教育
「公民」の可能性と課題について探る
日本公民教育学会が春季シンポジウムを行う 今年度行われる高等学校学習指導要領における「公民(仮称)」の改訂の方向性についてと題した日本公民教育学会春季シンポジウムがこのほど、東洋大学白山キャンパスで行われた。「政治的主…
シマフクロウなど動物の夜の生態を疑似体験
北海道博物館で「夜の森~ようこそ動物たちの世界へ~」特別展 地方によって異なるが北海道の冬山から雪が無くなるのは、およそ3月下旬から4月中旬。動物たちの活動もその頃から活発になるが、意外に知られていないのが動物の夜の活…
スマホ育児が現実のものに
電車の席に座っていたら、隣で母親に抱っこされていた乳児が筆者の肩に触ってきた。30代初めと思われる母親が恐縮して頭を下げた。子供好きの筆者は「いいですよ」と乳児の頭をなで、「初めてのお子さんですか」と尋ねた。 たまた…
使える英語、“本物体験”で会話・討論の訓練
来年9月、東京・青海に英語村TGGを開業 東京都教育委員会の主催する教育施策連絡協議会がこのほど、2400人余りの教育関係者を集め、都内の中野サンプラザで行われた。その中で、東京都は来年9月の開業を目指して「TOKYO…
妊娠中の女性に出会って
先日、朝の通勤途中の電車内でのこと。筆者は優先席近くに立っていたが、右前に立っていた若い女性の様子がおかしい。手すりに頭を付けていると思ったら、急にその場にしゃがみ込んでしまった。「大丈夫ですか?」と声を掛けると、かす…
中学教諭の約6割が週60時間以上勤務、20時間…
中学教諭の約6割が週60時間以上勤務、20時間以上残業しており、厚生労働省が過労死の労災認定の目安としている月80時間超の残業に相当――このほど文部科学省の調査で明らかになった。 調査によれば、小中学校の授業時間が増…
子どもたちの自尊感情をどう育むか
教師や教育関係者が集い「人格教育フォーラム」 日本の子供たちは他の先進諸国と比べて「自尊感情」が低いと言われている。心の重要な部分である自尊感情をいかに育むか。4月16日、日本いのちの教育学会会長・近藤卓氏を講師に第2…
注目集める新しい通信高校「N高校」
時代のニーズに合った個性生かす 高等教育の多様化が進む中、角川ドワンゴ学園(川上量生理事)が運営するN高校が話題を集めている。単なる通信高校で終わらせず、マルチメディアを駆使しながらの進学・就職支援や課外活動にも力を入…
信時潔の「海ゆかば」
神武天皇の「東征」を描いた交声曲「海道東征」は戦後、国家主義的な記憶を刺激するなどの理由で封印されてきた。70年を経て、呪縛が解かれたように復活公演が開かれるようになった。一昨年の大阪のザ・シンフォニーホールでの公演は…
風景変われば生物の多種多様性が減少
中央大学理工学部の研究員・須田真一氏が講演 東京都立石神井公園周辺は武蔵野三大湧水の一つである三宝寺池を中心に多種多様な生物が生息する地域だった。しかし、近年の急激な都市化で生き物の生息環境、種類と個体数が激減してきた…
食で変わる子供の心と体、実践例を紹介
食育コーディネーター・国光美佳さんが講演 学校給食を和食に変えたところ、生徒の問題行動の改善や学力テストの成績が上がったとの報告があり、和食が見直されているが、「子どもの心と健康を守る会」代表の国光美佳さんは、特にミネ…
ふるさと納税の非教育的効果
総務省が過熱する「ふるさと納税」返礼品の高額化競争に待ったを掛けた。1日付の通知で、返礼品価格が寄付額の3割を超える場合、「速やかに3割以下に」抑えるよう要請。また、換金性の高いプリペイドカードや商品券、資産性の高い家…
中等教育のあるべき姿見えてこないサンデー毎日の大学合格関連記事
◆「ランク付け」高じる 従来、新聞社系の週刊誌は、親メディアの新聞で受験戦争の過熱ぶりに非難のつぶてを加えながら、当の誌面ではいち早く有名大学の出身校ランク付けをにぎにぎしく掲載してきたことで、世の顰蹙(ひんしゅく)を…
英語学習、外部試験活用と授業力向上を
政府は中学3年で英検3級相当以上、高校3年で準2級相当以上の英語力を持つ生徒の割合を、2017年度までにそれぞれ50%にするという目標を立てている。だが、文部科学省が発表した16年度の「英語教育実施状況調査」の結果では…
数学的な考え方を育てる教材研究と開発
横浜国大附属小で算数数学教育合同研究会開く 第35回算数数学教育合同研究会(向山宣義会長)がこのほど、「数学的な考え方を育てる教材の開発とその指導」と題し、横浜国立大学附属横浜小学校で教育関係者200人余りを集めて研究…
誰でも運動は上手くなれる
学校の運動会・体育祭といえば、秋の年中行事と決まっていたが、最近では4月末から5月初めの連休後に行う学校が増えてきた。暑からず、寒からず、過ごしやすく、父母や祖父母、町内会の人たちが学校に応援・観戦でやって来る。運動が…
「スマホ1日6時間」の衝撃
平成国際大学教授 浅野 和生 青少年の日常生活に支障 用時間抑制に蛮勇を揮え アップル社のiPhoneが日本で発売されたのは2007年7月、あれから今年で10年になる。Androidのスマートフォンは、それより2年ほど…
政府は「教育勅語」について「憲法や教育基本法…
政府は「教育勅語」について「憲法や教育基本法に反しない形」で教材として用いることを認めたが、朝日新聞は早速、4月2日付社説で「この決定に強い疑念を抱く」と、持論を展開している。 「過去の遺物が教材か」と題した同社説で…
北海道教委が取り組む遠隔システムの公開授業
双方向通信で質の高い教育を実演 急速な人口減少によって自治体そのものが消滅するといわれる中で、そうした危機感を抱くのは北海道も例外ではない。少子高齢化は教育制度そのものに大きな影響を与えつつある。広大な面積を持つ北海道…
リビングウィルと終活
経済産業省ヘルスケア産業課課長の江崎禎英さんの講演を聞く機会があった。テーマは「生涯現役社会の構築に向けて」。その中で、会場に驚きの声が漏れたのは、人生の最期の3日間に、生涯医療費の30%が投入されているとの数字が出た…
中学校の新学習指導要領が告示され、保健体育…
中学校の新学習指導要領が告示され、保健体育の「武道」に旧日本軍の銃剣術の流れをくむ「銃剣道」が盛り込まれた。これに対し、朝日新聞は「波紋が広がっている」(4月1日付)と早速難癖を付けている。 「ネット上では『銃剣道っ…
道徳教科書検定、教材生かす教師力の向上を
道徳は2018年度から小学校、19年度から中学校で「特別の教科」として正式教科になる。義務教育での新教科の教科書検定は1990年度の「生活」以来26年ぶりのこと。小学校全学年で8社から申請された計24点全てが合格した。…
身近な水辺の生き物保全への取り組み
清流の汚濁、ため池の減少、農薬散布などで水辺の生き物の生息環境が悪化している。そんな中、都立動物園・水族園(上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園)では多摩動物公園内の野生生物保全センターを核に身近…