オピニオン
玉城新沖縄県知事への不安
沖縄大学教授 宮城 能彦 政策未熟で具体性なし 「弔い合戦」と好景気で当選 ご存じの通り、9月30日に投開票された沖縄県知事選では、前自由党衆院議員の玉城デニー氏が、自公が全面支援した前宜野湾市長の佐喜真淳氏らを破って…
各党代表質問、国会で改憲への建設的論議を
衆院本会議で安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党代表質問が始まり、立憲民主党の枝野幸男代表、自民党の稲田朋美筆頭副幹事長、国民民主党の玉木雄一郎代表が質問に立った。首相は所信表明で憲法改正に意欲を示しており、与野党の…
INF破棄、北非核化にも圧力
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 日本、グアムに中距離弾配備へ 対中抑止力も向上 トランプ大統領は、1987年の中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄発表に際して、ロシアが再三にわたって条約に違反し、弾道ミサイルの開発を…
米中軸に「第2次冷戦」到来
東洋学園大学教授 櫻田 淳 「激突の場」は朝鮮半島 選択を迫られる文在寅政権 「第2次冷戦」の到来が、国際情勢観察に際しての一つの「共通認識」になりつつある。「ウォール・ストリート・ジャーナル」(電子版、10月12日配…
新在留資格、議論深め精密な制度設計を
外国人労働者の受け入れを拡大する新たな在留資格の創設をめぐる議論が始まった。 このまま労働力不足が進めば国力の衰退は免れない。その一方で、将来の国のかたちにも関わる問題だけに拙速な議論は慎まねばならない。 単純労働に…
災害時の避難先の違い理解を
拓殖大学大学院特任教授 濱口 和久 逃げる場所と落ち着く先 事前に帰宅困難時の対策も 避難場所と避難所の違いを正しく言える人はどれくらいいるだろうか。 避難場所と避難所については、災害対策基本法が平成25(2013)…
極超音速ミサイル、米が開発促進
MDAと陸海空軍が協力 先行の中露に対抗 米国防総省ミサイル防衛局(MDA)が、陸海空軍と協力して、極超音速ミサイルの開発を進めていることが明らかになった。このミサイルは、高速で敵のミサイル防衛を回避することを目指すも…
米艦と台湾海峡、国際法が認める航行継続を
米海軍の艦艇2隻が台湾海峡を航行した。米海軍のローガン報道官は「国際法にのっとった」航行で「自由で開かれたインド太平洋への米国の決意を示すものであり、今後も国際法が認めるあらゆる場所で、飛行、航行、作戦行動を実施する」…
日中首脳会談、注意を要する「一帯一路」協力
今年、日中平和友好条約発効から40年の節目を迎えた中、安倍晋三首相が中国を訪問して習近平国家主席や李克強首相らと会談した。 国際会議出席を除いた日本の首相訪中は7年ぶりとなる。一衣帯水の日中とはいえ、両国間に横たわる…
共産党ポスト志位氏は誰か
共産党が野党共闘路線を維持している。来年の参議院議員選挙をターゲットに、野党共闘を呼び掛けている。10月13日から14日まで開催された共産党中央委員会総会では、参議院議員選挙での野党共闘を実現するため、野党間の真剣な協…
急がれる安倍政権下での改憲
世日クラブ講演要旨 安倍改憲の行方を占う ~冷戦思考からの脱却が急務~ 政治評論家 高橋利行氏 政治評論家の高橋利行氏は10月16日、世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良(ゆずる)・近藤プランニングス代表取…
安田さん解放、一層のテロ情報収集力向上を
内戦下のシリアで武装勢力に拘束されたジャーナリストの安田純平さんが解放された。 安田さんは隣国トルコの入管施設で保護された後、日本に帰国した。無事に帰国できたことを喜びたい。 トルコとカタールが仲介 安田さんは20…
台湾の戦略的価値の再考を
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 強化すべき南西諸島防衛 日米同盟強め極東の平和守れ 双十節(辛亥革命で清朝を倒した記念日)の行事で蔡英文台湾総統は、中国の圧力に対して決して譲歩はしないと強調するとともに「責任ある大国」の…
臨時国会開幕、建設的議論で具体的成果を
臨時国会が開幕し、安倍晋三首相が所信表明演説で「新たな国創り」に向けた決意を表明した。憲法改正、財政再建、外交などの重要懸案が山積している。 第4次安倍改造内閣で初の国会論戦となるが、与野党は希望ある将来の青写真を示…
米艦艇の台湾海峡航行は中国公海主権主張に対抗
米海軍の艦艇2隻が22日、台湾海峡を航行、台湾周辺、南シナ海での主権の主張を強める中国を牽制(けんせい)することが狙いとみられるが、南シナ海で米艦艇に中国艦艇が異常接近するなど、このところ中国周辺で米中両国軍間の緊張が…
米のINF離脱、中露の核脅威増に当然の対応
トランプ米大統領が中距離核戦力(INF)全廃条約を離脱する方針を決め、ロシアに通告した。これに対し、中国、ロシア両国のみならず一部欧州諸国でも批判が出ている。 これらの批判の背景には、国際社会で核兵器全廃に向けた動き…
審査会で党改憲案の議論を 加藤勝信氏
インタビューfocus 臨時国会にどう臨む 自民党総務会長 加藤勝信氏 自民党の加藤勝信総務会長(衆議院議員)はこのほど、本紙のインタビューに応じ、自民党が作成した改憲案を今臨時国会の憲法審査会で議論することを求めると…
少年院生との双方向の交流
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ トモダチ作戦の経験語る 子供たちの社会復帰手助け 今年3月から、筆者は近畿地方の少年院を定期的に訪問している。東日本大震災が起きた3月11日が近づき、米軍…
憲法審査会、野党は改憲論議の席に着け
あす開幕する臨時国会の焦点の一つが、安倍晋三首相が意欲を示す憲法改正の論議だ。自民党は衆参両院の憲法審査会に9条への自衛隊明記や緊急事態条項創設など「改憲4項目」を提示し、論議を進めたい考えだ。 自民は4項目説明の考え…
サウジ記者殺害指示なら代償
アメリカ保守論壇 M・ティーセン ムハンマド皇太子関与か 米議会が調査要求 サウジアラビアのムハンマド皇太子が、記者のジャマル・カショギ氏の殺害を命じたのではないかとの見方が強まっているが、そうだとしたら、ムハンマド氏…
進展見られぬ北朝鮮非核化
元日朝国交正常化交渉日本政府代表 遠藤 哲也 国際社会は圧力継続を 実務レベル交渉で詳細詰めよ 去る6月12日に、シンガポールで画期的な米朝首脳会談が開かれてから、4カ月が過ぎた。再度首脳会談が遠からず、開催される可能…
サウジ記者殺害、事件の真相究明を止めるな
サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害をサウジ政府が認めた。国際社会からの信頼を失墜させたサウジとしては、早期の幕引きを図りたいところだろうが、真相の究明によって信頼回復に努め、人権や言論の自由を尊重する姿勢を…
物価目標より景気持続が大切
鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫 金融正常化に即刻着手を 発すべき「デフレ収束宣言」 米国の連邦準備制度理事会(FRB)は、9月26日、政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)レートの誘導目標を0・25…