韓国・北朝鮮
韓国民の高高度ミサイル迎撃防衛体系批判
中国の顔色窺う事大主義/邪魔する「不純集団」が存在 韓国で高高度ミサイル迎撃防衛体系(THAAD)の導入をめぐって、大きな議論が続いている。昨年10月にも本欄で取り上げたが、その状況は少しも変わっていない。 朝鮮日報…
李明博前大統領回顧録出版騒動が残したこと
韓国紙セゲイルボ 時宜を得ぬ李明博(イミョンバク)前大統領の回顧録出版が政界に小さくない波紋を起こしている。 回顧録は真実に基づく時にこそ、初めて意味があり歴史的価値がある。だが、大部分は自身の合理化や正当化に陥り、…
人民裁判
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「ある日、“補給闘争”に出ていた隊員たちが10人ほどの反動分子を引っ張ってきた。その中には老人と女性も入っていた。人民裁判が開かれ、殺す方法について意見が分かれたが、結局、棍棒(こ…
北の崩壊に言及した米大統領
冷戦時代に共産主義を崩壊させた政治指導者は米国のレーガン大統領と英国のサッチャー首相だが、宗教指導者は教皇パウロ2世と文鮮明師が主役だったと国際社会で言われている。その文師が主張した「共産主義70年崩壊論」はソ連が樹立…
矛盾した北朝鮮「新年の辞」
山梨学院大学教授 宮塚 利雄 「統一」と対韓関係改善 歯の浮くようなスローガン 北朝鮮問題を研究する者にとって、毎年1月1日に発表される「新年の辞」は必見(必読)資料である。「新年の辞」とは北朝鮮の最高権力者が前年度の…
韓水原ハッキング事故 国家次元の保安強化を
韓国紙セゲイルボ 昨年末の韓国水力原子力(韓水原)ハッキング事故で、国民は不安の中で1年を終えた。福島原発事故以降、原発に対する不安感があるが、これを運営する機関でハッキング事故があったことは不安を倍加させた。 韓国…
本当の回顧録
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 虎が死んで皮を残すように政治家は回顧録を残すのだろうか。ひとかどの政治家で回顧録が1冊もない人は珍しい。大統領を経験した金泳三、金大中、盧武鉉の各氏は皆、自分の足跡を本にまとめた。…
日本語を話す勇気
地球だより 漢江近くにあるソウルの東部二村洞という所は、日本人駐在員とその家族が多く住む場所として知られるが、先日、そこで知人の日本人と会った。駅のそばのコーヒーショップに入り、互いの近況などを話し合っているうちに気が…
朴政権、支持率下落の一途
「意思疎通不足」頭痛の種に 韓国・朴槿恵政権の支持率下落に歯止めが掛からず、任期折り返しを前に早くもレームダック(死に体)化しているとの指摘が出ている。不支持の最大の理由は周囲や国民との疎通不足とみられており、今後、多…
老子が諭した「直枉新敝」、朴大統領は不偏不党人事を
韓国紙セゲイルボ 韓国歴代大統領はなぜ家族と親族・姻戚、そして側近の不正に対応できなかったのだろうか。さまざまな理由の中で、主な原因は主要業務の核心的な地位に不適任者を座らせたためということができる。 換言すれば、大…
保育園の児童虐待を根絶するためには
韓国紙セゲイルボ 仁川保育園で起きた保育士の児童虐待事件は全国民の怒りを買っている。より深刻なことは、これが偶発的蛮行ではなく、全国の保育園で類似の事例が普遍的に発見されていることだ。 現在、政府や政界では監視カメラ…
優しい声の寄付
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 ひどく運の悪い人が仏陀を訪ねてきた。仏陀の説法にすっかり根性がねじれた人だった。福を受けようとすれば、善行の功徳を積まなければならないという話に皆目納得がいかなかった。単刀直入に問…
衰微する「古書店」文化 漢文教育の中止が影落とす
韓国紙セゲイルボ 半年に1度は必ず日本を訪ねる理由は古書店のためだ。東京・神保町に数日通い、「文字香、書巻気」に浸る時間こそ至福の時だ。中国・北京の琉璃廠通りもうっとりする。中国書店に立ち寄って古典籍の香りをかぎ、栄宝…
「政治をする大統領」に期待
韓国紙セゲイルボ 12日、朴槿恵大統領の就任3年目の新年記者会見があった。会見は遺憾ながら大統領と国民間の認識差を確認する時間だった。 発言の大部分は経済に集中した。26分の演説中18分が経済関連で、「経済」という単…
“食口”と呼ぶ家族
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「ご飯食べた?」。地球村で韓国人だけが使うあいさつ言葉だ。外国人たちは最初、こんなあいさつを聞くと、たいがい首をかしげる。通常的な安否を問うあいさつだと説明しても、容易に理解できな…
韓国で“従北”トークショー騒動、世論二分の裏に北の影
親北朝鮮派の在米韓国人女性が韓国で北朝鮮の体制などを支持するトークショーに出演し、波紋が広がっている。韓国では北に追従して内乱陰謀を企てた疑惑が浮上した極左政党・統合進歩党に対し、司法当局が解散命令を下したばかり。相次…
固まる金正恩式支配 対中関係いずれ修復
2015 世界はどう動く 識者に聞く(12) 山梨学院大学教授 宮塚利雄氏 ――3年目を迎えた金正恩体制をどうみるか。 “金正恩式”の支配体制が板についてきたと言える。最近行っている幹部人事を見ると、かつての張成沢(…
南北関係 「北=性悪説」で朴政権は臨め
2015 世界はどう動く 識者に聞く(11) 韓国自由民主研究院院長 柳東烈氏(下) ――中朝関係がぎくしゃくしている。今後の見通しは。 中朝は伝統的な友好関係を維持してきたが、核実験や長距離弾道ミサイル発射、ナンバ…
ノーベル科学賞有力候補の誕生 今年、韓国人初の受賞に期待
韓国紙セゲイルボ 「正しい科学技術社会実現のための国民連合」は、2015年の韓国科学シーンを予見した「10大ニュース」として、ノーベル科学賞有力候補の誕生を発表した。韓国がどれほど切実にノーベル科学賞受賞者を待ち焦がれ…
「朴槿恵大統領」まで青写真 注目続く鄭ユンフェ氏
韓国の“秘線実力者” 他国の政治スキャンダルがこれほど関心を呼ぶことはそうそうないことである。韓国の「大統領府文書流出事件」だ。これは、朴槿恵(パククネ)大統領の関係者(民間人)が大統領府の人事に介入していることを示す…
脱北者が見る日朝交渉 拉致は日本侵略の一環
h4>拉致は日本侵略の一環 月刊朝鮮が連載している脱北者の証言がある。「キム・チョルジンの平壌実録」だ。1月号では「北朝鮮が日本と対話する内心」として、日本人拉致被害者について語っている。 北朝鮮が日本人拉致被…
北の金正恩体制 粛清重ね権力完全掌握も
2015 世界はどう動く 識者に聞く(10) 韓国自由民主研究院院長 柳東烈氏(上) ――北朝鮮の金正恩体制の現状をどう見ているか。 表向きには安定しているように見える。当初、一部で憂慮されたにもかかわらず、「首領」…
南北対話は急がず落ち着いて対応を
韓国紙セゲイルボ 金正恩(キムジョンウン)の新年の辞は北朝鮮の深刻な外交的孤立から抜け出そうとする切迫感がよく表れている。北は孤立と危機に直面するたびに、米韓を利用して時間を稼いできた。 1990年初めのソ連・東欧圏…