21世紀を生きる、新しい時代を拓く教育課程の創造
根岸小学校が教育研究発表、深く能動的な学び目指して
台東区立根岸小学校は平成27、28年度の区教育委員会研究協力校の指定を受け「21世紀を生きる 新しい時代を拓く教育課程の創造」を主題にカリキュラム・マネジメントの視点に立って、自ら問いを立て主体的に学びのできるアクティブ・ラーナーを育成する研究を進めてきた。その研究発表会がこのほど、同校で開かれ、同区内だけでなく、都内、全国から350人余りが視察に訪れた。
文部科学省の教育審議会では次期学習指導要領では社会に開かれた教育課程の実現を標榜しており学校と社会が信頼と連係によって支え合いよりよい社会を作ることを目指している。
同校では、子供の主体性・自主性を尊重し「指導者の学びの軸足を変える」、さらに、積極的に学び、自ら学び取る、学びを確立する「アクティブ・ラーナーを育てる」という二つのスローガンを基に6学年を縦断し、各教科を横断して「目指す児童像」育てたい資質・能力を明確にして教育に当たっている。
この日は6年生のミニ英語授業「Hello! Timu」、国語「偉人に学ぶ 伊能忠敬」、5年生総合的な学習の時間「わっしょい! われらの根岸祭」、4年生の社会「目指せ 東京ガイド スペシャリスト」などの授業が公開された。
全体発表の場では現場の先生の意見として課題も発表された。狙いを持って児童に投げ掛けた質問が、“やらせ”的になったり、目指した方向に無理に向けさせたり、ということが起きる。
また、単元の「目標」に強引に辿り着こうとするのではなく、指導者も児童とともに、悩み、試行錯誤しながら、学びを深め進めていくことの難しさも感じているという。
同校は学習活動のみでなく、学習環境の整備のため、「根岸活動」と呼ばれる活動もすすめている。自分たちの希望・意思で、場所を決めて掃除をしたり、飾ったりしている。