東京都八王子市にある高尾山（５９９㍍）で「もみじまつり」が開かれている。モミジの紅葉が見ごろを迎え、土日と祝日にはケーブルカーの清滝駅前で各種イベントが行われている。

　久しぶりに来てみると、京王線の高尾山口駅のすぐそばに「極楽湯」という温泉が新設されて、客寄せをしていた。アルカリ性単純温泉だそうで、露天風呂もある。山を下りた後、一風呂浴びて帰るのもいい。

　だが温泉には入らず、参道をたどって山麓駅からはエコーリフトに乗った。スキー場にあるのと同じタイプで、直接風が感じられて、紅葉を楽しむにはいい。しかし、下を見ると地図などの落とし物があった。

　１号路をたどると、たこ杉、浄心門、薬王院と続くが、すべて舗装されて、歩きやすく、山道という感じがしない。驚いたのは入山者のおびただしさだった。高尾ビジターセンターのある頂上まで行列が続いた。

　過去、何度か来ているが、初めて体験する高尾山だった。同行者が説明してくれた。２００７年にミシュランガイドで最高ランクの“三ツ星”の観光地に選出されて、年間の入山者は２６０万人を超えるという。

　その数に驚いた。老若男女を問わず人気が高い。登山ルートは１号路から６号路まであり、このほかに稲荷山コースもある。一番混むのが１号路なのだ。観光客が食欲を満たすのはお蕎麦屋さん。だが、店には当たり外れがある。