教育
家庭教育の専門家が一堂に会して熱い討議
日本家庭教育学会のシンポジウム グローバル人材育成に向けて、政府は英語教育に力を入れている。一方、国際調査では日本の若者の自己肯定感や意欲の低さが指摘されている。8月、日本家庭教育学会(中田雅敏会長)大会では、世界で戦…
男性保育士の難題
待機児童が2年連続で増えている。受け入れ定員は拡大したが、利用希望者がそれより増えているからだ。そんな中で、保育園の新設計画が頓挫するケースが相次いでいる。 その主な要因は周辺住民の反対で、その理由に驚かされる。①子…
北海道師範塾「教師の道」で教師魂を磨く
向上する教師目指し定期講座、民間企業トップ招き講話 教師の質の低下がいわれて久しい。学校現場での人間関係や肉体的な過労などによってストレスを抱え鬱(うつ)病で休職する教師も増加しているという。そうした中で「教師魂を磨く…
「詰め込み」と「ゆとり」の狭間で
次期学習指導要領の「審議まとめ(案)」が、8月1日に開かれた文科省教育課程企画特別部会で示された。「社会に開かれた教育課程」の実現を掲げ、「アクティブ・ラーニング」(AL)の視点から学習過程の改善方策が示された。 現…
前近代の教育が教えること
名寄市立大学教授 加藤 隆 正しい姿勢と素読重視 「分け隔て」をせず共に学ぶ 近代国家を目指して日本が邁進(まいしん)していた明治の終わり頃、期せずして、内村鑑三と新渡戸稲造は教育に関して同じ警鐘を発している。 「近…
復興で一番大切なものはヒト
教育は国家百年の大計 香川県議会議員 有福哲二氏に聞く 教育こそは国家百年の大計だと、ライフワークとして教科書採択問題に取り組んできている香川県議会議員の有福哲二氏に、教育問題と地域が乗り越えないといけない人口減少問題…
崩壊の危機に瀕する検定制度
大月短期大学教授 小山 常実 過激な反日教科書登場 「学び舎」に数々の検定基準違反 昨年4月、中学校教科書の検定結果が発表された。歴史教科書では、「学び舎」という新たな教科書が検定合格した。「学び舎」は、平成23年度を…
国際教養大学で行われた交流イベントに15人集まる
“太鼓の神様”キム・ドスク教授が指導 韓国芸術総合学校(日本の4年生国立芸術大学に相当の)のキム・ドクス教授と学生によるワークショップ「韓国のリズムを体験する」が、このほど、公立大学法人国際教養大学(秋田市雄和)で行わ…
「健康家族」を取り戻すために
心療内科医の星野仁彦氏(福島学院大学教授)が、著書『子どものうつと発達障害』(青春出版社)の中で、「健康家族の三つの条件」という興味深い見解を紹介している。 星野氏は、多くの子供たちを診療してきた経験から、子供たちの…
富山・石川・福井の北陸3県が共同で修学旅行を誘致
北陸新幹線の開業を契機にアピール 昨春の北陸新幹線開業を契機に、首都圏の学校に修学旅行で北陸に来てもらおうと、誘致活動が進んでいる。富山、石川、福井の北陸3県は、これまで誘致を個々に進めてきたが、JR西日本などと連携し…
相続で家族を壊さない為に
今年から相続税の基礎控除額が縮小され、相続税を負担する層が広がった。他人ごとではない。遺産分割で家を手放さざるを得なくなったり、相続で兄弟間の関係に亀裂が入り、絶縁状態に発展する、という話はあちこちで聞く。 先日、あ…
児童虐待、責任欠いた結婚観こそ元凶
児童相談所(児相)の虐待対応件数が昨年度、初めて10万件を超え、25年連続の過去最高となった。相談・支援体制の強化を進めながらも、虐待が増え続ける事実は、政府の対応を抜本的に見直す必要があることを示している。 早期発…
都知事選と政治の現実
先の都知事選は政治の現状を知る上で、実に示唆するところの多い選挙だった。 「知事と議会は両輪です。一輪車にならないように」。新知事を迎えた都議会議長は開口一番こうクギを指し、その直後に両者の記念撮影を求める報道陣に対…
さらなる主権者教育が必要に
平成国際大学教授 浅野 和生 啓蒙活動は一定の成果 18歳選挙権導入した参院選 去る7月10日に投開票が行われた第24回参議院通常選挙は、70年ぶりに選挙権が拡張された歴史的な選挙であった。このため、投票前には、総務省…
マレーシアの多民族国家としての強み
マレーシアの教育現場で(下) マレーシア日本国際工科院准教授 原 啓文氏に聞く 国際性豊かな教授陣/多民族、多宗教をうまく融合 大学のコンセプトはASEANの教育ハブ マレーシアの教育現場で困ったことは? 言葉の問題が…
余震や大雨が続き幼い子供たちにもストレス
熊本地震から100日超/狭い仮設住宅、遊び場なし 熊本地方を襲った大地震から100日が過ぎた。地震に追い打ちを掛けるように大雨が九州を襲った。遊び盛りの子供を持つ親は狭い仮設住宅で近所への気遣いなどストレスを感じている…
お盆の心象風景
自宅から駅に向かう途中に地域のコミュニティーセンターがある。朝6時半、その広場で、子供たちがラジオ体操を始めていた。昔も今も変わらぬ夏休みの光景に、心が和み、自分の子供時代に思いを馳(は)せた。 夏休みと言えば、多く…
何色にも染まる白地パワー
マレーシアの教育現場で(中) マレーシア日本国際工科院准教授 原 啓文氏に聞く 後進の強みを生かす/新技術導入のモデルケース 研究者を受け入れる乏しい産業基盤に難 バイオ研究者として、マレーシアにはどんな強みがあると考え…
札幌で第2回台湾華語スピーチコンテスト
言葉を通じ教育・文化交流も 若者を含め、幅広い年齢層の北海道民に台湾の魅力を直に知ってもらおうと昨年から始まった台湾華語スピーチコンテスト(主催・台北駐日経済文化代表処札幌分処、協力・世界日報社など)。北海道を訪れる台…
2度目の結婚式
ここ数年、夫婦が誓いの式を挙げる「バウリニューアル」が広がっている。 バウリニューアルとは「新たな誓い」「誓いの更新」という意味で、結婚記念日など人生の節目に夫婦が改めて愛を誓い、お互いや周囲へ感謝を伝える儀式。もと…
「海洋教育の促進を」 日本財団などが国際シンポ
海洋教育や人材育成などについて意見を交換する「海の人材育成に関する国際シンポジウム」(日本財団など主催)が19、20の両日、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急で行われた。 基調講演でパラオのトミー・レメンゲサウ大…
留学意欲が旺盛なマレーシアの学生
マレーシアの教育現場で(上) マレーシア日本国際工科院准教授 原 啓文氏に聞く マレーシア日本国際工科院(MJIIT)は、マレーシア工科大学の下に日本型の工学教育を導入するため、日本・マレーシア政府の合意を踏まえて設立…
沖縄で教える日本の言葉と文化 仲田俊一理事長
ゴレスアカデミー日本文化経済学院 仲田俊一理事長に聞く 体験で知るルール、習慣、伝統 沖縄には外国人を対象にした日本語学校が10校ほどあり、年々生徒数は増加している。その中でも、那覇市にある学校法人ゴレスアカデミー日本…