オピニオン rss

情報心理戦に揺れる韓国

 韓国では今、サード(THAAD=高高度防衛ミサイル)配備の賛否をめぐる激しい論争が国論を分裂させている。サードは防御兵器であるにもかかわらず、中国と北朝鮮が猛反発して韓国民の反対世論を煽っている。  中国はサード運用の…

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伊方原発再稼働、「火力依存」脱却の加速を

 四国電力は、伊方原発3号機(愛媛県)を再稼働させた。15日に発送電を開始し、来月上旬に営業運転に入る見通しだ。2011年4月に定期検査で停止してから約5年3カ月ぶりの運転再開となる。  新規制基準では5基目  新規制基…

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日本外交も正念場 、ASEAN50年目の課題

 8日は、東南アジア諸国連合(ASEAN)創設記念日だった。  ベトナム戦争たけなわの1967年、共産主義拡大のドミノ理論を心配した米国の意を受け、原参加5カ国の反共クラブとして設立された。昨年末、経済、政治・安全保障、…

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中国船の侵入、国内外のスクラムで跳ね返せ

 中国当局による沖縄県・尖閣諸島沖の領海侵犯が頻発している。5日以降、最大で海警局の公船十数隻、漁船約400隻が接続水域に現れ、公船数隻が毎日のように領海侵犯を繰り返している。  このような暴挙は断固として認めるわけには…

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NATO・リトアニアの事例 対露情報戦略を見直せ

ロシアからの攻撃増加  今、世界は情勢の変化に限りなく翻弄(ほんろう)されている。事が起こって分析を急ぐのが精一杯であり、先手を打てずにいる。  戦略の練り直しを迫られている北大西洋条約機構(NATO)の動きおよびリトア…

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石油とイスラムとの妙な縁

歴史家 金子 民雄 危機意識欠いた日本人 油田確保が今次大戦の理由  気温が高くなってすっかり夏の気配になると、なぜかさまざまな思いが甦(よみがえ)ってくる。それは幼少期のもので、大概は今次大戦の時のことだ。大東亜戦争と…

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山の日、恩恵に感謝し次世代に継承を

 きょうは山の日である。平成26年に制定され、今年から施行された国民の祝日。  日本の国土は7割が山地で、各地に名山名峰がある。古くから人々は山の恵みを受け、山を崇(あが)め、山とともに生きてきた。そのような歴史を踏まえ…

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児童虐待、責任欠いた結婚観こそ元凶

 児童相談所(児相)の虐待対応件数が昨年度、初めて10万件を超え、25年連続の過去最高となった。相談・支援体制の強化を進めながらも、虐待が増え続ける事実は、政府の対応を抜本的に見直す必要があることを示している。  早期発…

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事実歪める共産・藤野発言

経済ジャーナリスト 尾関 通允 平和と安全守る防衛費 旧ソ連の軍事費とは全く異質  参議院選挙戦の最中に、共産党の藤野保史政策委員長(当時)が国の防衛費に関して「人を殺すための予算」と発言したことは、この人物が同党の政策…

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天皇陛下お言葉、御意向に沿う叡智集めよ

 天皇陛下が「象徴としてのお務め」について、御自身のお気持ちをビデオメッセージで発表された。直接のお言葉はなかったものの、摂政を置くことにも否定的な御見解を述べられ、「生前退位」の御意向を強く滲ませられた。  陛下がビデ…

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なぜ落語は廃れない?

演芸の原点は戦国の御伽衆 新宿末廣亭会長 北村幾夫氏に聞く  「噺家(はなしか)」とは、落語などの口演を職業とする落語家のことだ。ただ、人間国宝に認定された「孤高の名人」柳家小三治氏は「落語家」ではなく「噺家」であること…

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謎だらけの北からの侵入者

宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 容易でない船での脱北 ミサイルよりも警戒が必要  北朝鮮は7月19日の早朝、平壌に隣接する黄海北道から弾道ミサイルを発射した。このミサイル発射は、在韓米軍が地上配備型迎撃システム「高高度…

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北ミサイル着弾、大惨事起こしかねぬ暴挙だ

 北朝鮮が「ノドン」とみられる中距離弾道ミサイルを同国南西部の黄海南道殷栗郡付近から発射し、東に約1000㌔飛行した後、日本海に落下した。落下海域は日本の排他的経済水域(EEZ)内であり、一歩間違えば大惨事につながるとこ…

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さらなる主権者教育が必要に

平成国際大学教授 浅野 和生 啓蒙活動は一定の成果 18歳選挙権導入した参院選  去る7月10日に投開票が行われた第24回参議院通常選挙は、70年ぶりに選挙権が拡張された歴史的な選挙であった。このため、投票前には、総務省…

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防衛白書、新たな事態への対応策説明を

 今年の防衛白書が発表された。白書の指摘通り、「アジア太平洋地域における安全保障上の課題や不安定要因は、より深刻化」している。  この環境下で、日本の安全と国益をどのように守るかが政府・防衛当局の課題だが、これまで通り「…

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原爆の日、平和実現に核抑止力が不可欠

 広島は6日、長崎は9日に「原爆の日」を迎える。投下から71年、犠牲者はそれぞれ25万人、15万人と言われる。深く静かに鎮魂の祈りを捧(ささ)げたい。人類が初めて体験した核兵器の惨禍を知る被爆者の平均年齢は今や80歳を超…

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リオ五輪開幕、世界中の人々に最高の感動を

 日本からは地球の真裏に当たるリオデジャネイロ(ブラジル)で5日(日本時間6日朝)の開会式から17日間の日程で、第31回夏季オリンピック競技大会が行われる。200カ国以上、1万人以上の選手が五輪旗と聖火の下で栄冠を競う4…

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東シナ海上の領空侵犯 早急に法的不備の是正を

中国の危険な挑発行動  中国の「南シナ海は漢の時代の2000年前から中国の一部だった」という噴飯物の主張に対して、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は「歴史的な権利を主張する法的根拠はない」とする判決を示した。この判決は「最終…

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必要最小限の防衛力整備を

軍事評論家 竹田 五郎 自主防衛強化求める米 国民の「平和ボケ」矯正必要  3月末、在米のユニセフ勤務の後輩から、「米国政府も一般市民も日本について、日本人が考えているほどの関心も期待もない。例えば、昨年、安倍総理が渡米…

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内閣再改造、飽くなき挑戦で難題克服を

 安倍晋三首相が内閣再改造を行った。麻生太郎副総理兼財務相や菅義偉官房長官ら屋台骨を残し安定性を重視する一方で、初入閣を8人起用するなど閣僚「待機組」にも配慮した形だ。 安倍首相は前回の内閣改造の際にも「未来へ挑戦」する…

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岡田代表不出馬、「民共連携」で展望は開けない

 民進党の岡田克也代表は、自身の任期満了に伴う9月の代表選に出馬しない意向だ。  岡田氏は参院選で共産党などとの共闘路線を主導した。しかし、民進党は改選議席を減らした。「民共連携」では党勢回復への展望は開けない。 安保関…

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地球最後の植民地帝国・中国

哲学者 小林 道憲 対外膨張策採る習政権 矛盾噴出、一党独裁終焉へ  20世紀ももう遠くなりつつあるが、20世紀はコミュニズムの勃興と終焉(しゅうえん)の世紀でもあった。しかし、変質してではあるが、アジアの共産主義はまだ…

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子宮頸がんワクチン、訴えに真摯に耳を傾けよ

 全国の若い女性63人が加わった子宮頸(けい)がんワクチン接種に関する初の集団訴訟は、近年強まっている医療不信の典型的な例と言えるだろう。  子宮頸がんを減らしたいとの職業的な使命感から接種の推進を強く支持する医療・行政…

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