教育 rss

寄り添う医療

 日本で初めて「がん哲学外来」を開設した、順天堂大学の樋野興夫先生の話を伺う機会があった。がん細胞の話をしながら、内村鑑三や新渡戸稲造といった先人の言葉を巧みに引き出しながら聴衆を引き込む。言葉の魔術師と称されている。顕…

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急務のエリート養成 日本に欠けた「強きを伸ばす」視点

学力的地盤沈下の恐れ  いま各国の大学で、優秀な学生を選別し、その資質をさらに伸ばすための施策が進められている。彼らをチャレンジ精神に溢(あふ)れた国家・社会的なリーダーに養成できることが期待されるからである。その施策と…

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「チーム学校」で主体的学びを

 討論・意見発表を重視した「主体的・対話的で深い学び」、社会の変化に対応できる子供たちの教育を目指した次期学習指導要領改定案が公表された。  「主体的に課題を見つけ、対話を含めて解決に取り組むことで豊かな思考力を育む」授…

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家庭は教育の出発点

弁護士 秋山 昭八 幼少期に人格の基礎形成 「支援法案」を批判する朝・毎  家庭での教育について国や自治体が支援の責任を負うとする「家庭教育支援法案」を、自民党が通常国会に提出すべく準備中であることについて毎日新聞は、公…

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参加型から訪問型の「とどける」支援へ

「全国家庭教育支援研究協議会」で事例報告会  孤立する子育て家庭の親による虐待が増え続け、虐待を未然に防ぐために、学校・家庭・地域の連携による「家庭教育支援チーム」の役割が大きくなっている。参加型から訪問型の「届ける」支…

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世界・社会が求めるグローバル教養人の育成を

沖縄尚学附属中創立30周年記念講演会  沖縄尚学高等学校附属中学校は昨年4月、創立30周年を迎えた。その記念行事が1月21日に校内で開催され、政治家、県外の私学関係者らが多く参加した。創設者で沖縄尚学高校校長の名城政次郎…

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能力に勝る経験の差

 この世の中には、本当に天才的な頭脳を持つ人がいる。筆者が知るその人は大学の同学年で、一時期、同じ寮で生活した。彼はなんと、新約聖書のマタイ伝の冒頭に出てくるイエス・キリストの系図を、夜にじっと眺めているだけで、翌日の昼…

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水辺の生き物、楽しく育てよう

水辺の生き物、楽しく育てよう

葛西臨海水族園で教諭たちの講習会  4月になると、ピカピカの1年生が通学し始める。また、進級でクラス替えがあったり、学校に躍動感がみなぎる季節になる。教室で初めて飼育する子供たちが失敗しない飼育や、飼育のための基礎知識と…

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幼稚園と保育園の質向上の拠点に

幼稚園と保育園の質向上の拠点に

国立教育政策研究所・幼児教育研究センターが発足  近年、国内外で就学前教育への関心が高まってきている。1月16日、国立教育政策研究所・幼児教育研究センター発足記念シンポジウムが文部科学省内の講堂で開かれた。幼児教育の研究…

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地下鉄で席の奪い合い

 東日本大震災以来、日本人の公徳心の高さが世界から賞賛されている。他の国から見ればそうなのかもしれないが、昭和30年代生まれの筆者としては、日本人もかなり利己的になっているというのが実感であり、少し持ち上げ過ぎではないか…

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子供の主体性重視する算数・数学授業研究会

東京学芸大学竹早地区附属学校園、特色出そうと教員奔走  幼・小・中教育の連携を取りながら、教育活動を行う東京学芸大学竹早地区附属学校園で算数・数学授業研究会が1月14日開かれた。竹早地区算数・数学部では、子供の主体性の育…

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晩婚と未婚が広がる時代に

 昨年末、筆者の従弟が“ついに”結婚した。40代半ばでの初婚だ。今は晩婚も珍しくはないが、叔父たちはさすがにホッとしていた。  義理の弟も結婚は30代後半。20代の頃には「自分は一生結婚しない」と言って義父と義母を心配さ…

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日教組腐敗の連鎖 不倫で委員長辞任に驚愕

想像以上に堕ちた組織  昨年の日教組の腐敗にはあ然とした。週刊新潮(2016年10月20日号)に日教組の岡本泰良(やすなが)委員長の不倫記事が載り、新聞各紙(産経11・3、読売11・4)が岡本氏の進退問題を取り上げたこと…

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「命のビザ」の外交官・杉原千畝の博愛精神を受け継ぐ

「命のビザ」の外交官・杉原千畝の博愛精神を受け継ぐ

出身地の岐阜県八百津町八百津小学校の子供たち  岐阜県八百津町にある八百津(やおつ)小学校では、同町出身で、「命のビザ」で知られる外交官・杉原千畝(1900~86年)氏を題材にした人権創作劇を上演してきた。今年、杉原氏直…

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留学に際して、語学以上に重要な人格の成長

留学に際して、語学以上に重要な人格の成長

「次世代リーダー育成道場」のフォーラムで手嶋龍一氏講演  昨年12月18日、東京都教職員研修センターで海外留学支援事業「次世代リーダー育成道場」のフォーラム・成果報告会が行われた。外交ジャーナリスト・作家の手嶋龍一氏が「…

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何のための「常在戦場」か

 昨年来、「常在戦場」という言葉をよく聞く。早期衆院解散・総選挙説が囁かれる中で、「政治家たる者、常に選挙に向け物心両面の準備を怠ってはならぬ」と自戒する声だ。安倍晋三総裁など自民党幹部だけでなく、民進党の蓮舫代表も昨年…

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根岸小で講演「学習指導要領はこう変わる」

21世紀を生きる子供に身に付けさせたい力とは  台東区立根岸小学校で行われた区教育委員会研究発表会に併せ、「学習指導要領は こう変わる 21世紀を生きる子供に身に付けさせたい力とは」と題し、文部科学省初等中等教育局視学官…

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児童虐待 札幌・興正学園の取り組み

児童虐待 札幌・興正学園の取り組み

地域のつながり再構築を 親を含めた家庭ぐるみ支援  全国的に児童への虐待が増えている。政府はそうした児童虐待増加に歯止めをかけたいと、今年10月に児童虐待防止法を改正した。そうした中で、札幌市内にある社会福祉法人常徳会の…

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声かけ禁止の時代

 スーパーに立ち寄った時のこと。レジで支払い中、次のような店内放送が流れた。  「3歳くらいの女の子を探しています。姿を見かけた方は、店員にお知らせください」  レジそばのサービスカウンターを見ると、お母さんらしい女性が…

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石川・白山市がゲーム感覚で楽しく生活改善

石川・白山市がゲーム感覚で楽しく生活改善

「早寝、早起き、朝ごはん」狂わせるモンスターをやっつけろ!  「早寝、早起き、朝ごはん」全国協議会が、平成18年4月に設立されたのを契機に、現在、子供たちの生活改善を目指して、全国各地でさまざまな取り組みが行われている。…

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21世紀を生きる、新しい時代を拓く教育課程の創造

21世紀を生きる、新しい時代を拓く教育課程の創造

根岸小学校が教育研究発表、深く能動的な学び目指して  台東区立根岸小学校は平成27、28年度の区教育委員会研究協力校の指定を受け「21世紀を生きる 新しい時代を拓く教育課程の創造」を主題にカリキュラム・マネジメントの視点…

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自尊感情には二つある

 「日本の子供たちの自己肯定感(あるいは自尊感情)が低い」と言われて久しい。政府の教育再生実行会議は、子供たちの自己肯定感が低い現状を改善するためにどうすべきか、議論を開始した。  自己肯定感や自尊感情というと、ほめたり…

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日教組委員長、露見した「教師失格」の体質

 日本教職員組合(日教組)の岡本泰良委員長が週刊誌で女性問題や組合費の私的流用疑惑を報じられ、「社会的責任」を痛感したとして先月辞任した。不祥事が生じるのは単に岡本氏個人の問題とは思われない。日教組は教師の組合として必要…

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