10月の3連休初日の東京は…


 10月の3連休初日(12日)の東京は季節外れの暑さで、前日の98年ぶりに塗り替えた観測史上最も遅い真夏日(最高気温30度以上)記録をさらに更新した。4年続きの記録的な猛暑となった今夏の勢いは、朝晩は涼しく感じるような晩秋に入っても顔を出してきた。

 そうかと思うと、先週は台風26号による記録的な大雨で伊豆大島が、土石流に襲われ死者・行方不明者48人という大被害を被り、ぐずついた少し肌寒い日が続いた。

 明日は二十四節気で晩秋後半の「霜降」で「朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りるころ」とある。初霜=19日青森、函館、札幌、帯広、18日盛岡、釧路。初冠雪=19日富士山(甲府)、17日白山(金沢)、岩木山(青森)、朝日岳(山形)。サザンカ開花=19日前橋、18日富山――など。

 ウェザーテック<生物、季節観測>の各地の便りは、早くも冬の指標が並ぶ。木曜発売の週刊誌に出る伊勢名物のカラー広告<季節のたよりは家族の絆>は毎回、季節の写真とキャッチコピーのほのぼのとした取り合わせに心がなごむ。

 その10月24日号(17日発売)は「いよいよ冬の気配立つ」と、もう来月7日の「立冬」がテーマ。「……今年の冬も伊勢から届いたピカピカのさんまの丸干し。海と漁師さん、いただきます!」と。

 何だか冬支度を急かされる気分になるが、ちょっと待って。異常気象のこの頃でも、まだ紅葉と小春日の楽しみはこれからだ。