教育
増える施設での保育事故 国の保育基準で防げるか
子供の保育事故が後を絶たない。厚生労働省に報告された保育所等での死亡事故は年々増加。平成25年は認可(4件)、認可外(15件)合わせて19件起きている。この4年間で64件、認可外(47件)が認可(17件)を大きく上回っ…
毎月23日は「いしかわ学校読書の日」
全ての公立小中学校が独自の取り組み 石川県教育委員会は、毎月一回、「いしかわ学校読書の日」を設け、児童・生徒の読書活動の推進や充実に取り組んでいる。図書館の活用や家庭読書の奨励など、具体的な方法は各学校に任され、それぞ…
3年以内の離職者が再び増加、大卒3割、高卒4割
厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、平成23年3月に中・高・大学を卒業した人のうち、3年以内に離職した割合は大学卒32.4%、高校卒39.6%、中学卒では64.8%で、いずれも前年を上回った。大卒は2000年…
小中学校での「道徳」が早ければ平成30年度…
小中学校での「道徳」が早ければ平成30年度にも教科化される。一部の新聞は「価値観の押しつけ」に繋がるなどと批判しているが、価値観こそしっかりと教えるべきものだ。もちろん教え方は十分、工夫を要する。 正岡子規は明治32…
那覇市で沖縄の少年非行を考えるシンポを開催
低年齢化や共犯・再犯率は全国で最悪 沖縄の少年非行の低年齢化と共犯性、再犯性が深刻化する中、法務省九州地方更生保護委員会が沖縄少年院の実態調査を行い、保護者との関係の悪さや学歴が強く相関していることが明らかになった。こ…
公立の廃校10年で5042校、学校統廃合で地域消滅
少子化による児童数の減少と市町村合併による統廃合により、全国の小中高の公立学校は毎年500余りが廃校となっている。11月、文部科学省が公表した調査結果では、平成24年度は過去最多の598校、25年度は482校が廃校にな…
人格教育は実践教育 北翔大学大学院生涯学習学研究科長・教授 山谷敬三郎氏に聞く
道徳教育 凶悪犯罪の低年齢化が指摘されている。また、振り込み詐欺や陰湿ないじめなどモラルの低下、倫理観の欠如による社会犯罪も依然として多い。その一方で「孤食」や「お一人様」といった家族・地域の絆の希薄化が社会問題になっ…
石狩海岸は自然の植生残す“宝”
「いしかり海岸ファンクラブ」がフォーラム 護岸工事や波の浸食などで年々狭められていく日本の砂浜。そうした中で日本海に面した石狩海岸にはおよそ25㌔㍍にわたって天然のカシワの森を有する砂浜が続く。約180種類の海浜植物と…
日本のエイズ感染者・患者ともに高止まりで推移
12月1日は世界エイズデー。しかし最近はエイズ問題がメディアに取り上げられることが少なくなって、社会的な関心は薄れている。ただ、日本は主要な先進国の中で唯一、患者が増加傾向にある。抗ウイルス薬の開発などにより、他の先進…
命の大切さをどう教えるか 一燈園・燈影学園学園長 相大二郎氏に聞く
言葉では教えられない「命」や「心」 2004年の小6女児同級生殺害事件を機に「命の教育」に力を入れてきた長崎県で7月、女子高生による同級生殺害事件が起き、社会に大きな衝撃を与えた。子供たちに命の大切さをどう教えたらいい…
酪農郷の魅力生かす山村留学
岩手・葛巻高で来年度スタート 岩手県葛巻(くずまき)町は、町内唯一の高校、県立葛巻高(全日制普通科、梅津久仁宏校長、126人)の平成27年度の新入生確保に向け、「山村留学制度」を設けることを10月、発表した。全国から希…
「日本に生まれたい」8割経済生活より心の幸福感
「日本人の国民性調査」(統計数理研究所)で、日本人の長所として「勤勉」「礼儀正しい」「親切」を挙げる人が7割を超えた。 前回より大幅に上昇し、いずれも1958年調査開始以来、最も高い数値だ。グローバルな視点で自国を評…
人材輩出の教育的土壌を紹介 企画展「幕末・維新 加賀の教育」
近代に入り、金沢は傑出した人材を次々と輩出した。例を上げれば、タカジアスターゼなどの薬を創製した化学者の高峰譲吉、日本近代化学の父とたたえられる桜井錠二、日本水産業の父・関沢明清、天文学者の木村栄、鉄道技術者の平井晴二…
小中一貫校の4割超に中一ギャップ緩和の成果
中央教育審議会の特別部会は先月31日、小中一貫校に関する新たな答申案をまとめた。 これまでは特例でしか認められていなかった小中一貫校の設置を、正式な制度として位置づけて自治体の判断で導入できるようにする学年の区切りは…
「生きる力」育むのに道徳の教科化が不可欠だ
中央教育審議会が小中学校で道徳を正式な教科に格上げするよう答申したことで、検定教科書を使った道徳教育が平成30年度から始まる見通しとなった。学校での道徳教育が本格化に向かっているのを契機に、学校と家庭・地域の連携を強め…
「私たちの道徳」の持ち帰り、中学校の2割で「指導せず」
文部科学省は今年4月から小中学生向け道徳教材「私たちの道徳」を配布し、家庭や地域でも活用するよう呼びかけてきた。弊社のアンケート調査(6~7月)では約8割の家庭が「持ち帰っていない」と回答するなど、教材が十分活用されて…
生徒自身で決めたSNSマナー
群馬県藤岡市立小野中学校の試み いじめや仲間外れ、さらには誹謗(ひぼう)中傷、犯罪被害に遭うなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する中学生の間でトラブルが増えている中、学校やPTAが使用ルールを決…
根本精神曖昧な教育基本法
名寄市立大学教授 加藤 隆 「人格完成」の人間像を 制定過程審議で生じた齟齬 戦後の道徳教育は、一貫して「人間尊重の精神」を基調として展開してきた。学習指導要領の記述に「道徳教育の目標は、教育基本法および学校教育法に定…
サッカー選手の夢実現させて
心臓移植が必要な中学1年生・松島良生君 沖縄県北谷町の中学1年生、松島良生(らい)君(12)は難病の心筋炎後心筋症を患い、米国での心臓移植手術を目指している。このほど、関係者らが「らい君を救う会」を発足させ、渡航と手術…
高校1年生の半数に「ネット上だけの友人」
ネットの利用から犯罪被害に遭う子供が増えているが、高校1年生のほぼ半数に、インターネットの交流サイト上だけで付き合う「一度も会ったことのない友人」がおり、「11人以上いる」生徒も2割に上ることが分かった。総務省が先月発…
大学入試の抜本的改革を 下村博文・文部科学大臣に聞く
下村博文・文部科学大臣(教育再生、東京オリンピック・パラリンピック担当)はこのほど文部科学省大臣室で本紙のインタビューに応じ、これから推進したい教育改革として「大学入試制度」を挙げ、「抜本的に改革したい。100年に一度…
柔軟なアメリカの大学制度
評論家 大藏 雄之助 教授と“契約”する学生 単位ごとの授業料は合理的 アメリカの大学の新学年の始まりは9月であるが、セメスター制(半年単位)やクオーター制(3カ月単位)をとっているので、日本のように一斉入学はなく、保…
43年続く「ふるさとのツバメ総調査」
石川県内の全小学6年生、自然保護の心芽生える契機に 小学6年生による「ふるさとのツバメ総調査」を昭和47年から毎年実施する石川県。今年で43回を数える調査は、身近な野鳥を観察することで、自然環境に対する子供の理解を促そ…