Date archive for 2018
「天災は忘れた頃にやって来る」の警句を…
「天災は忘れた頃にやって来る」の警句を発した物理学者の寺田寅彦。明治政府の委嘱で海水振動調査をしたり、伊豆大島の三原火山を調べるため火口原の一隅でテント生活をしたりと、行動する科学者であった。 寺田は「日本のような特…
循環型人生観で意義ある生を
名寄市立大学教授 加藤 隆 四季に見立てて人生理解 死んだらおしまいの直線型 吉田松陰の最後の言葉を記した留魂録というものがある。処刑を前にした自身の心情を今に伝えている。「人にはそれぞれに相応しい春夏秋冬がある。十歳…
羽生連覇・宇野銀、フィギュアの歴史に残る快挙
平昌五輪でフィギュアスケートの羽生結弦選手が、男子では66年ぶりとなる連覇を果たした。五輪初出場の宇野昌磨選手も銀メダルに輝いた。日本選手が金銀を獲得する快挙である。 圧巻の演技で世界を魅了 2014年のソチ五輪で金…
予想以上に多かった胎児性アルコール障害 Fetal alcohol disorder widespread
胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)にかかる子供がこれまで考えられていたよりも多いことが、最新の研究から明らかになった。研究で、発育不全、臓器や脳の損傷、認知・行動の問題などの症状を持ちながら、診断未確定の子…
LGBTの人権を強調しても思想信条の自由に触れぬNHKの二重基準
◆LGBT運動を牽引 この欄で筆者は日本のLGBT(性的少数者)運動を牽引しているのは、メディアにおいてはNHKであるとこれまで何度も指摘し、その動きに警鐘を鳴らしてきた。性的少数者の人権を大義名分に、性の多様性や性行…
「鼻少しゆるみしばかり春の風邪」(高浜…
「鼻少しゆるみしばかり春の風邪」(高浜年尾)。暖かかったり寒かったりするので、体温調節に失敗し、風邪を引く人も多い。 特に、今年のインフルエンザは猛威を振るっている。街を歩いても、電車の中でも、マスクをしている人をよ…
「公明」に外交戦略、中韓とのパイプ役を強調
慎重を要する対中傾斜 公明党の機関誌「公明」3月号は特集「日本の外交戦略と積極的平和主義」を載せた。巻頭で「中韓とのパイプを生かし世界の平和と安定に貢献」と題し、山口那津男代表がインタビューに答えている。 「日本の外交…
名護市長選と「赤旗」、米軍機事故などで必勝態勢
自公の選挙対策に歯ぎしり 「稲嶺ススム市長必勝へ6党が勢ぞろい」(見出し)。共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(1・28)は、沖縄県名護市の市長選で3選に挑んだ稲嶺進市長の街頭演説(同27日)に「日本共産党、立憲民主、民進…
知事選にらむ「自由民主」、「オール沖縄」の軸足くじく
名護市長選の自・公機関紙 「激戦を制し知事選へ弾み」―自民党機関紙「自由民主」(2・13)は1面トップに公明、日本維新の会とともに推薦した渡具知武豊氏の名護市長選当選を受け、さっそく沖縄県知事選に向ける見出しを立てた。…
金欲主義的な葬儀代 ヒューマンな人の心を
カーネギーの本を購入 2年前の正月、群馬交響楽団恒例の音楽会に出掛けた。ラベルのボレロや、椿姫のソプラノなどで、ポピュラーな音楽の数々を高崎市の群馬音楽センターで2300人もの音楽愛好家の人々と共に楽しんだ。ちなみにチ…
ミット・ロムニー氏の上院選出馬で共和党が割れる恐れ Mitt Romney’s Senate run threatens to divide GOP
ミット・ロムニー氏のユタ州上院選への出馬はまだ正式になっていないが、既に共和党内で深刻な対立を生みだしている。 ロムニー氏をユタ州の保守的な有権者と乖離(かいり)し、党のリーダーであるトランプ大統領と対立する渡り政治家…
高校歴史教科書から「坂本龍馬」「吉田松陰」…
高校歴史教科書から「坂本龍馬」「吉田松陰」を削れ――。昨年11月、高大連携歴史教育研究会(高大研、会長・油井大三郎東大名誉教授)なる団体が、歴史が暗記中心となっているのは問題として、用語を現行の半分以下の1600語に減…
高校指導要領案、大学入試と連動せねば画餅に
9年ぶりの高校学習指導要領案が、昨年の小中学校指導要領の告示に続いて公表された。討論や発表を通じて、自ら問題を探し出し、解決する力を身に付ける「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)を全教科で導入する。 …
殺し屋を返り討ち
地球だより このほどマニラ首都圏で弁護士の男性がバイクに乗った殺し屋に襲撃される事件があった。 バイクに乗った3人組の殺し屋は、車で移動中の男性を待ち伏せして運転席に銃撃を加えた。ここでターゲットがお陀仏になるケース…
新学習指導要領の全面実施、力量が問われる教師
北海道師範塾「教師の道」会長 吉田洋一氏に聞く 文部科学省が示した新しい学習指導要領が平成30年度(幼稚園)から随時、全面実施される。小中学校、高校、特別支援学校においては周知・教科書の作成および検定・採択などを経て小…
平昌五輪は必ず成功させなければならない
韓国紙セゲイルボ 五輪旗はアジア、アメリカ、欧州、アフリカ、オセアニアの五大陸が平和に手を握った姿を象徴している。五輪が始まった時代には競技期間、さまざまな都市が戦争を止めて和合した。そのように道義的名誉と価値を追求し…
米ペアにだけ拍手送らず、フィギュアで北応援団
ジャンプ着氷失敗に失笑も 韓国・平昌冬季五輪で訪韓中の北朝鮮応援団は15日、フィギュアスケートペアのフリースタイルに出場した北朝鮮のリョム・テオク、キム・ジュシク組を応援した際、他国ペアにも拍手を惜しまなかったが、唯一…
9条2項削除し軍隊明記を 色摩力夫氏
憲法改正 私はこう考える 元駐チリ大使 色摩力夫氏(下) 安倍首相が9条1項、2項を残したまま、自衛隊を書き込む改憲案を提案しているが。 自衛隊の明記には賛成だが、問題は具体的な記述の中身だ。2項を残したまま自衛隊を明…
FBIが「孔子学院」を調査、中国のスパイ活動など加担か
米連邦捜査局(FBI)は、米国内でスパイ活動、宣伝活動に関わっているとみて、全米の中国政府系教育機関「孔子学院」数十校の調査を進めている。FBIのレイ長官が12日、上院情報委員会の公聴会で明らかにした。 学院は主に米…
10~12月GDP、一段と落ちた成長の勢い
実質で前期比0・1%増(年率0・5%増)で、約28年ぶりとなる8四半期連続のプラス成長――2017年10~12月期の国内総生産(GDP)の速報値である。 8期連続プラス成長は確かに誇れるが、成長の勢いはさらに弱まって…
2018年の「新書大賞」(中央公論新社主催)…
2018年の「新書大賞」(中央公論新社主催)には、前野ウルド浩太郎著『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)が選ばれた。これにちなんで「新書の現状」ともいうべきテーマについて、出版社の新書担当者3人による座談会が「中…
ペルーでフジモリ派が分裂、次男ケンジ氏が姉ケイコ氏と決別
次期大統領選のダークホースに 南米ペルーで、フジモリ元大統領の恩赦が思わぬ波紋を広げている。次男ケンジ氏が最大野党のフジモリ派を離脱、2021年の大統領選に向けてダークホースとなりつつある。(サンパウロ・綾村悟) 調…
南北団体が暗黙の連帯 韓国平昌五輪
韓国の平昌冬季五輪で単一チームを結成した韓国と北朝鮮の女子アイスホッケー代表の応援で、反米反日路線で知られる南北の系列団体が暗黙の連帯をする姿が浮かび上がっている。 北側は応援団引率者に 南側、日本戦で統一旗4500枚…