メディア批評
座間事件裁判、「罪と罰」から逃避し死刑判決への意思表示をしない朝毎
◆極刑以外の結論なし 「罪と罰」は古代からのテーマだ。紀元前17世紀のハムラビ法典には「目には目を、歯には歯を」とある。奪ったものと同じものをもって報いる。これが罪刑法定主義の起源とされる。ロシアの文豪、ドストエフスキ…
夫婦別姓問題で結婚・離婚繰り返す事実婚カップル登場させた日テレ
◆控除狙い“偽装結婚” 当初案に入っていた「選択的夫婦別氏(姓)」の文言を削除した第5次男女共同参画基本計画案を、自民党が了承したのを受けて放送(18日)した日本テレビ「news every」。別姓導入に賛成する割合が…
平和ボケ言論つくった「朝日的言説」が国滅ぼす
世日クラブ 増 記代司氏が講演 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス)の定期講演会が19日、動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信を通じて行われ、本紙「メディアウォッチ」コラムニストの増…
「わいせつ教師」が学習塾に流れることも阻止せよと訴える新潮
◆日本版DBS創設を 週刊新潮12月17日号で「過去最多!『わいせつ教師』は二度と子どもに近づけるな」を特集している。12月2日、自民党の野田聖子幹事長代行らが、子供の性被害防止を求める要望書を上川法務大臣に手渡した。…
「赤旗」種苗法改正 食の安全に争点すり替え
「企業支配」と農政批判誘う 5日に閉幕した臨時国会では、種苗法改正がマイナーながら対決法案だった。共産党が立憲民主党と共に反対したためだが、共産党機関紙「しんぶん赤旗」(12・2)は、参院農林水産委員会で1日に同法案が…
「自由民主」 ネット運動 コロナ禍でリモート演説
選挙・政治活動もデジタルトランスフォーメーション化へ 来年は選挙イヤーだ。衆院選は任期満了の10月21日までに行われ、東京都議選も夏にある。この年末年始は各党議員・候補者とも選挙区回りに拍車が掛かるところだった。 と…
75歳医療負担、各紙「前進」と評価も消費税引き上げ検討を求めた読売
◆本格的改革の第一歩 75歳以上の後期高齢者が病院などに支払う窓口負担について、一定以上の所得のある人を対象に現行の1割負担から2割に増やす改革案がまとまった。政府の全世代型社会保障検討会議(議長・菅首相)の最終報告で…
夫婦別姓論議に勝手な思い込みや薄っぺらな考えで少子化を持ち出す日経
◆家族の意義を考えず 「祖先から継承してきたものを、ある世代が自分たちの勝手な思い込みや薄っぺらな考えで改変することは許されない」 夫婦別姓論議に接するたびに、英国の政治思想家エドマンド・バークの言葉が頭によぎる(『…
中高年の“懺悔”特集のような週刊現代、物足りぬ共産圏礼賛報道の検証
◆若い読者眼中になし 週刊誌が中高年の、もっといえば団塊の世代の読み物に特化していることは何度も取り上げたが、12月12・19日号の週刊現代は記事のどれもこれもが中高年に向けたものとなっており、大袈裟(おおげさ)でなく…
「世界に誇れる偉業」とたたえた「はやぶさ2」の意義と今後を問う各紙
◆優れた技術力の証し 探査機「はやぶさ2」が、小惑星「りゅうぐう」の石や砂が入っているとみられるサンプルを無事に届けてくれた。6年の長きにわたるミッションを、大きなトラブルもなく見事に果たした。 各紙もこれを称(たた…
政治闘争思わす紙面作りでジャーナリズムと無関係の赤旗に近づく朝毎
◆“手柄話”を垂れ流し 随分、昔の話だが、東京・代々木にある「日本共産党本部ビル」をアポなしで訪ねたことがある。現在のビルは党創立80年の2002年に建てられた新ビルだが、当時は印刷工場を思わせる旧ビルだった。玄関から…
再編へ“最後通牒”を突き付けられた地銀を特集する東洋経済など
◆生き残りへ統合・合併 銀行は人の体に例えると、「心臓」の役割を果たすといわれる。人や企業、自治体にお金(血液)をスムーズに流し、社会全体を正常に維持していく。とりわけ、地方を拠点に金融活動を行う地方銀行(地銀)は、地…
エチオピア内戦危機、連邦崩壊の可能性を指摘するエジプト・サイト
◆脆弱な民族支配体制 アフリカ東部エチオピアで北部ティグレ州をめぐる内紛が起き、死者は数千に達するのではないかと伝えられている。 連邦政府は、少数派ティグレの反乱勢力を完全に制圧したと発表したものの、ティグレ人民解放…
王毅外相来日で「甘言に乗って融和を進めては危うい」と警告した産経
◆中国側の要請で実現 「経済協力を進めるとともに、安全保障上の懸案の解決も促さねばならない。政府は、中国との率直な対話を通じ、働きかけを強めてほしい」(読売社説11月27日付) 「中国との健全な関係づくりは、日本の針…
「家族」重視の改憲派にとって「鬼滅」人気は追い風、保守紙は目を覚ませ
◆作品の通底に「家族」 劇場版アニメ「鬼滅の刃(やいば)」の人気ぶりは、あらゆるメディアで報じられ、ちょっとした社会現象になっている。朝日11月27日付テレビ番組欄の「記者レビュー」は「鬼滅」の主人公、炭治郎を演じる人…
新型コロナの指定感染症「5類相当」への下げを一貫して主張する新潮
◆「2類相当」が足かせ 週刊新潮は一貫して新型コロナウイルスの指定感染症「2類相当」を季節性インフルエンザ並みの指定に下げろと主張している。「第3波」が来て、1日2000人以上の感染者が確認されるようになり、政府や自治…
新型コロナワクチンを感染再拡大時に特集した「サンデーLIVE」
◆「Go To」の矛盾 新型コロナウイルス感染が再拡大している。先週3連休入りした21日まで感染者が東京で3日連続500人を超え、国内感染者も2592人を記録した同日まで4日連続で最多を更新していたこともあり、22日の…
学術会議と国民の意識 組織の見直し求める世論
学者の「思考停止」乖離生む 前回の当欄では、先に発売された保守派月刊誌12月号の論考を題材にしながら、菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人を任命拒否した問題の核心は、人文・科学分野の学者が日本共産党シンパをはじめとし…
GDP大幅増にもかかわらず今後に深い懸念・憂慮示した各紙社説
◆長期戦の覚悟必要に 2020年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は戦後最大のマイナス成長だった前期から一転、実質年率で21・4%と高い成長率となった。比較可能な1980年以降で最大の伸び率である。 大方の予想通…
中国の原発は容認し日本の原発は否定する朝日のダブルスタンダード
◆しわ寄せ受ける弱者 「エネルギーが不足した時にまず第一にしわ寄せを受けるのは(社会の)下積みの人たちです」 かつて朝日新聞に大熊由紀子さんという科学部記者がいた。同社初の女性論説委員も務めた人で、原発容認論者として…
婚姻まで「差別解消」というポリコレの視点で見た「グッとラック!」
◆伝統文化否定の運動 筆者は本紙「記者の視点」(14日付)で、LGBT(性的少数者)支援団体が提出した請願に、一人反対した埼玉県春日部市議を批判したTBSの情報ワイドショー「グッとラック!」を取り上げた。この番組につい…
ロシア製ワクチンのPRに終わったアエラの駐日露大使インタビュー
◆安全性の根拠不十分 新型コロナウイルス禍で当初、専門家の間で、ワクチンの完成は最低3、4年かかるというのがもっぱらだったが、米国、英国、ロシア、中国などで既に実用段階を迎えているという。そんなに急いで、ワクチンの安全…
「社会民主」 臨時党大会、「護憲」 の看板が立憲へ
国政から消滅の可能性 社民党が14日に開いた臨時党大会の採決で個別の離党、立憲民主党への合流を容認することを決定した。先の国民民主党のように党は残し、残留組と離党組に分かれるもので、参加した代議員167人のうち賛成84…