連載
「ツイッター政治」、不用意発言が交渉力削ぐ
米朝“宴の後”で 非核化・拉致問題の行方 (2) 北朝鮮の非核化に向け中身の乏しかった米朝首脳会談の合意内容を受け、来週以降に行われるポンペオ国務長官らと北朝鮮当局者による協議で、非核化の期限や検証方法などがどう具体化…
トランプ流ディール、レーガンの教え生かされず
米朝“宴の後”で 非核化・拉致問題の行方 (1) 史上初の米朝首脳会談という全世界の注目を集めた“宴”が幕を閉じた。会談の内容や成果を総括しながら、非核化と日本人拉致問題の行方を探る。 「自分は何のためにここに来たの…
宮城晴美氏のコラム 集団自決の重要証言含む
歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (9) コラム『母の遺言―きり取られた“自決命令”』(上、中、下)の骨子をここに紹介しよう。重要な証言が含まれているので、かなり詳しく紹介することをお許し願い…
核・拉致トランプ頼みの不安
米朝首脳会談の焦点(下) 安倍晋三首相は7日、トランプ米大統領との首脳会談で、米朝首脳会談に向け、核、ミサイル、拉致問題で最終的な擦り合わせを行った。今の時期に「擦り合わせ」が必要になったのは、米朝の駆け引きが続く中で…
北は「非核化詐欺」狙いか
米朝首脳会談の焦点(中) 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は今回の米朝首脳会談に国運を賭け、ある種の「決戦場」と位置付けているとみられるが、日本をはじめ国際社会が求める「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」に…
米朝首脳会談の焦点 読めぬトランプ流交渉術
米朝首脳会談の焦点(上) 12日にシンガポールで開催される史上初の米朝首脳会談は、北朝鮮の核問題の解決につながる転換点になるのか。歴史的会談の焦点を探った。 トランプ米大統領が1987年に書いた自伝に、次の一節がある…
罪をかぶった赤松隊長、援護法適用に「軍命」不可欠
歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (8) 筆者は、グレン・シアレスさんの手記を1996年6月1日から13回シリーズ「沖縄戦ショウダウン」として沖縄の新聞で発表した。ショウダウンとはポーカーで賭…
在韓米軍撤退もカードに 島田洋一氏
どうなる米朝首脳会談 (下) 福井県立大学教授 島田洋一氏(下) 日本にとって最大の懸念は、米朝が米本土に到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)の廃棄だけで合意し、日本を攻撃できる中距離弾道ミサイルの脅威が残ることだ。 …
どうなる米朝首脳会談、「リビア方式」めぐり攻防 島田洋一氏
どうなる米朝首脳会談 福井県立大学教授 島田洋一氏(上) 6月12日にシンガポールで行われる米朝首脳会談の行方に全世界の注目が集まっている。福井県立大学教授で拉致被害者を「救う会」全国協議会副会長の島田洋一氏に展望を聞…
天皇のために死ぬ、言葉に尽くし得ぬ情景
歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (7) 3月28日小雨のち晴れ、夜小雨。夜間、敵情視察のため各地に散っていた部隊が夜明けとともに北山(にしやま)急造陣地に帰隊。道案内の防衛隊員は家族と共に手…
左翼勢力の狙い、打倒の「本丸」は建国の理念
米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (7) 米国の左翼勢力による歴史的人物の像などを撤去する運動が、南北戦争の南軍指導者だけでなく、ジョージ・ワシントン初代大統領や独立宣言を起草したトーマス・ジェファソン第3代大統…
際限なく広がる標的、全大統領の像が消える?
米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (6) 「今週はロバート・E・リーだ。来週はジョージ・ワシントンか。その次の週はトーマス・ジェファソンか。本当に自問せずにはいられない。これはいつ終わるのかと」 トランプ米大統…
パニックに陥る住民、玉砕の連絡が飛び交う
歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (6) 渡嘉敷村落の西側の恩納ガーラには古波蔵惟好村長、真喜屋実意先生(前村長)、徳平郵便局長ら村の有力者をはじめ数百人が集まった。 1944年2月22日、…
奴隷所有と独立宣言、ジェファソンは偽善者か
米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (5) 昨年8月に白人至上主義団体と反人種差別団体が衝突した米バージニア州シャーロッツビルの現場から車で10分ほど離れたところに、第3代大統領トーマス・ジェファソンが過ごした邸宅…
評価一変のコロンブス、新大陸発見が差別の根源?
米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (4) 「ガツン、ガツン」。昨年8月、「タイ」と名乗る男が真夜中に大きなハンマーで白い石塔を叩(たた)き始めた。その横で別の者が「人種差別を打ち壊せ」と書かれた紙を掲げている。 …
リー将軍の功績、戦後の南北和解を後押し
米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (3) 米国の戦没者が眠るバージニア州のアーリントン国立墓地。首都ワシントンを一望できる高台に「アーリントン・ハウス」と呼ばれる建物がある。 ギリシャ復古調の立派なこの屋敷は、…
「衝突事件」の現場、故郷の英雄をごみ扱い
米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (2) 米首都ワシントンから南西に車で約2時間半。第3代大統領トーマス・ジェファソンが設立したバージニア大学のあるシャーロッツビルは、気品に溢(あふ)れた美しい学生街だ。 この…
米国の分断、断罪される偉人たち 「建国の父」までが標的に
米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (1) 米国でこれまで偉人として評価されてきた歴史的人物が、人種差別の象徴として断罪されている。米国で深まる「歴史」をめぐる分断を報告する。(編集委員・早川俊行) 奴隷所有を理由…
米軍が渡嘉敷上陸、避難壕に逃げ込む住民
歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (5) 渡嘉敷村史と沖縄県史10巻、陣中日誌からウァーラヌフールモーの惨劇を追ってみよう。 3月23日午前10時ごろ。数十機の爆撃機が渡嘉敷上空に姿を見せた…
「日本配慮」に実利確保の思惑
検証 南北首脳会談 (下) 「よくぞ言ってくれた。その線でやっていこうと思う」 南北首脳会談を目前にした先月17日、青瓦台(大統領府)で文在寅大統領を中心に開かれた首脳会談諮問委員会で、ある委員が対日政策に関する提案…
体制維持へ米と「核取引」狙う
検証 南北首脳会談 (中) 北朝鮮が今回の南北首脳会談とその後の米朝首脳会談に臨む決断を下した背景には国連をはじめとする対北経済制裁で北朝鮮がダメージを受け始めたことがあるといわれる。実際、韓国政府は「北のダメージ」を…
検証 南北首脳会談 幕開けた文在寅版「太陽政策
検証 南北首脳会談 (上) 先月27日、南北軍事境界線の板門店で行われた第3回南北首脳会談は「核のない朝鮮半島実現」「年内の終戦宣言」などで合意し、世界中をそのニュースが駆け巡ったが、北朝鮮の非核化意志や南北関係改善を…
渡嘉敷島で聞き取り、赤松隊長への誤解解消へ
歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (4) 1995年の春と夏、渡嘉敷島を訪ね、「集団自決」の生き残りの人々や関係者から情報を集めた。自決を生き延びた金城武徳さんに自決現場に案内してもらった。そ…