「鼻少しゆるみしばかり春の風邪」(高浜…


 「鼻少しゆるみしばかり春の風邪」(高浜年尾)。暖かかったり寒かったりするので、体温調節に失敗し、風邪を引く人も多い。

 特に、今年のインフルエンザは猛威を振るっている。街を歩いても、電車の中でも、マスクをしている人をよく見掛ける。

 例年だと、A型かB型のうち、どちらかが流行するのに、今年はその両者が混在し、一度かかるとかなり厄介という。対策としては、手洗いとうがいの習慣化が大事。基本的なことだが、意外と習慣化している人は少ないようだ。

 「冴返りつゝ雨降る日風吹く日」(星野立子)。歳時記を見ると、この時期は寒暖の差について「春寒」「凍返る」「冴返る」という季語がある。「春になって暖かくなりかけたと思うと、急にまた寒くなって、一旦ゆるんだ地上の凍がふたたび元に戻ることがある」(「凍返る」)という解説がある(稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』)。

 早く春の暖かさが到来してほしいとは思うものの、雪と寒さがなければならないものもある。現在開催されている韓国の平昌冬季五輪である。雪がなければ開催もできないのは言うまでもない。

 その五輪も、今やクライマックスを迎え、熱戦続きで応援にも力が入る。日本人選手の活躍が目立つのはうれしい。フィギュアスケートでは、羽生結弦選手が圧巻の演技で男子では66年ぶりの2大会連続金メダル獲得を成し遂げた。日本にとっては今大会初の金である。他の選手も最後まで頑張ってほしい。