上昇気流
近年、世界各地で締結されている自由貿易協定は、…
近年、世界各地で締結されている自由貿易協定(FTA)は、同一の経済秩序の下での“有志連合”を形成する2国間以上の国際協定だ。 先日、欧州連合(EU)とカナダのFTA交渉が大筋合意に達した。EUが主要先進国と締結するの…
10月の3連休初日の東京は…
10月の3連休初日(12日)の東京は季節外れの暑さで、前日の98年ぶりに塗り替えた観測史上最も遅い真夏日(最高気温30度以上)記録をさらに更新した。4年続きの記録的な猛暑となった今夏の勢いは、朝晩は涼しく感じるような晩…
1957年建造の砂防会館の建物の前に…
1957年建造の砂防会館(東京都千代田区平河町)の建物の前に脚絆をつけた紳士の銅像が立っている。土砂災害を防止する「砂防」事業に尽力した赤木正雄翁(1887~1972)だ わが国は明治以降、主に堤防設置によって河川の…
「肌寒も残る暑さも身一つ」(高浜虚子)。…
英国は経験論哲学の生まれた国として知られる。フランシス・ベーコンがその祖といわれる。これは哲学の入門書に書いてある通りだが、その経験主義の伝統は現代の英国にも生きている 卑近な例だが、それを一番感じるのは、横断歩道で…
英国は経験論哲学の生まれた国として知られる。…
英国は経験論哲学の生まれた国として知られる。フランシス・ベーコンがその祖といわれる。これは哲学の入門書に書いてある通りだが、その経験主義の伝統は現代の英国にも生きている。 卑近な例だが、それを一番感じるのは、横断歩道…
森鴎外が亡くなったのは大正11年、…
森鴎外が亡くなったのは大正11(1922)年、60歳の時だ。代表作は「阿部一族」とされる。この短編を含む『阿部一族・舞姫』(新潮文庫、平成24年)には、70ページに及ぶ「注」がついている。同じ文庫の平成12年版では8ペ…
クラシック音楽の世界では、…
クラシック音楽の世界では、演奏活動と共にそれを支える学術研究が行われ、相互協力の中で上演が進められている。上演史が記録されてきたように新たな上演は新しいページを開く。 先週、日本ロッシーニ協会(水谷彰良会長)の主催に…
日用品を商うスーパーや量販店では…
日用品を商うスーパーや量販店では「お値打ち品」の人気がなお高い一方で、円安・株高を追い風に百貨店で輸入ブランドや宝飾品など高額品の販売が勢いづいている。 国内新車市場でも維持費が安い軽自動車と、富裕層向けに高いブラン…
全国の計50基の原発が全て止まり、…
全国の計50基の原発が全て止まり、稼働中の原発がゼロとなってから1カ月がたとうとしているが、再稼働の時期が見えてこない。遺憾だ 再稼働には原子力規制委員会の安全審査を受け、活断層の有無などについて規制基準をクリアしな…
「弟も老いて無事なり秋祭」(古橋呼狂)。…
「弟も老いて無事なり秋祭」(古橋呼狂)。秋祭りの季節である。田舎に住んでいた時は、秋祭りは待ち遠しい楽しみのひとつであった。 地元の神社には、金魚すくいや綿あめなどの屋台が立ち並び、冷やかして歩くだけでも胸が高鳴った…
平成27年春に開業する北陸新幹線。…
平成27年春に開業する北陸新幹線。東京-金沢間を最短2時間半で結ぶ列車名が「かがやき」と決まった。約14万件の応募の中からこの名前を選考した理由を、JR東日本と西日本は「輝く光がスピード感と明るく伸びていく未来をイメー…
このほど83歳で亡くなった文芸評論家秋山駿氏は…
このほど83歳で亡くなった文芸評論家秋山駿氏は「私」にこだわり続けた人だった。アリストテレスによれば、人間には、詩人・哲学型と歴史型がある。秋山氏は典型的な前者の批評家だった。 詩人・哲学型の特徴は自己探求的で、世間…
「ありきたりの、どこにでも転がっているものを拾い集めるとは、私の写真行為そのものだ。…
「ありきたりの、どこにでも転がっているものを拾い集めるとは、私の写真行為そのものだ。しかし、本人にとってそれらは決して屑などではない。実は『宝さがし』のような興奮をともなう、厭くことない発見なのである」。 国内外で高…
激しいシェア争いが続く牛丼業界。…
激しいシェア争いが続く牛丼業界。大手チェーン「吉野家」を展開する吉野家ホールディングスが、このほど福島県白河市に農業生産法人「吉野家ファーム福島」を設立した。 農場面積は4・3ヘクタールで、来春から牛丼用のコメ作付け…
本命中の本命だった山中伸弥・京都大教授が…
本命中の本命だった山中伸弥・京都大教授がiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製で生理学・医学賞に輝いた昨年に続いて、今年も日本人のノーベル賞受賞者は出るのか。ノーベル賞各賞が発表される「ノーベル賞週間」が昨日から始まった…
原子力発電の停止によって電力供給が不安定になることが憂慮されるが、…
原子力発電の停止によって電力供給が不安定になることが憂慮されるが、これ以外にも大きな不安材料がある。「発電配電の分離」だ 電力会社の発電事業と送電事業を分離し、太陽光など多様なエネルギー発電を手掛ける事業者の送配電網…
40年以上前に、ジャーナリストでエッセイストの…
40年以上前に、ジャーナリストでエッセイストの故入江徳郎氏の講演を聞いたことがある。内容はほとんど忘れてしまったが、担当していた朝日新聞のコラム「天声人語」を書く苦心を語っていたのだけは妙に覚えている 当時は気流子も…
20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮のクライマックス「遷御の儀」が無事行われた。…
20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮のクライマックス「遷御の儀」が無事行われた。たいまつの火に先導され、ご神体の八咫鏡が、新正殿に移される厳かな雰囲気はテレビの画面からもよく伝わってきた 儀式の始まりを告げたのが、夜明け…
テレビドラマ「半沢直樹」は好評裏に終了した…
テレビドラマ「半沢直樹」は好評裏に終了した。久々のヒット作品となったが、このドラマの隠れたキーワードは「土下座」だ 雨の中、路上で泥まみれになって土下座しながら融資の継続を懇願する半沢の父(その後自殺)の姿。半沢は父…
比叡山で「千日回峰行」を2度達成した、天台宗大阿闍梨の…
比叡山で「千日回峰行」を2度達成した、天台宗大阿闍梨の酒井雄哉師が先日亡くなった。この荒行は比叡山の山中など計約4万キロを7年かけて踏破するもので、9日間の断眠、断水、断食を含んでいる 2度目の満行は1987年7月、…
最も親日的な外国人の一人、李登輝・元台湾総統が、…
最も親日的な外国人の一人、李登輝・元台湾総統が、月刊誌「Voice」10月号に「『女性の活用』は台湾に学べ」と題した一文を載せている 「管理職に女性が占める割合は、米英仏など欧米の企業では三、四割が一般的だとすれば、…
別名・神無月の10月になった。…
別名・神無月の10月になった。八百万の全国の神々がこぞって出雲大社(島根県)に出向いて、向こう1年間の農作や漁労の収穫、酒造り、男女の縁結びなどについて相談する そのために各地の神社の神が留守でいないから神無月で、逆…