上昇気流
東京都八王子市にある高尾山(599㍍)で…
東京都八王子市にある高尾山(599㍍)で「もみじまつり」が開かれている。モミジの紅葉が見ごろを迎え、土日と祝日にはケーブルカーの清滝駅前で各種イベントが行われている。 久しぶりに来てみると、京王線の高尾山口駅のすぐそ…
「炭鉱のカナリア」とは、危険が迫っている…
「炭鉱のカナリア」とは、危険が迫っていることを知らせる前兆のことで、かつて炭鉱労働者がカナリアを籠に入れ坑道に入ったことに由来する。ガス発生などにカナリアは敏感なためだ。 今、地球規模の気候変動で、その弊が先鋭的に表…
初場所から一年に6場所ある大相撲の優勝にも…
初場所から一年に6場所ある大相撲の優勝にも、いろいろな優勝がある。年納めの場所となった九州場所は、2場所連続休場明けの日馬富士が12場所ぶり7度目の優勝を飾り復活を印象付けた。 新聞の扱いがやや地味なのは、北の湖理事…
北朝鮮に拉致され2002年、24年ぶりに帰国…
北朝鮮に拉致され2002年、24年ぶりに帰国した蓮池薫さんは現在、韓国小説の翻訳家として活躍中だ。気流子も、家庭の在り方や性のモラルを問う幾人かの現代作家の作品を、蓮池さんの翻訳で知った。 人気作家、孔枝泳著『楽しい…
「雪近し蓆かけたる干大根」(鮫島交魚子)…
「雪近し蓆かけたる干大根」(鮫島交魚子)。陰暦の11月を霜月(しもつき)というが、その意味は文字通り「霜が降る」月ということになる。いかにも日本の自然を反映した表現で、11月という言い方よりは味わいがある。 季節感が…
韓国の検察が、いわゆる従軍慰安婦問題を…
韓国の検察が、いわゆる従軍慰安婦問題を扱った学術書『帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い』の著者、世宗大の朴裕河教授を、名誉毀損罪で在宅起訴した。元慰安婦らが昨年6月、同書によって名誉を傷つけられたとして刑事告訴してい…
「金曜深夜0時40分」などという言い方がある…
「金曜深夜0時40分」などという言い方がある。これは土曜日の午前0時40分のことを指しているのだが、なぜか前日の金曜日であるかのように言われる。 恐らく、本当は土曜日の未明だと承知していても、金曜日の深夜のような感覚…
東京都板橋区にある浮間公園は、都内では…
東京都板橋区にある浮間公園は、都内では珍しく釣りができる公園で、浮間ヶ池ではヘラブナを狙って釣り人たちが岸辺で糸を垂れている。周囲の木々は紅葉し、落ち葉が道に散り敷く。 冬が近づいてこの池がにわかに賑やかになってきた…
トルコ南西部アンタルヤ県の県都アンタルヤは…
トルコ南西部アンタルヤ県の県都アンタルヤは地中海に面した風光明媚な地。高級リゾート地として知られ、長期滞在する西欧の人たちも多い。周辺には古代遺跡がたくさん残っている。 郊外に向けバスで30分ほど行くと、紀元前2世紀…
現存する最古の絵巻物は12世紀前半に制作…
現存する最古の絵巻物は12世紀前半に制作された国宝「源氏物語絵巻」で、日本4大絵巻の一つである。徳川美術館(名古屋市東区)に15面、五島美術館(東京・世田谷区)に4面が所蔵されている。 このうち徳川美術館所蔵の絵巻の…
国産初の小型ジェット旅客機MRJの初飛行が…
国産初の小型ジェット旅客機MRJの初飛行が成功した。一部マスコミの論評では、MRJ本体の部品の約7割がコストベースで外国製だということで、「国産」への疑問を投げ掛けていたが、立派な国産機だ。 何万点もある航空機部品で…
「昔より同じ絵模様千歳飴」(川端紀美子)…
「昔より同じ絵模様千歳飴」(川端紀美子)。きょうは七五三。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「男子は三歳・五歳、女子は三歳・七歳にあたるものが親に付き添われ、晴着姿で氏神などに参拝して祝う」とある。 気流子も幼い頃…
ニクソン政権以来30年近く米国の対中政策に…
ニクソン政権以来30年近く米国の対中政策に深く関わってきた、米国防総省顧問マイケル・ピルズベリー氏の話題の書の邦訳『China2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」』(日経BP社、野中香方子訳)が出た。 …
「隠居」という言葉は最近ではあまり使われ…
「隠居」という言葉は最近ではあまり使われないが、江戸時代初期の殿様にとっては名実ともに実態があった。1621年、細川忠興が隠居した。後継は忠利。2代将軍秀忠の時代だ。 九州の小倉から中津へ移転して数カ月たった忠興は、…
公開中の映画「シネマの天使」を観る機会が…
公開中の映画「シネマの天使」を観る機会があった。これは昨年夏、122年の長い歴史に幕を閉じた、広島県福山市にあった映画館「大黒座」をモデルとしたドラマで、映画と映画館をテーマにした詩的な作品。 大黒座は1892年に劇…
東芝は、不正会計問題に重大な責任があった…
東芝は、不正会計問題に重大な責任があったとして、田中久雄氏ら歴代3社長を含む旧経営陣5人に対し、総額3億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 社外の役員責任調査委員会が出した報告書の「提訴によって責任を追及…
NHKの報道番組「クローズアップ現代」の…
NHKの報道番組「クローズアップ現代」のやらせ疑惑問題で、NHKと民放による第三者機関の放送倫理・番組向上機構(BPО)の検証委員会が公表した意見書についての各紙報道は、ポイントのとらえ方の違いが際立った例を示したと言…
「空席の目立てる講義冬に入る」(橋川規子)…
「空席の目立てる講義冬に入る」(橋川規子)。きょうは「立冬」。暦の上では「冬」となる。とはいえ、暖かい時もあるし、紅葉の見頃もまだ先だと思う人も少なくないだろう。 ただ、朝夕の冷え込みは、身近に迫った冬の到来を感じさ…
<故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中そを…
<故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中そを聞きに行く>。石川啄木の時代のように、故郷はもはや遠くはなくなったが、それでも、その訛りは懐かしい。先日、東京・銀座の歌舞伎座で開演を待っていたところ、後ろの席から故郷の方言で話…
早稲田大学は、STAP細胞問題の当事者…
早稲田大学は、STAP細胞問題の当事者だった小保方晴子氏の博士号(工学)取り消しを発表した。STAP問題とは別件だが、STAP問題の原点が博士論文だったことは紛れもない。 博士論文には、特に引用に関して問題があった、…
「どんな山でも、ベースキャンプに到着したら…
「どんな山でも、ベースキャンプに到着したら、私はまず、歩きまわって他のチームのメンバーに話しかける」と米国の登山家アリソン・レヴァイン女史は著書『エゴがチームを強くする』(CCCメディアハウス刊)で書いている。 登頂…
「達磨(だるま)さんの葦(あし)の葉ですよ」…
「達磨(だるま)さんの葦(あし)の葉ですよ」。歌の姉弟子からペンネームの由来を問われた明治の作家・樋口一葉(本名・奈津、1872~96年)は、そう答えたという。達磨大師が揚子江を一葉の葦の葉に乗って下ったという故事にち…
『安全技術の経済学』(鶴蒔靖夫著)によると…
『安全技術の経済学』(鶴蒔靖夫著)によると、産業構造物で事故が起きる原因には「多重安全設計の不備」「設計施工上のミス」「金属疲労」「突然変異・変化」「自然災害」などがある。 マンションのような建造物の場合も同様だろう…