オピニオン
日米韓連携、韓国内政の混乱が懸念材料
岸田文雄外相とティラーソン米国務長官、韓国の尹炳世外相はドイツ・ボンで3カ国外相会談を開き、北朝鮮の弾道ミサイル発射を「最も強い表現で非難する」との共同声明を発表した。 今後の北朝鮮の挑発に備えるためにも、日米韓によ…
張成沢氏処刑の延長戦
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が毒殺された事件をめぐって「なぜ、今の時期に殺されたのか」という疑問が膨らんでいる。 金正恩委員長は2011年末、最高指導者に就任以来、労働党と軍部の高官130人以上を…
金正男氏暗殺、恐怖政治で権力固める異常さ
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された。マレーシア警察は北朝鮮の工作員とみられる女2人を逮捕した。 正恩氏の「指示があった」(韓国の情報機関・国家情報院…
急務のエリート養成 日本に欠けた「強きを伸ばす」視点
学力的地盤沈下の恐れ いま各国の大学で、優秀な学生を選別し、その資質をさらに伸ばすための施策が進められている。彼らをチャレンジ精神に溢(あふ)れた国家・社会的なリーダーに養成できることが期待されるからである。その施策と…
「チーム学校」で主体的学びを
討論・意見発表を重視した「主体的・対話的で深い学び」、社会の変化に対応できる子供たちの教育を目指した次期学習指導要領改定案が公表された。 「主体的に課題を見つけ、対話を含めて解決に取り組むことで豊かな思考力を育む」授…
10~12月GDP、自律的な拡大には程遠い
2016年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、実質で前期比0・2%増、年率換算では1・0%増と4四半期連続のプラス成長になった。 しかし、内需の柱である個人消費は相変わらず低迷し、成長をリード…
北ミサイル発射、日米揺さぶりは通用しない
北朝鮮が北西部の亀城付近から中距離弾道ミサイル1発を東方に向けて発射した。ミサイルは約500㌔飛行して日本海に落下した。安倍晋三首相とトランプ米大統領による初の首脳会談に合わせ、日米両国を牽制(けんせい)したものとみら…
首脳会談で増す日本の役割
「世界益」にも貢献しよう 一体、世界はどうなるか。各国の民主主義や自由度を調査している米NGO「フリーダムハウス」が先日公表した、「世界の自由」2017年版(16年の状況の評価)報告のとても悲観的な内容を読み、改めて心…
日米首脳会談、同盟強化で地域安定に貢献を
安倍晋三首相は米国でトランプ大統領と初の首脳会談を行った。両首脳が日米同盟や経済関係の強化で一致したことを歓迎したい。 「米軍受け入れに感謝」 両首脳による共同声明には「核と通常戦力による米国の軍事力を使った日本防…
白々しい金正恩氏「新年の辞」
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 羨むものなし」は大うそ 食糧不足にあえぐ北朝鮮人民 北朝鮮問題を研究する者にとって、最高権力者が毎年1月1日に発表する「新年の辞」の分析は欠かすことのできない作業である。「新年の辞」と…
PKO5原則、一層の国際貢献へ見直しを
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊部隊が首都ジュバの状況について昨年7月の日報に「戦闘」と記載していた。 野党の批判に対し、稲田朋美防衛相は「国際的な武力紛争の一環としての戦闘行為とは評価で…
島々を生んだ国土生み神話
建国記念の日 特集 民俗宗教史家 菅田正昭氏に聞く きょうは建国記念の日。日本の神話は国土(クニ)生みから始まります。それは島国日本の性格を暗示した伝承でもありました。この伝承にちなんで、島国としての文化的宗教的な特質…
建国記念の日、誇るべき神話時代からの連続
きょうは「建国記念の日」。筑紫(九州)の日向から東征し大和を平定した初代神武天皇が、畝傍(うねび)山の麓、橿原の宮で即位された日である。 国の礎が定まったこの日を祝うとともに、建国の歴史に思いをはせ、日本の現在と未来…
辺野古工事 「唯一の解決策」を急ぎたい
政府は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設のため、名護市辺野古沖の海上工事に着手した。辺野古移設は在日米軍の抑止力維持と沖縄の基地負担軽減を両立させる唯一の方法だ。着実に工事を進めなければならない。 政府が海上作業…
露・NATOの緊張 問われるインテリジェンス
米大統領選に操作関与 2017年の幕開けは、自由でグローバルな国際秩序に対する揺さぶりから始まった。市場の変革のみならず、安全保障、外交政策にかかる国際政治の在り方についてスピーディーな対応を余儀なくされている。各界と…
統合と分散がせめぎ合う21世紀
哲学者 小林 道憲 相互依存高まるが対立も 両者を調和する方法工夫を 21世紀の初頭に当たる今日、交通・通信機関の目覚ましい発達と、そのグローバル化とともに、ヒト、モノ、カネ、情報の巨大な流れが国境を越えて激しく流動し…
改憲項目整理、国会憲法審査会で原案作りを
通常国会の会期中に日本国憲法施行70周年の節目を迎えるのを前に、各党は憲法改正の具体的な項目について論議を進めている。時代の変化などで法律が改められるように、憲法も必要に応じて改正しなければならない。各党は衆参両院の憲…
軍事研究、国家の平和維持に必要だ
日本学術会議は、大学などの研究機関が軍事目的の技術研究を行うことの是非について議論を行っているが、反対論が強いという。 「学者の国会」と言われる学術会議が、依然として軍事アレルギーが強いようでは、世界の技術開発競争に…
トランプ米新大統領の特異性
日本大学名誉教授 小林 宏晨 「米第一」憂慮し過ぎるな 日本はより積極的な関与を はじめに 大統領就任式(1月20日)前の1月15日トランプ氏はドイツの大衆紙ビルトのカイ・ディクマン氏とイギリスのタイムズ紙のマイケル・…
病院は施設から「家」の時代へ
デザインで人を元気にする 「ドムスデザイン」代表 戸倉蓉子さんに聞く 大学病院の看護師から転身した1級建築士というイタリア政府認定デザイナーがいる。「環境を通じて、人を健康に幸せにする」ことをミッションに、女性スタッフ…
家庭は教育の出発点
弁護士 秋山 昭八 幼少期に人格の基礎形成 「支援法案」を批判する朝・毎 家庭での教育について国や自治体が支援の責任を負うとする「家庭教育支援法案」を、自民党が通常国会に提出すべく準備中であることについて毎日新聞は、公…
「一つの中国」は中国の主張
インタビューfocus トランプ政権と米中台関係 評論家 黄文雄氏 「中華民族の偉大な復興」を掲げ、強権台頭の陣頭指揮を執る中国の習近平国家主席。一方、先月20日就任した米国のトランプ大統領は、貿易問題や海洋進出問題、…