教育 rss

国際学力調査、課題克服し一層の向上を

 経済協力開発機構(OECD)が2015年に実施した国際学習到達度調査(PISA)で、日本は「科学的応用力」が前回12年の4位から2位に、「数学的応用力」が7位から5位に順位を上げた。  一方、「読解力」は4位から8位に…

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不登校を長期化させない

 先月、フリースクールや家庭など学校以外の場での学びを支援する「教育機会確保法案」が衆議院文部科学委員会で可決された。文部科学省の速報値では、不登校児童生徒の数は3年連続増の12万6千人。全児童生徒数に占める割合は、19…

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虐待被害者の脳の働き低下

特報’16 早期支援で「愛着」の再形成を 福井で児童虐待防止フォーラム  11月は「児童虐待防止推進月間」。これに合わせ、厚生労働省は毎年、全国フォーラムを開いている。今年は福井市で行われた。注目を集めたのは、適切な養育…

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読書による“未知との遭遇”

 まだ秋たけなわだった今月初め、久しぶりに神保町の古書店街を歩いて、かねて欲しかった本や思いがけず目についた本を仕入れてきた。ちょうど今年で57回を迎える神田古本まつりの期間中で、靖国通り沿いの歩道に作られた「本の回廊」…

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子供たちのふるさと教育に取り組む公共施設

子供たちのふるさと教育に取り組む公共施設

富山県立図書館と金沢市立玉川こども図書館  ふるさと教育を通して、未来を担う子供たちに、ふるさとに対する誇りと愛着、感謝の気持ちを育むことは大切だ。その一翼を公立図書館が担っている。このほど、金沢市の石川県立図書館で開か…

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学校トイレの進化

 ロサンゼルスに出張した時のこと。日本に帰国する前日、現地で取材をアレンジしてくれた米国人の女性と日本人男性が筆者をねぎらいたいと、すし屋に招待してくれた。今年春に開店したばかりで、インターネットで調べて見つけたという。…

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「家庭教育支援法」は必要だ

 家庭教育は子育ての基本のキだ。ところが、都市化や核家族化などによって親たちが身近な人から子育てを学ぶ機会が減っている。そこで国や自治体が責任を持って家庭教育を支援する。そんな趣旨の「家庭教育支援法案」が来年の通常国会に…

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無関心社会に翻弄される子供たち

無関心社会に翻弄される子供たち

「こころの教育」をテーマに北海道人格教育協がシンポ  過剰ともいえる情報に加え、多様な価値観が蔓延する現代社会にあって、自らの価値観や将来の方向性を見いだせず不安と焦燥の中で生きる子供たち。一方、子供の成長を見守り育むは…

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教育専門誌にLGBT記事

 大手メディアではLGBT(性的少数者)に関する記事が多く出ているが、教育専門の雑誌や新聞でもそうした記事を見かけるようになった。  例えば、教育新聞(9月22日付)には「園長、校長にLGBT理解で研修」という記事。教育…

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機動隊員「土人」発言報道

機動隊員「土人」発言報道

《 沖 縄 時 評 》 沖縄2紙にブーメラン/ネットの反撃受け撃沈  「沖縄紙は沖縄の世論を反映しているにすぎない」  これは偏向報道を批判された時の沖縄2紙の反論だ。 ◆「世論作る」と豪語  その一方、沖縄2紙は「沖縄…

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学校の部活「強制」に疑問

 文部科学省は今夏、運動部の過度な練習による「障害防止」のために報告書を出した。その中で「中学校は週に2日以上の休養日を」「高校は週に1日以上の休養日を」「長期休業中はまとまった休養日を」「平日は2~3時間まで、土日は3…

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機動隊員発言問題の本質

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  沖縄県の米軍北部訓練場(東村)で警備に派遣されていた大阪府警の機動隊員が反基地活動家に「土人」と発言した問題の波紋が広がっている。  翁長雄志知事は20日、池田克史県警本部長を県庁…

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金沢商業高生徒の観光ガイドが修学旅行生に好評

金沢商業高生徒の観光ガイドが修学旅行生に好評

「同世代」に親近、手作りのイラストや写真を準備 兼六園や金沢城公園などをボランティアで案内  北陸新幹線の開通で、修学旅行に金沢を訪れる首都圏の学校が増えている。そんな中、児童や生徒たちに好評なのが、地元高校生による観光…

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電通の女性過労死に想う

 10月7日、昨年クリスマスに自殺した電通の女性社員の過労死認定がされた。亡くなった高橋まつりさん(24歳)は母子家庭で育ち、母親を楽にしてあげたいと東大入学を果たし、卒業後電通に入社、わずか1年足らずで命を絶った。ツイ…

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子供たちの豊かな成長支える

コミュニティ・スクールと地方創生 岩国市会議員 前野弘明氏に聞く  学校と保護者や地域の人々がともに知恵を出し合って、子供たちの豊かな成長を育むコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)。現在でこそ、コミュニティ・スク…

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横浜の「日本新聞博物館」が今夏リニューアル

横浜の「日本新聞博物館」が今夏リニューアル

情報過多の時代、取捨選択する力を  1871年、「横浜毎日新聞」が産声を上げて145年、日刊新聞発祥の地横浜に日本新聞博物館ができて16年が過ぎた。会館以来6万人前後の来場者を迎えていたが、老朽化や情報化社会に対応するた…

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異常気象と秋の空

 「秋を描いてこい」。小学校5、6年生のころ、担任の先生から図工の時間にこんな課題を与えられ、校舎の外、校庭や運動場、そして裏山などを歩き回ったことを覚えている。田舎の小学校だから、秋を特徴づける景色はそこかしこに待ち構…

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葛西臨海水族園が子供たちに教育プログラムを

葛西臨海水族園が子供たちに教育プログラムを

海の生き物を保護する人材の育成を目指す  地球温暖化に伴う海水面の上昇や生物種の減少など、海洋環境の変化が叫ばれて久しい。一方で、子供たちの自然体験は減少している。自然や生き物との触れ合いなしには、子供たちが環境問題につ…

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過剰な薬依存

 厚生労働省が今月末、2014年度の国民医療費が8年連続で過去最高を更新し、40兆円を突破したと発表した。近年、とくに増えているのが「調剤」だ。このニュースを聞いて、子供の頃のことを思い出した。  小学生の夏休みに、友人…

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学力テスト、切磋琢磨で一層の向上を

 小学6年と中学3年を対象に4月に行われた全国学力テストの結果が公表された。都道府県別では、下位層の成績が全国平均に近づく傾向が続き、地域間格差が一段と縮小した。喜ばしいことであり、一層の学力向上を目指したい。  地域間…

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地方創生と私立大学の生き残り

 一般社団法人「レジリエンスジャパン推進協議会」のワーキンググループが今春出した家族人口政策の政策の提言「持続可能な家族・世代・地域を取り戻す」の中で、「私立大学の一部を、地方創生のプロデューサーの役割を果たす地域研究お…

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曖昧な待機児童の定義

 9月早々、厚生労働省が潜在的待機児童6万7354人と言う集計結果を公表した。これは育児休暇中や認可など特定の保育所を希望する場合など、自治体の判断で待機児童にカウントしてこなかった数で、潜在的な保育需要を示している。 …

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依然低い教育への公的支出

 筆者が大学に入学した昭和51(1976)年、国立大の授業料は年間9万6000円だった。今から40年も前のことではあるが、現行の53万5800円と比べると文字通り、隔世の感がする。とはいえ、その前年まで4年間は3万600…

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