平和ボケ言論つくった「朝日的言説」が国滅ぼす


世日クラブ

増 記代司氏が講演

 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス)の定期講演会が19日、動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信を通じて行われ、本紙「メディアウォッチ」コラムニストの増記代司氏が「朝日新聞『亡国の系譜』―言論はいかにして国を滅ぼすか―」と題して講演した。

動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信で講演する増記代司氏=19日、千葉県市川市

動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信で講演する増記代司氏=19日、千葉県市川市

 増氏は、戦前の朝日新聞の論調を「軍部と一緒になって世論を戦争へと煽った」と振り返り、反政府の世論形成をする「朝日的体質」が今に至っていると主張。

 戦後も異様な中国共産党賛美や、「拉致」を「懐柔」と書くなど北朝鮮賛美の記事を出し続けたと指摘し、「朝日的言説が戦後の平和ボケ言論空間をつくってきた」と強調した。

 また1986年には、スパイ防止法制定を阻止するための「狂気的キャンペーン」を展開し、「秋田、長野両県で反対議決が上回る」など、事実とは異なる嘘の主張をしたと指摘。「状況のイメージ環境をつくり、レーニン的手法の『ラベリング(レッテル貼り)』をする」と朝日新聞の手法を分析した。

 増氏は、2017年6月、改正組織犯罪処罰法(テロ等準備罪)に地方紙の39社が反対し、1社のみ賛成だったことに触れ、「(地方紙は)共同通信が配信する社説に手を加えて使っている。共同通信はもう一つの朝日新聞だ」とし「今なお『朝日的言説』が日本を覆っている」と懸念を示した。