オピニオン
いだてん金栗四三と玉名市
日本のスポーツ力向上へ 玉名市立歴史博物館こころピア学芸員 村上 晶子氏に聞く NHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主人公の一人、金栗(かなくり)四三(しそう)は熊本県和水町で生まれ、後半生の多くを玉…
慰安婦財団取り消し、歯止めなき韓国の日本軽視
韓国は日本との関係をどこまで軽視するつもりなのか。いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓両政府間の合意に基づき設立された韓国の「和解・癒やし財団」について、韓国政府が法人設立認可を取り消したと明らかにした。 約2カ月前に…
安倍首相に所信の貫徹期待
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 憲法改正と対中国牽制 米とインド太平洋構想推進を 2019年、日本は新しい天皇をいただき、戦後レジーム脱却とともに新たな出発をする。平成元年当時はまだバブルの最盛期で、そ…
各党代表質問、主権問題で真剣な議論を
衆院本会議で安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党代表質問が始まり、立憲民主党の枝野幸男代表、自民党の二階俊博幹事長、国民民主党の玉木雄一郎代表が質問に立った。 厚生労働省の毎月勤労統計の不正調査のほか、北方領土返還…
ゲノム編集双子、生命軽んじる暴走を防げ
中国・南方科技大の賀建奎副教授が昨年11月に「ゲノム編集」技術を使い、エイズウイルス(HIV)に感染しないよう受精卵を操作して双子を誕生させたと主張した問題に関し、地元広東省の調査チームは、賀氏が「個人の名誉と利益のた…
米国の防衛姿勢と同盟国
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 80年代は日米西欧が結束 団結こそが最も効果的抑止力 トランプ米大統領は17日、米国の新ミサイル防衛戦略を発表した。極超音速ミサイルの開発、大陸間弾道ミサイル(…
施政方針演説、総花的で安倍カラーを抑制
安倍晋三首相が施政方針演説を行った。安倍首相にとっては過去最長の演説となったが、主要項目を羅列した総花的な印象は否めない。安倍カラーを不必要に抑制した感がある。政権任期の最終コーナーに差し掛かってはいるが、息切れして憲…
オカシオコルテス氏は不誠実
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 「大きな政府」主張し数字軽視 民主議員に甘いメディア 民主党のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員が保守派だったら、誰もが、その無知ぶりを指摘したことだろう。記者らは、オカシオコ…
「仕事熱心」をやめた日本人
弁護士 秋山 昭八 上司や年齢構成に原因 職場活性化が喫緊の課題に 「日本人は仕事熱心」という思いは常識であった。ところが、米調査会社のギャラップ社が2017年公表した、仕事への熱意についての国際比較によると、日本で「…
サイバー戦への備え
竹中構想に米の影指摘も 「あなた、会社の帰りにスーパーに寄って葱(ねぎ)を買って来て。今夜は、あなたが好きなすき焼きよ」などと奥さまに頼まれた覚えはありませんか。女性が働きに出るようになった今時は夫も家事や育児を分担す…
大坂選手全豪V、「1強時代」も夢ではない
テニスの全豪オープンの女子シングルス決勝で大坂なおみ選手が日本選手として初優勝を果たし、きょう発表予定の世界ランキングでアジア勢初の1位に就くことが決まった。 日本テニス界の歴史に新たな1ページを加えたと言える。偉業…
「いのちが、私している」の視点を
名寄市立大学教授 加藤 隆 「Be」は絶対的呼びかけ 自分中心の生き方を変えよう 親しい友人仲間と話をしていると、昨今の職場事情が伝わってくる。そこには何か共通項とでも言えるような風景が垣間見える。一つは、親が我が子に…
あおり運転、法整備を進めて根絶図れ
バイクにあおり運転をした上、追突して男子大学生を死なせたとして殺人罪に問われた男に、大阪地裁堺支部の裁判員裁判は懲役16年の判決を言い渡した。あおり運転で殺人罪が認定されるのは異例だ。 堺の事故で殺人罪認定 判決によ…
中国軍が衛星破壊ミサイルを配備
中国軍が衛星攻撃兵器(ASAT)を複数の部隊に配備、訓練を行っていることが、国防総省・国家航空宇宙情報センター(NASIC)の報告書「宇宙での競争」から明らかになった。米国の人工衛星を破壊できる兵器であり、宇宙での米国…
シリア撤退と「新・米国の覇権」
2018年12月19日に突如としてトランプ米大統領がシリアからの米軍2000人を撤退させると発表した。そしてトランプ大統領はアフガンからも1万4000人の米兵のうち7000人を撤退させる方針だという。 これはトランプ…
勤労統計不正、全容解明へさらなる調査を
厚生労働省による毎月勤労統計の不正問題で、弁護士らでつくる特別監察委員会が根本匠厚労相に調査報告書を提出した。 厚労省職員22人を処分 勤労統計は、従業員500人以上の事業所を全て調査対象としている。だが、東京都分は…
歌で日韓の懸け橋に
歌人生 歌手 半田 浩二氏に聞く 『済州エアポート』で歌手デビュー(1988年)を果たした半田浩二(はんだこうじ)氏は、韓国からも出演オファーがきた。当時は韓国で日本の曲を日本語で歌うことは許されていなかった。だが結局…
ベラルーシ吸収、ロシアの孤立が深まるだけだ
旧ソ連解体で離別したロシアとベラルーシが、実質的な連邦国家の創設に動きだすのではないかとの噂(うわさ)が昨年末以来、広まっている。 それもウクライナ南部クリミア半島併合と同じパターンで、人口数や国土面積などで断然優位…
御代替わりの年に思う
哲学者 小林 道憲 国民の営み映し出す天皇 日本の共通意志を代表し統合 今年は、天皇の退位と即位のある記念すべき年である。やがて新元号も公布され、平成も終わりを告げる。 思えば、波乱の多い平成であった。特に、わが国は…
北方領土交渉、成果を焦って禍根を残すな
安倍晋三首相はモスクワでロシアのプーチン大統領と会談した。北方領土問題をめぐっては、外相、外務次官級の交渉をそれぞれ2月に行うことを確認するにとどまった。 首脳会談では進展なし 両首脳は昨年11月、歯舞群島と色丹島…
国際メディアにあふれ続ける 「強制」「性奴隷」「奴隷労働」
仏誌ルモンド・ディプロマティクの最新朝鮮特集号を読み、考え込んでしまった。「国際有力メディアでこうなら、歴史戦の壁は本当に高いな」 同誌は定評ある国際問題誌だ。特集号は20世紀初め以来の半島の歴史を、27の小論文でた…
代替フロン、温暖化防止へ回収率向上を
エアコンや冷蔵庫などの冷媒に使われる温室効果ガス「代替フロン」の排出を抑えるため、政府は業務用の使用済み機器からのフロンガス回収を強化する方針を決めた。 地球温暖化を防止する上で、温室効果の極めて大きい代替フロンが大…
米中争覇、宇宙にまで発展
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 中国がGPS拡大戦略 性能向上させ全世界普及急ぐ 年初に中国が月の裏側に衛星を軟着陸に成功させたニュースが報道され、今後、宇宙開発をめぐる米中角逐の激化を予測させた。周知のように米中間では…