濱口 和久 rss

妥協せず9条改正を

 日本国憲法施行70年を迎えた5月3日、「二十一世紀の日本と憲法」有識者懇談会(通称・民間憲法臨調)が主催する第19回公開憲法フォーラムが都内で開かれた。  会場には1000人を超える人が詰め掛けた。私も毎年、参加してい…

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「平成の市町村合併」の功罪

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 防災・危機管理力が低下 教訓とすべき石巻のケース  平成11(1999)年から始まった「平成の市町村合併」により、市町村数は3229から1718…

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民進、民共連携で亀裂

 長島昭久氏が4月10日に民進党を離党した。長島氏は民主党政権下で防衛副大臣を務めた経験を持ち、安全保障政策については、党内でまともな考え方をしている人物の1人だった。  民進党は民主党と維新の党が合併して結成された政党…

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入校式前の防衛大

 新年度がスタートし、防衛大学校にも新入生が入校(入学)した。防衛大では一般大学の入学式に相当する入校式の前に着校日というものが設けられている。今年は4月1日が着校日で、5日に入校式が実施された。  防衛大といえば、毎年…

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護衛艦「かが」に中国警戒

 海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦(DDH)「かが」が3月22日に就役した。 「かが」は艦首から艦尾まで平らな飛行甲板を持ち、外見は空母そのものだ。海自の保有するヘリコプター搭載護衛艦は「ひゅうが」「いせ」、そして「い…

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世界に逆行する学術会議

 日本学術会議の検討委員会は3月7日、科学者は軍事的な研究を行わないとする過去2回の声明(昭和25年・42年)を「継承する」とした新たな声明案をまとめた。4月の同会議総会で正式決定される見通し(産経新聞3月8日付)だ。 …

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自主防災組織の活性化図れ

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 急務のリーダー養成 若者を取り込む工夫も必要  今年の3月11日で、1万8000人を超える死者・行方不明者を出した東北地方太平洋沖地震(東日本大…

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大改革の陸上総隊創設

 陸上自衛隊は平成29年度予算案で、昨年度当初予算比1・2%増の1兆7706億円を計上している。この中には、平成30年に創設される「陸上総隊」に関する予算要求も含まれている。  陸上総隊は、現在の陸上自衛隊の5個方面隊(…

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自衛隊に上から目線?

 熊本に「憲法と領土問題を考える」講演会の仕事で出張した。滞在中、熊本日日新聞(2月6日付)に次のような記事が掲載されていたので、少々長くなるが紹介したい。  県教職員組合青年部のセミナーが4日、熊本市で開催された。ジャ…

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女性自衛官も一線進出

 第33回土光杯全日本青年弁論大会が1月7日、東京・大手町のサンケイプラザホールで開催された。私も防衛大の4年生の時に弁士として出場した経験を持っている。卒業後は土光杯OB会事務局長に就任し、毎年欠かさず大会を見学してい…

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防衛省発足10年に思う

 防衛省が「庁」から「省」に昇格(平成19年1月9日発足)して、今年で10年が経つ。発足当時、安倍晋三首相(第1次安倍政権)は、防衛省の幹部職員や自衛官を前に「省昇格が新たな国造りを行うための大きな第一歩となる」と訓示し…

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「太平洋戦争」の名称の背景

 昨年暮れのとある会合で、先の戦争の名称について、参加者の間で意見が割れ、あわや喧嘩(けんか)になるのでは…と思う場面があった。  私は、先の戦争の名称については「大東亜戦争」だと主張し、次のように説明した。  そもそも…

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リスボン地震と首都直下地震

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 首都機能が完全に麻痺 ポルトガルの長期衰退招く  私たち日本人が暮らす日本列島では、身体に感じない地震を含めると、1日に約300回の地震が起きて…

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殉職覚悟の不時着

 埼玉県狭山市の入間川河川敷に平成11(1999)年11月22日、航空自衛隊入間基地所属のT33Aジェット練習機が墜落し、乗っていた2人の自衛官が即死する事故が起きた。  この事故では、墜落時、練習機が高圧線を切断したた…

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地政学と孫子の兵法

 最近、書店に行くと、「地政学」という言葉をタイトルに使用した書籍が平積みになっている。  歴史上で最初に地政学的な考え方を書いたものとしては、古代インドの名宰相とうたわれたカウティリアの著書『実利論』である。彼はこのな…

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日露会談への懸念

 ロシアのプーチン大統領が12月に日本を訪問する。日本政府の一部には、北方領土問題に進展があるのではという甘い観測もあるようだ。  北方領土交渉では、日本はロシア(旧ソ連時代も含む)に煮え湯を飲まされ続けてきた。そもそも…

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地震から半年、復興途上の熊本

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 防災体制の脆さを露呈 有事に問われる首長の指導力  熊本地震が起きてから半年が経った10月14日、私は熊本空港に降り立ち、16日まで熊本に滞在し…

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92%が自衛隊に好印象

 内閣府が昭和44年から毎年続けている「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」がある。  自衛隊に良い印象を持つ人の割合は、同年に68パーセント。昭和47年に58パーセントに一度は下がったが、その後は上昇を続け、平成27年に…

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「駆け付け警護」各紙の社説

 9月中旬から、11月中旬以降に南スーダンに派遣される陸上自衛隊第9師団第5普通科連隊(青森市)の隊員を中心に「駆け付け警護」の訓練が始まっている。  そこで、私の家の近くの図書館で、新聞各紙が自衛隊の「駆け付け警護」問…

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朝日が陸自の「刀」を批判

 朝日新聞(9月7日付)社会面の記事「陸自エンブレムに日本刀 なぜ?」には呆れてしまった。朝日らしいと言えばそれまでだが、この記事には自衛隊に対する悪意さえ感じてしまう。  記事は、陸上自衛隊が記念品などに使うために作っ…

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「二重国籍」軽く見る民進

 民進党の新しい代表が9月15日に誕生する。代表選挙には、蓮舫、前原誠司、玉木雄一郎の3氏が立候補している。  正直言って、代表選挙は盛り上がりに欠けているようだ。このことは国民の多くが民進党に期待していない証拠でもある…

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台風から逃れられぬ日本

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 地球温暖化で巨大化 「三大台風」上回る被害も  日本列島は古くから「台風銀座」と呼ばれ、毎年、数多くの台風が、上陸もしくは接近しては、大きな被害…

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後方装備にも関心を

 防衛省は2017年度予算の概算要求で、防衛費を前年度当初よりも増やし、5兆168億円を計上する方針だ。今年度予算より2・3%増の予算要求額となっている。  尖閣諸島(沖縄県石垣市)など離島防衛を念頭に、2035年度配備…

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