アジア・オセアニア rss

海外労働者の悲劇

地球だより  出稼ぎ大国として知られるフィリピン。海外で働く家族の仕送りで、豊かな生活を送っている家庭も少なくないが、家族と長期間にわたって離れ離れとなることで、家庭崩壊などの問題が起きるケースも少なくない。  最近、中…

続き

中国から北風 米国から突風

台湾・蔡英文総統就任から半年 中国人観光客は激減  台湾のトップである総統に民進党主席の蔡英文氏が就任して半年が過ぎた。中国は「一つの中国」原則を認めない蔡政権との公式対話を一方的に中断し、中国人観光客の台湾訪問のバルブ…

続き

中国文明の変遷と南シナ海

哲学者 小林 道憲 南海路経由で文化流入 近世まで誰も海を領有せず  南シナ海は、今の中国政府が言うように、2000年来中国の海だったのであろうか。  中国文明は、北の草原の道、西のシルクロードや青海路、南の南海路などを…

続き

ファミマのドラえもん商法

地球だより  東南アジアでは日本のアニメや漫画は絶大な影響力を持っている。セーラームーンやドラえもんなど、若者であれば誰も知らない人がいないほどだ。  その漫画のキャラクターを使った商品でブランド化を図り、潜在的ニーズを…

続き

フィリピン南部で武装勢力による混乱続く

 アキノ前政権での包括的和平合意に基づき、ドゥテルテ政権と和平プロセスを進めているフィリピンの反政府イスラム勢力のモロ・イスラム解放戦線(MILF)。しかし内部には複数の派閥が存在し、土地問題などをめぐる部族的な対立が絶…

続き

看過できぬ中国の宇宙開発

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 狙いは宇宙の戦力化に 戦略的領域を多面的に拡大  急台頭する中国は海洋進出を拡大し、南シナ海や東シナ海で関係国との間に緊張や摩擦を巻き起こしている。特に南シナ海ではハーグの仲裁裁判所の裁定に…

続き

米価低落の余波

地球だより  米価下落がタイのコメ農家を直撃している。中部ピシット県では、借金が返済できないとしてコメ農家の男性が首つり自殺した。政府は北部と東北部のコメ農家救済策として200億バーツ(約600億円)の投入を決定。これに…

続き

香港議員資格剥奪、「一国二制度」形骸化を許すな

香港独立を視野に入れる「本土派」立法会(議会)議員2人の宣誓問題で、中国は議員資格剥奪に踏み切った。  全人代が基本法を解釈  中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会が示した香港基本法(憲法)104条の解釈では、議員…

続き

激変するアジアの地政学

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 中国と手を組んだ比国 活発化する中国の招待外交  フィリピンのドゥテルテ大統領の中国訪問はアジアの地政学を大きく変えた。前回、私は、フィリピンがパキスタンと北朝鮮に続きアジアでの忠…

続き

比大統領の中国傾斜鮮明に

特報’16  過激な発言で注目を集めるドゥテルテ大統領が10月、アジア地域で特に関係が深い中国と日本を相次いで訪問した。中国訪問では「米国との決別」を宣言し、中国重視の姿勢をより鮮明にするなど、インパクトの大きい外交デビ…

続き

葬儀屋から数百の腐敗した遺体

地球だより  フィリピンのお盆である万聖節を前にマニラ首都圏で、葬儀屋の施設から大量の腐敗した遺体が発見されるという、身の毛もよだつ事件があった。  大量の遺体が発見されたのはケソン市にある葬儀屋で、近所の住人から異臭が…

続き

アジアで高まるテロの脅威

 今年7月、バングラデシュで日本人7人を含む20人が殺害されるテロ事件が起きた。このバングラショックは大きく、国際協力機構(JICA)では安全管理室を部に昇格させた。アジアでもイスラム過激派によるテロの脅威が高まっている…

続き

比大統領は地域の危険要因

エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 国益も損ねる反米親中 沖縄米軍基地の縮小見直しも  過去数カ月、地域の最大の心配は何かと尋ねられると、いつも「フィリピン」だと答えている。言うまでもなく、中…

続き

世界第2位の犬肉食文化

地球だより  アジア犬保護同盟(ACPA)はこのほど、世界における犬肉の年間消費量を弾き出した。それによると、第1位が2000万頭の中国、第2位が500万頭のベトナム、第3位が200万~300万頭の韓国だった。  なお、…

続き

中国6中総会、習氏「核心」に独裁への懸念

 中国共産党の習近平総書記(国家主席)が、党の「核心」に位置付けられた。中央委員会第6回総会(6中総会)がこのほど開催され、「習近平同志を核心とする党中央」と初めて明記した声明を採択した。  危うさはらんだ船出  毛沢東…

続き

勢い増す少数派の過激派組織

ISに忠誠、爆弾テロや誘拐 大統領の反米姿勢が追い風  モロ・イスラム解放戦線(MILF)やフィリピン共産党などの反政府勢力と和平推進に力を注ぐドゥテルテ大統領。停戦合意の結果、ミンダナオ島情勢は安定に向かい、国軍との大…

続き

ガムを噛み習近平氏に臨んだドゥテルテ大統領に注目した「新報道」

◆反米的な発言を連発  先週日曜(23日)の報道・討論番組はNHK「日曜討論」が米大統領選挙、フジテレビ「新報道2001」がフィリピンのドゥテルテ大統領の中国訪問、TBS「サンデーモーニング」が過激派組織「イスラム国」(…

続き

ライン人気に見る国民性

地球だより  バンコクの繁華街で食事していると、結構、スマートフォンからラインの着信音が響く。日本では無料通話が可能なラインの人気は高く、月間アクティブユーザーは今年6月に6200万人を突破するなどコミュニケーションアプ…

続き

比の対中外交、「力による変更」を容認するな

 フィリピンのドゥテルテ大統領は訪問先の中国で習近平国家主席と会談し、南シナ海問題の解決に向けてアキノ前政権下で冷え込んだ関係を修復することで合意した。  だが、南シナ海での中国の主権を否定した7月の仲裁裁判所の判決を棚…

続き

新国王時代のタイ、王女が重要なカギを握る

 タイのプミポン国王が死去し、後継の新国王は、即位はまだ先ながら、ワチラロンコン皇太子(64)にスンナリ決まったようである。少々複雑な気持ちがする。  後継者争いを見たいわけでは全くない。でも、もう一人の王位継承者だった…

続き

新興5ヵ国、枠組みの限界示した首脳会議

 インド南部ゴア州パナジで開かれていた新興5カ国(BRICS)首脳会議は、国際政治・経済に関する「ゴア宣言」を採択して閉幕した。  足並みの乱れ浮き彫りに  ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのBRICS首脳は、…

続き

中国ガス田開発、看過できない背信行為だ

 政府は東シナ海の日中中間線付近で中国が設置した16基のガス田開発施設のうち、10月に入ってから2基で新たな天然ガスの生産活動を示す炎を確認した。これで炎が出る施設は12基となった。共同開発についての日中合意を無視した行…

続き

早くも花火犠牲者

地球だより  フィリピンの新年の風物詩といえば悪運を追い払う盛大な花火だが、毎年のように死傷者が出るなど政府も対策に頭を悩ませている。まだ新年は少し先の話だが、早くも花火に関連する大事故が起き複数の死傷者が出た。  事故…

続き