アジア・オセアニア
行政長官と民主派、「香港独立」めぐり舌戦
昨年9月から79日間続いた雨傘革命がようやく収束した香港では立法会(議会=70議席)で梁振英行政長官の施政方針演説を皮切りに香港独立論に対する舌戦が民主派と親中派の間で展開されている。親中派からは中央で審議中の国家安全…
フィリピンでのローマ法王歓迎の熱狂
地球だより その熱狂ぶりは宗教指導者というよりも、ロックスターという表現がふさわしいかもしれない。フィリピンで老若男女を問わずに、これほど人気のある人物はいないだろう。まさに別格の歓迎ぶりで、この国がカトリック大国であ…
スリランカ、中国傾斜から脱却も
シリセナ新大統領が就任 8日行われたスリランカ大統領選挙で、現職のラジャパクサ大統領の親中路線に反対してきたシリセナ氏が野党連合の統一キャンペーンに成功し当選した。9日の大統領就任式では、野党、統一国民党(UNP)党首…
人気職業は医師、軍人、警察官
地球だより スイス企業が昨年末、タイで行ったアンケート調査で、「住みたい夢の国」を問う質問に対しタイが1位に浮上した。まあ、住めば都だし健全なナショナリズムのなせる業とも思えるが、2位は3位の米国を抜き、日本だった。 …
法王来比控え高まる熱気と混乱
国民の約8割がカトリック教徒のフィリピンでは、ローマ法王の訪問を間近に控え、次第に熱気が高まる一方、ミサなどの一連の行事に多くの人々が殺到することが予測されており、混乱を防ぐため関係機関が準備を整えている。訪問まで1カ…
新華社10大ニュースの意図
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 権力掌握途上の習政権 楽観できぬ中国の対日姿勢 中国では習近平政権の反腐敗闘争h4や権力集中が続く中で、昨秋の共産党中央委員会第4回総会(4中総会)と北京APECから次の段階に進もうとして…
カンボジアの高校卒業試験で6割落第
地球だより カンボジアで毎年行われている卒業試験で、昨年の合格者は26%。残る4分の3が不合格となるという衝撃的な結果となった。例年8割以上の高校生が合格していたのに、ちょうど合格者と不合格者の割合が逆転したような前代…
習政権が団派排除、権力基盤を強化
中国では昨年末、胡錦濤前国家主席の腹心だった令計画党統一戦線工作部長が党の取り調べを受けて解任された。江沢民元国家主席に近い周永康前政治局常務委員の汚職摘発に続き、胡氏の支持基盤である共産主義青年団(共青団=団派)出身…
中国は「ボコ・ハラム」に似ている
中国反体制派の海外メディア「大紀元」(12月26日)よると、西安市にある西北大学・現代学院のキャンパスで、クリスマスを祝うことを批判し、「欧米の休日に反対」や「西洋文化をボイコット」などのスローガンが掲げられた。大学側…
フィリピンのカラオケ騒音地獄
地球だより カラオケは日本発祥だが、「カラオケ好き」ということならフィリピン人の方が勝っているかもしれない。 日本でカラオケと言えばカラオケボックスが定番だが、これは近所への騒音問題もあるし、知らない人に歌声を聞かれ…
中・タイ急接近を牽制、暫定首相招請で日本
タイ軍事政権のプラユット暫定首相が来年2月上旬に日本を訪問する。5月の軍事クーデター後、同暫定首相が訪日するのは初めてだが、今回の訪日は強い日本側の要請によるものだ。目的は中国へ急接近するタイを引き留めておくことにある…
タイでの職業訓練校生徒の対立
地球だより タイのチャリティーコンサート会場で若者同士の乱闘事件が発生した。同事件を報じる新聞を読み、「ああ、またか」と思った。 タイでは、この種の事件が後を絶たない。 「若者」と「乱闘」の後に来るキーワードは、決…
比の“最厳重警備”の刑務所、実は組織のボスの楽園
このほどフィリピン国家捜査局と国家警察などが合同で、マニラ首都圏にある刑務所の抜き打ち検査を行ったところ、麻薬組織や強盗団のリーダーなどの収監者が、ホテルのように改装された部屋で、豪華な生活を送っている実態が明らかとな…
沖縄と台湾「琉中の絆」
“隣”感覚で“新市場”創出 中琉文化経済協会 謝國棟理事長に聞く 台湾(中華民国)は10月10日、1911年の辛亥革命から数えて、今年で103回目の国慶節を迎えた。台湾と日本はその間、友好関係を維持し、さまざまな分野に…
香港の75日、一国二制度の矛盾浮き彫り
香港行政長官選挙の制度民主化をめぐり、香港当局は11日、金鐘(アドミラルティー)の大通りを占拠していた学生団体ら民主派に対し、警官隊を動員してバリケードの全面撤去を行って247人を逮捕、幹線道路を開通させて一掃した。9…
中国と結ぶタイの高速鉄道
地球だより タイ議会は4日、高速鉄道2本の建設プロジェクトを賛成多数で可決した。タイの鉄道は日本と同じ狭軌だが、中国の鉄道と同じ広軌でレールの幅は1435㍉となる。中国はラオス政府とも高速鉄道建設で合意しており、実現す…
台湾民主主義示した地方選
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 親中路線拒否した若者 馬英九政権下で国民党大敗 11月29日に投開票された台湾の統一地方選挙は、焦点の6大都市の市長選挙で与党・国民党が現有の四から一つに減…
季節外れの台風で混乱するフィリピン
地球だより 昨年11月に大型台風が上陸し甚大な被害が出たフィリピン中部に、再び台風22号が接近し緊張が走っている。まさに現地のクリスマスムードを吹き飛ばすかのような状況だ。 昨年の台風で大きな被害を出し、依然として多…
中国の台頭顕著なフィジー、都内で太平洋島嶼国シンポ
太平洋島嶼(とうしょ)国の動向をテーマにしたシンポジウム(フィジー大使館・笹川平和財団共催)が11月27日、都内で開催された。鮮明に浮かび上がったのは太平洋島嶼国に出てきている中国の台頭とわが国の援助の深化が課題となっ…
台湾統一地方選で国民党惨敗を招いた対中融和
台湾の統一地方選で、与党・国民党は歴史的大敗を喫した。馬英九総統は兼任する国民党主席を辞め、江宜樺・行政院長(首相)も引責辞任した。 「一国二制度」への懸念 人口の約7割を占める六つの直轄市の市長選で、国民党が勝っ…
香港の民主派30人が警察出頭
【香港・深川耕治】香港行政長官選挙の民主化をめぐり、幹線道路を占拠する学生組織と連携してきた民主派団体「オキュパイ・セントラル(占拠中環)」の発起人3人とカトリック香港教区の陳日君枢機卿(名誉司教)、民主派の立法会議員…
タイで受刑者を漁船員に
地球だより 労賃の安いミャンマー人やカンボジア人など外国人を漁船で奴隷労働させているとしてしばしば欧米メディアから批判を浴びているタイで、受刑者を漁船で働かせるという構想が浮上している。 タイの刑務所はどこも麻薬密売…
フィリピン南部で爆弾事件相次ぎ厳戒態勢
フィリピン南部ミンダナオ島中部で、爆弾事件が相次ぎ緊張が高まっている。死傷者の合計は40人近くに達しており、イスラム過激派の犯行が疑われるなど、地元当局は厳戒態勢を敷いて、新たな犯行を阻止する構えだ。また国軍によるイス…