オピニオン
統一地方選、地域から国の在り方問い直せ
4月に統一地方選が行われる。今夏の参院選の前哨戦とされ、与野党ともすでに臨戦態勢に入っている。地方自治の在り方だけでなく、国の未来を見据えて選挙に臨みたい。 改憲や安保にも影響 今回の統一地方選は地方選全体の4分の1…
トランプ氏周辺で続く情報漏洩
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 首脳会談詳細がメディアに 国家の安全脅かす犯罪 米紙ワシントン・ポストはトランプ大統領が「あらゆる手を尽くしてロシアのプーチン大統領との会話の詳細を隠した」と報じた。通訳者のメモを取り…
経済学上の常識無視する米中
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 保護主義が世界に悪影響 日銀は金利体系の修正を急げ 第2次大戦後70余年間、世界経済発展の指導理念であった自由貿易主義と、米国のトランプ大統領が打ち出した自国最優先の保護…
米ミサイル防衛、宇宙利用で抑止力向上を
トランプ米政権が、ミサイル防衛の中長期的な指針となる「ミサイル防衛見直し(MDR)」を発表した。 MDR策定は、トランプ大統領が就任直後に指示していた。費用対効果が薄いとしてミサイル防衛(MD)に慎重な姿勢を示したオ…
国会審議は単なる通過儀礼か
NPO法人修学院院長、アジア太平洋学会会長 久保田 信之 「生煮え」の改正入管法 「違い」排除が議員の意欲奪う 外国人就労の受け入れ拡大に向けて、政府がしゃにむに押し切った「改正出入国管理法(入管法)」が、野党による「…
日立英原発凍結、技術開発と人材確保に努めよ
日立製作所が英原発建設計画の凍結を決めた。日立が事業継続の条件とする出資集めのめどが立たず、損失拡大を防ぐためにいったん計画を止める。 存在感を高める中露 日立は2012年に独電力会社から英原発事業会社を買収。英中…
稀勢の里引退、ファンを魅了した真っ向勝負
大相撲の横綱稀勢の里が引退した。横綱在位が12場所の短命で終わったことは残念だ。活躍する姿をもっと見たかった。 19年ぶりの日本出身横綱 昨年九州場所後に横綱審議委員会から「激励」の決議を受け、初場所で進退を懸けたが…
福沢諭吉を標的にする左翼
今、恐ろしい歴史の書き換えが計画されている。明治維新以降の日本の歴史をすべて悪の歴史にしようというものだ。近隣諸国を侵略して迷惑を掛けたというだけではない、富国強兵、殖産興業そのものが悪だと主張するのだ。国を豊かにし、…
西田天香の教育思想 枝葉の学問に惑わされず
燈影学園学園長 相 大二郎氏に聞く “争いのない生活”を目指して一燈園を開いた思想家・西田天香によって昭和5年(1930)に創設された燈影学園。当初、生徒は共同生活を営む同人たちの子弟だけだったが、昭和64年(1989…
EU離脱案否決、合意なき離脱は英の凋落招く
英議会下院は欧州連合(EU)離脱合意案を、賛成202、反対432の大差で否決した。 最大野党・労働党提出のメイ内閣への不信任決議案は否決されたが、離脱期限が3月末に迫る中、「合意なき離脱」に突入する恐れが増してきた。…
続く医学界の日猶師弟交流
獨協大学教授 佐藤 唯行 秦、志賀、野口らを教導 世界水準の偉業、今後も期待 明治日本を代表する医学者の中にはユダヤの恩師に育てられたことで世界水準の偉業を成し遂げた者が少なくない。梅毒の特効薬サルバルサンの開発に成功…
日露条約交渉、北方領土でゼロ回答は論外だ
日露平和条約締結に向けた安倍晋三首相とプーチン大統領との首脳会談を前に行われた日露外相会談で、ラブロフ外相は北方領土の主権問題は議論せず「北方領土」の呼称も受け入れないと主張した。戦後に区切りを付ける平和条約交渉で、旧…
勤労統計不正、ルールの無視は言語道断
厚生労働省が毎月勤労統計調査を誤った手法で実施していたことが分かった。雇用保険や労災保険などで総額約567・5億円の支払い不足が発生し、対象者は延べ2000万人に上るという。 失業給付などで過小給付 毎月勤労統計調査…
「世代を継承する」義務と責任
平成国際大学教授 浅野 和生 過程共有の価値見直しを 手間厭わないのが健全な家族 教育基本法はその前文で、日本国民は「民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献する」ことを願い、こ…
米のアジア関与、政府と議会一体で対中圧力を
米国でこのほど、アジア諸国との安全保障や経済面の包括的な協力強化を盛り込んだ「アジア再保証推進法」が成立した。 人権や国際法の尊重重視 同法には、中国や北朝鮮の脅威への対処や、東南アジア諸国の海洋警備や軍事訓練など…
「発達障害バブル」生むチェックリスト
「発達障害診断・治療を問い質す」講演会 「発達障害という診断の下に、子供たちの人権が奪われてしまう」――。教育現場に「発達障害支援」と称して、安易に医療に結び付ける風潮がある。その結果、向精神薬を処方される児童・生徒が…
トランプ大統領の失敗ワースト10
アメリカ保守論壇 M・ティーセン シリア撤収を主張 南部国境で難民親子を引き離し トランプ大統領は就任2年目の昨年、数多くの素晴らしい実績を上げたが、同時に、恥ずかしくなるようなことから、手の施しようのないことまで、さ…
INF条約は破綻したのか
ロシア研究家 乾 一宇 中国を念頭に置く米露 中距離核開発・配備も視野に 昨年10月、トランプ米大統領は、ロシアの条約違反を理由に中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱を表明した。さらに12月4日、ロシアが60日以内…
新成人に望む、新時代を切り開く気概を
きょうは成人の日。新成人の数は125万人で前年より2万人増加した。5月には新天皇が即位され元号も変わる。新しい御代の担い手となる新成人たちの門出を祝したい。 大きく変わった世界 新成人たちは1998(平成10)年に産…
IWC脱退と日本捕鯨の将来
東京財団政策研究所上席研究員 小松 正之 さらに進む後退と凋落 科学的根拠と持続利用示さず 菅義偉官房長官は昨年12月26日、日本の国際捕鯨取締条約(ICRW)からの脱退を表明した。本年7月以降の商業捕鯨は日本の「領…
日英首脳会談、安全保障でも連携強化を
安倍晋三首相はロンドンでメイ英首相と会談し、英国が欧州連合(EU)離脱によって日EU経済連携協定(EPA)から外れるため、2国間協定締結も視野に新たな経済連携の構築に取り組む方針で一致した。 円滑なEU離脱を求める …
非指示的心理療法の学び
松戸市の古書店で見つけた一冊の小さな本「置かれた場所で咲きなさい」というタイトルの小型本だが、何度か読み返して興味を持った。 著者はノートルダム聖心女子大学理事長・渡辺和子氏で、父親の錠太郎氏は昭和初期の陸軍教育総監…
金正恩氏訪中、また非核化ショー始める気か
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が訪中し、習近平国家主席と会談した。金氏は昨年、南北首脳会談や史上初の米朝首脳会談を前後し3回訪中した。今回も近く開催が予想される2回目の米朝首脳会談に向けた事前協議の性格が強い。 だが…