オピニオン rss

チェコ議長訪台 民主主義の連帯を評価したい

 東欧チェコのビストルチル上院議長が台湾を訪問し、蔡英文総統と会談した。  チェコで大統領に次ぐ地位にある上院議長が、外交関係のない台湾を公式訪問するのは初めてだ。自由と民主主義に基づくチェコと台湾の連帯が表明されたこと…

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ロシアのワクチン開発の歴史

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 18世紀に天然痘予防接種 ポリオから日本の子供を救う  ロシアの新型コロナウイルス対策本部によれば、9月2日の新規感染者は4952人で、累計100万5000人と、100万人の大台を突破し…

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内モンゴル 中国の文化抹殺を許すな

 中国政府が、内モンゴル自治区のモンゴル語中心の教育を中国語中心に切り替える通達を出し、これに対するモンゴル民族の抗議行動が続いている。民族のアイデンティティーのよりどころである言語を奪い、民族文化の抹殺を図る中国当局の…

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大阪都構想 市民に分かりやすい説明を

 大阪市を廃止して四つの特別区に再編する「大阪都構想」の制度案が、大阪市議会で承認された。府議会も既に承認しており、都構想の是非を問う住民投票の実施が決定した。  住民投票は11月1日に行われる予定だ。新型コロナウイルス…

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オンライン党大会 米政治からドラマ消える

《 記 者 の 視 点 》  全世界の米国政治ウオッチャーにとって、物足りない夏だったに違いない。8月下旬の米共和党と民主党の全国大会が、新型コロナウイルス対策でオンライン中心で行われたからだ。  大統領候補を正式に選出…

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バハイ教の信仰に生きる

良薬になる良い行い 貿易商社社長 マスウド・ソバハニさん夫妻に聞く  日本在住33年のイラン人、マスウド・ソバハニさんが2017年に出した本は『憎まない 「おかげさま」と「憎まない」たった2つの日本語で幸運を呼び込んだペ…

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テレビ討論会 リーダーシップ観察の機会に

 11月3日の米大統領選まで残り2カ月を切った。佳境を迎える選挙戦のハイライトは、正副大統領候補によるテレビ討論会である。  大統領候補者によるテレビ討論会は3回、副大統領候補の討論会は1回開かれる。今回の大統領選では、…

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中国軍の戦闘機開発事情

元統幕議長 杉山 蕃 国産ステルス機に傾注 課題はエンジンの高性能化  米大統領選挙を間近に控えて、中国、北朝鮮の軍事的行動は不活発の感がする。軍事的緊張を高める行為が、強硬派のトランプ米大統領を利することとなるのを恐れ…

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ファイブアイズ 日本は参加に向け体制整備を

 英語圏5カ国の機密情報共有枠組み「ファイブアイズ」が中国包囲網の形成を進めるなど、存在感を高めている。最近、日本も加えて6カ国体制とする案が出ている。  ファイブアイズはすでに、北朝鮮の挑発を抑えるために日本や韓国、フ…

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ロシアの大戦終結記念日、女性たちの涙を思う

 9月2日から3日へ。ロシアは今年、第2次大戦終結記念日を旧ソ連時代と同じ3日に戻した。日本の降伏文書調印は1945年9月2日だから、ロシアも10年前、他国に合わせ記念日を2日にした。だが調印後、ソ連軍は歯舞群島に侵攻し…

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次の災害に備え相互支援協定を

エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 地域超え「共助」取り決め 学校・企業などからNGOまで  新型コロナウイルスは、社会がいかに相互依存しているかを示しているが、コロナ以前でもそうであった。 …

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防災の日 コロナ禍、避難に知恵絞れ

 今夏は九州豪雨で熊本県の球磨川が氾濫し、多くの犠牲者が出た。大雨の被害は九州だけでなく東北や北海道に及ぶなど、自然の脅威は新たな段階を迎えている。きょうは防災の日。新型コロナウイルス禍にあっても自然災害から身を守る備え…

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トランプの米国対ハリスの米国

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 進む人種と宗教の多様化 不安募らす白人クリスチャン  米民主党の副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員が指名された。移民2世、インド人とジャマイカ人の混血のハリス氏…

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ベラルーシ 大統領は民意尊重して退陣を

 ベラルーシでは、ルカシェンコ大統領の6選が決まった選挙結果をめぐって抗議デモが続いている。選挙結果は改竄(かいざん)された可能性が高い。ルカシェンコ氏は民意を尊重して退陣すべきだ。 不正選挙への抗議拡大  ベラルーシで…

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電撃退陣表明の真相 「米中冷戦」というキングメーカー

 潰瘍性大腸炎という難病が、宰相・安倍晋三を2度にわたって退陣に追い込んだ。戦後最年少の若さで宰相に就任した第1次政権、そして史上最長の連続在任記録を更新したばかりの現政権である。この病気にはストレスが何よりも悪いらしい…

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『菜根譚』に学ぶ人間学の知恵

メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄 混迷の世相変える倫理観 権勢に流されず「足るを知る」  天文18(1549)年に来日したスペインの宣教師、フランシスコ・ザビエル(06~52)は、こう語り、驚いたという。  “日…

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中国ミサイル 地域の安全を脅かす暴挙だ

 中国軍は大陸部から南シナ海に向けて中距離弾道ミサイル4発を発射した。米当局者によると、ミサイルは西沙(英語名パラセル)諸島と海南島に挟まれた航行禁止海域に着弾した。地域の安全を脅かす暴挙であり、断じて容認できない。 「…

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安倍首相辞任 国政対処怠らず後継を選べ

 安倍晋三首相が辞任を表明した。第1次政権の時と同様、任期途中の病気による志半ばの退陣だ。新型コロナウイルス禍の中での辞任を「心よりお詫びする」と語ったが、健康上の問題で政治判断を誤ることがあってはならないのは当然である…

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安倍首相が辞任表明、“戦後”に挑戦し続けた8年半

政治部長 武田滋樹  安倍晋三首相が持病再発のため、通算・歴代ともに歴代最長となった政権に終止符を打つことを表明した。その業績については、歴史が判断することになるが、短命に終わった第1次、そして自民党政権奪還後の第2次以…

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ありがとう「こうのとり」 有人輸送のビジョン欲しい

《 記 者 の 視 点 》  国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届ける無人補給機「こうのとり」9号機が20日、任務を終了した。2009年の1号機から9号機まで、全てのミッションをほぼ完璧にこなし、有終の美を飾った。I…

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デジタルリスクの展望 ~米・中・露 情報戦の実情~

世日クラブ講演要旨 日本安全保障・危機管理学会上席フェロー 新田容子氏 コロナ禍逆手にSNS戦略  日本安全保障・危機管理学会上席フェローの新田容子氏は22日、世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤譲良・近藤プラン…

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GSOMIA 破棄は韓国の自害行為だ

 日韓が軍事機密を共有する際に不可欠な両国間の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)がひとまず延長されることになった。協定は1年ごとに自動更新され、破棄する場合には更新日の90日前までに通告しなければならないが、期限が来て…

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ビル・ガーツ氏

中国が年最大64兆円の技術窃取、米FBIが最新報告

 中国による技術の窃取で米国経済が年間2250億㌦(約24兆円)から6000億㌦(約64兆円)の被害を受けていることが、連邦捜査局(FBI)の最新の報告「中国-米実業界へのリスク」で明らかになった。  報告は「中国政府は…

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