めてきたフィリピンだが、ドゥテルテ大統領の反米姿勢が浮き彫りとな…

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ドゥテルテ大統領就任から3カ月、強権発動し公約遂行

ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権 (上)  圧倒的な国民の支持を得て6月30日に就任したフィリピンのドゥテルテ大統領。麻薬蔓延(まんえん)のフィリピンで間もなく政権3カ月を迎える。国内での高い人気とは裏…

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結党30年迎える台湾・民進党 蔡主席の下、団結・再生

平成国際大学教授 浅野 和生 包容力ある政治で前進を  台湾の蔡英文政権の与党、民主進歩党が、この9月で結党30年の節目を迎える。この30年は、台湾の民主化完成、政権交代を含む普通の政党政治が実現する過程であった。  さ…

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カジノに群がる窃盗団

地球だより  タイ警察は14日、バンコクのビジネス街シーロムのステートタワービルでタイ人家政婦(41)を窃盗容疑で逮捕、日本円で現金70万円と13万5000バーツ(約45万円)を押収したと発表した。  2週間前、ステート…

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比ダバオの無差別爆弾テロ 麻薬組織、アブサヤフと共謀か

ドゥテルテ大統領の地元で発生 治安対策への反発が動機  フィリピン南部ダバオ市で2日夜、強力な爆発があり、これまでに15人が死亡し70人が負傷した。同市はドゥテルテ大統領の地元で、国内有数の治安が良い都市として知られてお…

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ウズベキスタン、戦略的な結び付きの継続を

 中央アジアのウズベキスタンで約四半世紀にわたり政権の座にあったイスラム・カリモフ大統領が今月、78歳で死去した。ウズベクは中央アジア最大の人口(約3000万)を抱え、中露の狭間にあり、さらにアフガニスタンとも国境を接し…

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香港立法会選、中国は「高度な自治」を奪うな

 香港の議会に当たる立法会の選挙で、反中国で「香港独立」色の強い「本土派」をはじめとする民主派勢力が議席を伸ばした。中国政府によって香港の民主主義が脅かされていることへの危機感の表れだ。 民主派勢力が議席伸ばす  香港立…

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ダムが切り札、中国はメコン川も支配するか

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議も終わったが、南シナ海を“中国支配の海”にする中国の決意は不退転に見える。そんな裏でもう一つ注目したいのが、メコン川の水問題だ。  全長4900㌔。中国、ミャンマー、ラオス、…

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比大統領は米との同盟関係重視せよ

 フィリピンのドゥテルテ大統領が米国に対する批判を続けている。  だがフィリピン近海を含む南シナ海では、中国が「力による現状変更」を進めている。ドゥテルテ氏は米国と無用に対立するのではなく、同盟の維持・強化に努めるべきだ…

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倒木の犠牲者

地球だより  かつて「東洋のパリ」と呼ばれたベトナムのサイゴン。1975年のベトナム戦争終結後はホーチミン市と名前は変わったが、仏統治時代の面影をなお色濃く残している。とりわけドンコイ通りは「ベトナムのシャンゼリゼ通り」…

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中国は仲裁裁定を受け入れよ

 東南アジア諸国連合(ASEAN)や日本、米国、中国など計18カ国の首脳が参加して地域の安全保障問題を話し合う東アジアサミット(EAS)が、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた。  最大の意義は、南シナ海での中国の主張を否…

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中国のジブチ基地、プレゼンス拡大に警戒を

 中国は、初の海外軍事基地をアフリカ東部のジブチに建設中である。旧フランス領であるジブチは紅海の入り口にある戦略的要衝で、人口約90万人の小さな国。世界貿易物流量の20%が通過するバブ・エル・マンデブ海峡に面する。基地が…

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サイバーで産業狙う中国、南シナ海判決では比を攻撃

「ハイブリッド戦争」の脅威(下) 日本安全保障・危機管理学会主任研究員 新田容子氏に聞く 中国は南シナ海、東シナ海で力による現状変更を行い、サイバー戦もしている。ハイブリッド戦争とみることはできるか。  中国は米国からも…

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