コラム rss

東京都写真美術館で、山岳写真家、白川義員…

 東京都写真美術館で、山岳写真家、白川義員(よしかず)さんの写真展「永遠の日本」(第1期)が開かれている。続いて4月からは「天地創造」(第2期)が開かれる。見れば誰でも気付くのが赤の多用だ。  白川作品の基調となる色彩だ…

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カメラが何回震えても、国連安保理は決議せず

 ミャンマーでは軍クーデターへの抗議デモが続き、死傷者、拘束者が増える一方だ。治安部隊は銃撃の乾いた音を響かせ、負傷者救助中の若者を棒で殴り続ける。そんなニュースを見て、1988年のこの国(当時はビルマ)の民主化運動デモ…

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「仕組みが複雑」、意外に不評な県民宿泊割

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  首都圏での新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が続いており、県内の観光関連業界に本格的な春が到来する気配はない。  プロ野球のキャンプ観戦、さらには、修学旅行で多くの旅行客…

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東京・渋谷区が60歳以上や定年を迎えた…

 東京・渋谷区が60歳以上や定年を迎えた住民に配布している地域デビューガイド「渋カツナビ」(A5版24㌻のカラー冊子)。最新第4号の特集は「お年寄り今こそ助け隊」で、先輩の高齢者らが相互扶助の在り方を指南している。  シ…

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心に沁みた慰労の言葉ー韓国から

 東日本大震災から10年となった日に合わせ、ソウルでは日韓両国の関係者による記念行事が行われた。  相星孝一駐韓日本大使は、当時いの一番に海外から救助に駆け付けてくれた韓国国際救助隊の隊長に感謝状を授与し、津波の被害から…

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子育て受難の時代、親子ともに育つ契機に

 長期にわたる行動自粛による生活環境の変化は、発達途上の子供の心身にさまざまな影響を与えている。日常的にマスク着用、給食時は会話をせず黙って食べる「黙食」、発声や歌の練習、身体接触のある運動がなくなるなど、子供にとって受…

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全国で今季最も早く桜(ソメイヨシノ)が…

 全国で今季最も早く桜(ソメイヨシノ)が開花したのは、11日で広島市(「縮景園」にある標本木)だった。全国の統計史上では平成22(2010)年に高知市で観測した3月10日に次いで2番目に早かった。  これに続いて翌12日…

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春を感じるものは、さまざまある。水温や…

 春を感じるものは、さまざまある。水温や気温の変化、梅や桜の開花、そして蕗(ふき)の薹(とう)など。どれも冬を経て来たという喜びのようなものがあって忘れ難い。その中にアサリなどの貝類も入れたい。  アサリは歳時記では春の…

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古代の知恵を伝える「カレバラの日」ーフィンランドから

地球だより  2月28日は「カレバラの日」、いわゆる文化の日だった。カレバラはフィンランド、特にカレリア地方で口頭伝承されてきた6万もの詩、民謡、伝説、神話を、冒険家であり医師でもあるエリアス・リョンロートが編集した民族…

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英国ではチャリティー活動が盛んである…

 英国ではチャリティー活動が盛んである。25年以上前になるが、旧ソ連ウクライナのチェルノブイリ原発事故で被曝したベラルーシの子供たちを民間のチャリティー団体が招き、ホームステイさせているのを取材したことがある。  ロンド…

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江戸幕府の政治の中心にあったのは老中だ…

 江戸幕府の政治の中心にあったのは老中だ。将軍(歴代15人)が直接政治を行ったのは、初代の徳川家康や8代吉宗、15代慶喜など限られていた。老中の定員は4~5人。老中と言うと、名前からして高齢者のイメージが強い。だが、ペリ…

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また起きた卵投げ事件

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  生卵を投げつけることは中世時代から本格的に文献に登場する。当時、囚人たちに刀をかぶせてから、目を開けられないほど多くの生卵を投げつけて侮辱を与える刑罰があった。生卵を投げつけること…

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郷愁を呼び覚ますオアシスーブラジルから

地球だより  先日、日本の食料品を売っている個人商店で買い物をした。支払いを済ませて帰ろうとしたところ、商店主に呼び止められた。買い物袋をレジに置いたまま帰るところだったのだ。  商店主は「お客さん、やっぱり日本人だよね…

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宮城県南三陸町は「海のパイナップル」…

 宮城県南三陸町は「海のパイナップル」と言われるホヤの名産地。東北地方でよく食されてきたが、もっと愛好者が多かったのは韓国だ。だが、東日本大震災の原発事故で韓国は輸入を停止し、国内では過剰供給に。  小紙「東日本大震災1…

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来年春、やんばる地域がNHK朝ドラの舞台に

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  来年春、NHKの朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」が始まる。タイトルの「ちむどんどん」とは胸がわくわくする気持ちを表す沖縄の言葉だが、県内では、地元紙が号外を出すなど、期待が高まっ…

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「いいんです、あたし、年取らないことに…

 「いいんです、あたし、年取らないことに決めていますから」――。小津安二郎監督『東京物語』で、尾道から上京した義理の両親(笠智衆・東山千栄子)を実の子以上に親身に世話する紀子(原節子)の言葉である。  紀子の夫は戦死した…

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盛り上がるバカンス計画ーフランスから

地球だより  フランスは英国の変異株などの新型コロナウイルスの感染拡大が鎮静化せず、1日2万人の新規感染者が出ている状況だ。しかし、すでに夏のバカンスに向け、計画を練る人々が増えている。  「フランス人にとってバカンスを…

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ジェンダー平等は本質的な五輪の理念か?

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗前会長が不用意な発言で辞任に追い込まれた後、橋本聖子新会長の後任として五輪・男女共同参画担当相に就いた丸川珠代氏が選択的夫婦別姓導入に反対する書状に名を連ねていたことで、野…

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自賠責保険と略称される自動車損害賠償責任…

 自賠責保険と略称される自動車損害賠償責任保険は、自動車やバイク所有者に加入が義務付けられている保険である。事故の際に被害者が死亡した場合に支払われる保険金は最高3000万円、重い障害が残った場合には最高4000万円とな…

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新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言再延長…

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言再延長について菅義偉首相の記者会見は淡々としていたが、改定された基本的対処方針などを見ると、感染拡大を抑え込もうとする政府の並々ならぬ決意を感じる。  方針の一つは、幅広いPCR検査…

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花粉症の季節。新型コロナウイルス対策で…

 花粉症の季節。新型コロナウイルス対策で窓を開けていると、しばらくくしゃみが止まらない。家でもマスクをしなければならない状態だ。ただ、マスクは店に行けばほぼ入手できるので助かっている。  現在では、マスクもファッションの…

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東日本大震災からもうすぐ10年。被災地の…

 東日本大震災からもうすぐ10年。被災地の農林水産業は、ほぼ震災前の水準に回復してきている。例えば宮城県の2018年の養殖業生産額は、ギンザケ養殖の回復などを受け、震災前を上回る788億円に達した。  ここまで回復するに…

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足並みそろわぬ旅行規制ーフィリピンから

地球だより  コロナ禍で海外観光客が見込めないフィリピンでは、国内旅行を活性化させて経済を回そうという試みが行われている。その一環として政府は、州をまたぐ旅行に必須だったPCR検査や許可証を全国的に撤廃すると発表した。 …

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