上昇気流 rss

特許庁は、コマーシャル(CM)で使われる…

 特許庁は、コマーシャル(CM)で使われる音声や動画のロゴなど43件の商標登録を認めた。偽物防止の効果が期待される。  音では、久光製薬のCMで社名を歌った声や、伊藤園の商品名を呼ぶ声、動画では、東宝の映画冒頭に流れる自…

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「団栗を掃きこぼし行く帚かな」(高浜虚子)…

 「団栗を掃きこぼし行く帚かな」(高浜虚子)。秋らしいやわらかな日差しの中、舗道を歩いていると、靴に何か異物がつぶされていく。見ると、ドングリだった。風に吹き飛ばされたのだろう、辺り一面に散らばっている。  ふと懐かしい…

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旭化成建材のくい打ち工事データ改竄問題で、…

 旭化成建材のくい打ち工事データ改竄問題で、イタリアのベネチアのことがしきりと頭に浮かぶ。「アドリア海の真珠」と呼ばれるこの美しい街は、外敵の侵攻を逃れるために、湖沼地帯の埋め立て地に築かれた。軟弱な地盤にあるため、建国…

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「あれ持って来て」。有名鮨店の主人が若手の…

 「あれ持って来て」。有名鮨店の主人が若手の職人に命令する。職人は不得要領のまま何かを手にして来る。「あれって何ですか?」と聞き返せるような雰囲気は全くない。主人は「違う」とだけ言って「あれ」が何であるかは教えない。3度…

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「火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ」(能村登四郎)…

 「火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ」(能村登四郎)。俳誌「沖」の名はこの名句に由来する。創刊されたのは1970年で、主宰の能村登四郎は59歳。遅咲きのスターだったが30年間、主宰を続けた。  その後、2001年5月に三男の…

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平成21年の生命保険世帯加入率(個人年金保険…

 平成21年の生命保険世帯加入率(個人年金保険を含む)は90・3%で、米国の78%、英国40%と比べるとずいぶん高い(24年度、生命保険文化センター調べ)。  「転ばぬ先の杖」と、先々のことを考えて手を打つ日本人の堅実さ…

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「あえて注文をつけるとすれば、中央アジアへ…

 「あえて注文をつけるとすれば、中央アジアへの目配りでしょうか。中国とロシアが、上海協力機構の枠組みで影響力を保持しようとしている地域です」「この地域をカバーすることで、本当の意味での地球儀を俯瞰する外交が完成するのでは…

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3D――すでにお馴染みになったが、3次元の…

 3D――すでにお馴染みになったが、3次元の画像・映像のこと。先日、試写会で東京国際映画祭の特別招待作品「エベレスト3D」を見たが、手に汗握る映像効果はさすが。  一言で言えば、臨場感だ。もちろん映画だけでなく、3Dの技…

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文芸評論家の小林秀雄は『無常という事』で…

 文芸評論家の小林秀雄は『無常という事』で、作家の川端康成に有名な問い掛けをしている。「生きている人間などというものは、どうも仕方のない代物だな。何を考えているのやら、何を言い出すのやら、仕出かすのやら、自分の事にせよ、…

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国宝「松林図屏風」などで有名な桃山画壇の…

 国宝「松林図屏風」などで有名な桃山画壇の巨匠、長谷川等伯の水墨画が今年4月に新しく発見されたニュースは、多くの美術ファンの注目を集めた。その「猿猴図屏風」「松竹図屏風」が、等伯の故郷、石川県七尾市の石川県七尾美術館で全…

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今月27日から来月9日まで読書週間。「週間」と…

 今月27日から来月9日まで読書週間。「週間」と言いながら実際は2週間だ。大正13年に日本図書館協会が創始、以後名前が変わったり戦争で中断したりなどしたが、90年後の今も続いている。月に一冊も本を読まない大学生も多い中、…

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新潟県阿賀野市に五頭(ごず)温泉郷がある。…

 新潟県阿賀野市に五頭(ごず)温泉郷がある。新潟平野が東で尽きて山に入っていく、その境目で、南北に延びる国道290号に沿って南から村杉温泉、今板温泉、出湯温泉とレトロな温泉が点在している。  東にそびえるのは県立自然公園…

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鉄筋の建物が地方でも一般的になってきた…

 鉄筋の建物が地方でも一般的になってきた1980年代半ば、コンクリートの骨材に塩分を含んだ海砂が含まれていると、ある新聞が指摘し、ちょっとした話題になったことがある。  手抜き工事のハシリのような事件だったが、実害を被っ…

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今年の交通事故死者数が3000人を超えたのは…

 今年の交通事故死者数が3000人を超えたのは今月8日である。これで政府が掲げた「2015年までに3000人以下とする」という目標(第9次交通安全基本計画・15年度まで5年間)は達成できないことに。  11年3月に決定し…

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健康ブームに乗って、人気のウオーキング。…

 健康ブームに乗って、人気のウオーキング。生活習慣病の予防に効果があるとされ、今や日本のウオーキング人口は4000万人と言われる(平成21年の内閣府「体力・スポーツに関する世論調査」)。  そんな中、明治期以前の人々の日…

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「工場のいつもこの音秋の雨」(中村汀女)…

 「工場のいつもこの音秋の雨」(中村汀女)。東京でもこのところ秋雨が降った。日本人は秋雨にどこか寂(さび)しさを感じ、「秋雨(あきさめ)は蕭条(しょうじょう)と降る」(稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』)などと形容してきた…

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食欲の秋である。この夏94歳で亡くなった…

 食欲の秋である。この夏94歳で亡くなった作家の阿川弘之さんは、食通で健啖家だった。亡くなる前日、娘の阿川佐和子さんが病室に持ってきたローストビーフを3枚平らげ、「次はステーキが食いたい」と呟き、にんまり笑ったと佐和子さ…

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ノーベル賞受賞者の発表が近づくと、ここ数年…

 ノーベル賞受賞者の発表が近づくと、ここ数年は毎年恒例のように、村上春樹氏が文学賞を受賞できるかどうかの話題が登場する。今回は残念だったが、今後のことは分からない。成否はともかく、来年も関心を集める可能性が高い。  村上…

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「悩み苦しんでいるとき、あるいは精神が…

 「悩み苦しんでいるとき、あるいは精神が彷徨えるときなど、わたしはいつも美術品に触れることで、自分を見失わずにいられた気がします」。ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大村智さんが著書『人生に美を添えて』(生活の友社)で…

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龍の化身である女性(仲間由紀恵)が活躍する…

 龍の化身である女性(仲間由紀恵)が活躍する映画「テンペスト」。19世紀、内紛の絶えない琉球王国を舞台に、この女性が官吏となり不正を次々に正していく物語だ。  息詰まる展開の中で、女性と薩摩武士の若者(谷原章介)との出会…

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大学を出た“学士落語家”が増え、中に…

 大学を出た“学士落語家”が増え、中に京都大学やエール大学卒もいるという。3年前、21人抜きの大抜擢で真打ち昇進した若手の春風亭一之輔の噺を聞きに新宿末広亭へ行ってきた。  演目は古典落語の「らくだ」。酔っ払いの芝居あり…

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「辞書閉ぢて音の重さや秋灯火」(水本みつ子)…

 「辞書閉ぢて音の重さや秋灯火」(水本みつ子)。読書の秋である。今月の27日から始まる読書週間にはまだ少し早いが、書店に入ると書棚には読みたい本が多く目に付く。新聞では読書面があり、それも参考にしながら本を選ぶのも、読書…

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今年のノーベル文学賞は、ベラルーシの作家…

 今年のノーベル文学賞は、ベラルーシの作家、スベトラーナ・アレクシエービッチ氏(67)の受賞が決まった。初期作品「戦争は女の顔をしていない」は、第2次世界大戦に従軍した女性を描いたものという。「現代の苦悩と勇気を多角的か…

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