龍の化身である女性(仲間由紀恵)が活躍する…
龍の化身である女性(仲間由紀恵)が活躍する映画「テンペスト」。19世紀、内紛の絶えない琉球王国を舞台に、この女性が官吏となり不正を次々に正していく物語だ。
息詰まる展開の中で、女性と薩摩武士の若者(谷原章介)との出会いは、悲恋に終わるが、ほっと一息つかされる。誇り高い琉球の人々の姿が特に印象的な映画だった。
琉球は明治時代に沖縄県となって多くの優れた人材を輩出。さらに要衝であるため、近代日本の建設と発展に欠くことのできない存在となった。
ところが先般、翁長雄志沖縄県知事はスイス・ジュネーブでの国連人権理事会で、国連NGOの市民外交センターの枠を使い「沖縄の人々は自己決定権や人権をないがしろにされている」と発言。それに対し沖縄県名護市在住の我那覇真子さんは、その場で「日本の一部として私たちは世界最高水準の人権と質の高い教育、福祉、医療、生活を享受しています」と反論した。
続けて「日本とその地域への安全保障に対する脅威である中国が、選挙で選ばれた公人やその支援者に『自分たちは先住少数民族である』と述べさせ、沖縄の独立運動を扇動している」として“翁長説”を粉砕した。
しかし、その翁長知事は今回、二の矢を放った。米軍普天間飛行場の移設先である名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認の取り消しを決めたのだ。辺野古移設反対の背後に、より大きな策謀が見え隠れしている。