国際
破壊される結婚制度 待ち受けるのは混乱のみ
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(16) 米連邦最高裁が6月に下した判決により、カリフォルニア州で同性婚が再び合法化され、同性婚を認める州は13に増えた。拡大の一途をたどる同性婚だが、今後、新たな課題として…
同性婚裁判の異常さ 賛成派も「非民主的」
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(15) 米国の同性婚賛成派は6月、連邦最高裁までもつれた二つの重要な裁判で勝利を収めた。これにより、米最大の人口を誇るカリフォルニア州で同性婚が再び認められたほか、結婚を男…
隠された過激な本性 同性婚の「市民権化」狙う
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(14) 「同性カップルの結婚を可能にすべきだ」。2012年5月9日、オバマ米大統領はABCテレビのインタビューでこう語った。米大統領が同性婚支持を表明した史上初めての瞬間だ…
訴えられるキリスト教徒 2000年の道徳観が偏見に
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(13) 米西部ワシントン州リッチランド。シアトルから南東に約350キロ離れた都市だ。ここで「アリーンズ・フラワーズ」という花屋を営む女性店主バロネル・スタッツマンさんが、州…
法的保護求める保守派 自由守る兵士の自由守れ
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(12) 「自由を守るために命を危険にさらす兵士たちの権利を守るために、我々はあらゆることをしなければならない」 7月上旬、オバマ政権下で脅かされる米兵の信教の自由を守るた…
空軍を世俗化する活動家 布教は精神的レイプ?
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(11) オバマ政権下で宗教的要素の排除が進む米軍の中でも、特にその傾向が顕著なのが空軍だ。それは、ある一人のリベラル派活動家の影響といっても過言ではない。その活動家とは「軍…
過激派扱いされる福音派 アルカイダと同列視
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(10) オバマ政権下の米軍は、宗教に不寛容という次元を超え、「敵対的」(ランディー・フォーブス共和党下院議員)ともいえる風潮が生まれている。 特に宗教界を驚かせたのが、陸…
「社会実験台」と化す米軍 次は性転換者を解禁か
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(9) 「米軍はオバマ大統領の社会実験に利用されている」――。陸軍チャプレンを28年間務めた「信教の自由のためのチャプレン同盟」のロン・クルーズ代表は、こう断言する。 新薬…
新「聞かない・言わない政策」 同性愛批判は今やタブー
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(8) 「同性愛者の兵士たちは米軍に欠かせない存在だ。彼らは今、同性愛者であることを公言しても名誉と尊厳をもって軍務に就くことができる」 チャック・ヘーゲル国防長官は6月下…
「内部腐食」する米軍 同性間の性暴力深刻化
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(7) オバマ米政権が同性愛者であることを秘密にしている限り、軍務に就くことを黙認する、いわゆる「聞かない・言わない政策」を撤廃し、同性愛者の入隊を完全に解禁しようとした時、…
米軍チャプレンの葛藤 同性愛者解禁で窮地に
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(6) 米軍には「チャプレン」と呼ばれる聖職者が5000人以上もいる。自衛隊には存在しない役職であるため、日本人には馴染みがないが、兵士たちを精神面で支援するのが主な任務だ。…
妊娠減らして医療費削減? 「生命観」に根本的な相違
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(5) 昨年3月、米下院エネルギー・商業委員会健康小委員会が開いた公聴会で、こんなやりとりがあった。オバマ政権が強引に進める避妊薬の無料化政策を統括するキャスリーン・セベリウ…
法廷で戦う企業経営者 避妊費拒否なら巨額の罰金
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(4) オバマ米政権が打ち出した避妊薬の無料化政策により、信仰に反して職員の避妊費用負担を強いられるのは、病院や大学、慈善団体など宗教組織が運営する非営利団体だけではない。営…
裏切られたカトリック教会 避妊費反対で一斉提訴
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(3) オバマ大統領に裏切られた――。米国のカトリック教会では、こんな怨嗟の声が渦巻いている。 オバマ政権の医療保険制度改革は賛否が激しく分かれたが、カトリック教会は国民皆…
伝説の女性活動家の嘆き 神に取って代わる政府
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(2) 「オバマ大統領は宗教を公の場から排除し、米国を完全な世俗国家に変えようとしている」。こう喝破するのは、草の根保守派団体「イーグル・フォーラム」の創設者、フィリス・シュ…
「自由が当然の時代は終焉」 同性婚反対の大物牧師に“報復”
オバマの対宗教戦争・第1部神を見失うアメリカ(1) オバマ大統領は米史上最も宗教に不寛容な大統領だ――。宗教界はオバマ政権の下で信教の自由がかつてないほど脅かされていると危機感を募らせている。信教の自由を建国の理念とす…
第2期オバマ米政権のアジア戦略外交政策イニシアチブ所長 クリストファー・グリフィン氏に聞く
オバマ米政権が2期目をスタートさせてから3カ月が経過した。国務・国防両長官など外交・安全保障チームの顔触れが変わる中、対アジア戦略に変化は見られるか。米シンクタンク「外交政策イニシアチブ」のクリストファー・グリフィン所…
日米、ASEAN、印の連携強化を
新グレートゲーム・中国南進の海中国南進の海(8) アジア情勢は乱気流を伴った今年の春の天候に似ている。インドの新聞各紙は、中国ネタで持ちきりだ。3月には「中国がモルディブ・マラオ島で潜水艦基地建設か」とのニュースが流れ…
衛星打上げ基地を中国海南島文昌へ
新グレートゲーム・中国南進の海中国南進の海(7) 意外だが中国内陸部は、重化学工業とハイテク産業の集積地となっている。 これは1960年代、中ソ関係が悪化。中国は核戦争サバイバル手段として、上海や東北部に集積していた…
中国海南島三亜が南シナ海睨む空母基地へ
新グレートゲーム・中国南進の海中国南進の海(6) 同じ緯度にleftし常夏であることから「中国のハワイ」と呼ばれる海南島・三亜。24年ぶりに訪れて驚愕した。 当時は珊瑚がゴロゴロ転がっている白い砂浜にマリンブルーの海…
米露印引きつけ中国牽制するベトナム
新グレートゲーム・中国南進の海中国南進の海(5) ビーチリゾート地ニャチャンの南方60キロにあるベトナム最良の港湾の一つ、カムラン湾は真っ白い砂が目に眩しい。 湾の入り口は1・2キロと狭いが、北側の細長いカムラン半島…
米同性婚賛成派への反論ヘリテージ財団研究員 ライアン・アンダーソン氏に聞く
米国で同性婚を支持する世論が急速に拡大している。「結婚の平等」を訴える同性婚賛成派の主張を、反対派は押し返すことができるのか。伝統的な結婚の定義がなぜ重要かを論理的に説明した書籍として注目を集める『結婚とは何か』の著者…
空母3隻体制でインド洋守る
新グレートゲーム・中国南進の海中国南進の海(4) スリランカのラジャパクサ大統領は2005年の政権発足以来、中国への傾斜を強めている。政府が少数派タミル人の武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」との25年に…