アジア・オセアニア rss

関係強化図る越比両国

戦略的パートナーシップ構築へ 中国の「覇道」を牽制  昨年11月、北京で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、フィリピンとベトナムの両首脳は両国の「戦略的パートナーシップ」の格上げを討議した。ベトナム戦争当時…

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二桁増額続く中国国防予算

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 習氏の複雑な党軍関係 軍人汚職摘発でアメとムチ  中国では、第12期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が北京の人民大会堂で5日に開幕し、2015年度予算などが採決された。李克強首相による政…

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タイ首相のパワハラ

地球だより  タイ軍事政権のプラユット暫定首相(前タイ陸軍司令官)が記者の質問に対して頭に血が上り、つい殴りそうになったというエピソードを話し、物議を醸している。  パワハラ発言を繰り出したのは、先日バンコクで開催された…

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フィリピン南部でイスラム過激派との戦闘激化

 複数のイスラム勢力が拠点を置くフィリピン南部で、掃討作戦を行う国軍部隊と反政府イスラム過激派との戦闘が拡大。多数の死傷者が出ているほか、7万人の住人が避難を強いられるなどの混乱が広がっている。また新たなイスラム過激派の…

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天に生まれ地に没する

地球だより  ハノイ市の目抜き通りの一つで外国人バックパッカー向きの安宿も多いバーディン区ホアンホアタム通りを歩くと、驚愕(きょうがく)の風景が目に入る。何と路地内の電線という電線に、ハンガーでつるされた大量の中華風ソー…

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中国全人代開幕、「新常態」へ現実路線

憲法順守訴え香港独立派牽制  中国の第12期全国人民代表大会(全人代=国会)第3回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕し、経済成長率の目標引き下げや国防費増を発表した。民主化をめぐる大規模デモで揺れた香港については一国二制…

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離婚対策に腐心する中国共産党

 旧ソ連・東欧共産党政権がまだ勢いがあった時、彼らは、エイズ問題、同性愛問題、離婚、家庭の崩壊といった社会の“負の現象”は欧米資本主義社会特有の病と断言し、共産主義世界にはそれらの問題は存在しないと豪語してきたものだ。し…

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銃社会の恐ろしさ

地球だより  先日、国内有数のリゾート地として日本でも知られているセブ島で、外国人観光客が犠牲となる悲惨な事件があり、改めて銃社会の怖さを実感した。  被害者はファストフード店にいた3人の外国人で、銃撃によりドイツ人男性…

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ミャンマーで軍と武装少数民族の衝突拡大

半月で140人以上が死亡  ミャンマー北東部シャン州コーカン地区で、2月9日に始まった国軍と少数民族コーカン族の武装勢力「ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)」との戦闘が拡大、半月で少なくとも約140人の死者を出した。…

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テトとお年玉

地球だより  中国に春節があるように、ベトナムではテト(旧正月)がある。  ベトナムでは毎年テトが近づくと、お寺にお参りする際のお賽銭(さいせん)や親族縁者の子供たちなどに配るお年玉などに使用するための新札の少額紙幣の需…

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比ミンダナオ和平、再び混迷

MILFへの不信高まる  フィリピン南部マギンダナオ州で、警官44人が殺害された戦闘をめぐり、イスラム反政府組織、モロ・イスラム解放戦線(MILF)への不信が高まり、和平プロセスに急ブレーキがかかっている。さらに、イスラ…

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習主席が進める新軍事改革

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 国家安全委などを創設 安全保障分野でも権力強大  中国では共産党中央委員会第3回全体会議(3中全会)の「公共安全体系の健全化」の決議を受けて中央国家安全委員会(国家安全委)が創設された。また…

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漆が持つ文化的粘質

地球だより  チャイナは磁器。ジャパンというと漆器だが、何も日本独自の工芸ではない。  漆文化は台湾やタイ、ミャンマーでも見られる。  とりわけ近代化の波に洗われないまま、古来のままの漆文化が現存するのがミャンマーだ。 …

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中国、花火爆竹規制で大気汚染対策

 中国では春節(旧正月=今年は19日)期間に合わせ、農村部出身の出稼ぎ労働者(農民工)による「春運」と呼ばれる帰省ラッシュが始まり、ピークを迎えている。大気汚染が深刻化し、微小粒子状物質「PM2・5」を含むスモッグに覆わ…

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いいことずくめの季節

地球だより  フィリピンでは昨年末から涼しい気候が続いている。外に出るだけで汗が吹き出す、サウナのような南国の暑さがすっかり影を潜め、まるで違う国に住んでいるかのような錯覚に陥る。  マニラ首都圏でも夜になると20度前半…

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タイ暫定首相きょう訪日

日本政府、中国のタイ取り込みを牽制  タイ軍事政権のプラユット暫定首相が8日、日本を訪問する。昨年5月の軍事クーデター後、同暫定首相が訪日するのは初めてのことになる。日本政府が積極的にプラユット暫定首相の訪日に動いた背景…

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中国と香港カップルに異変

経済格差縮み両者対等に  香港と陸続きで隣接する中国広東省との人的交流が進み、香港人若年層の結婚観が変わりつつある。特に香港人女性で中国本土の男性と結婚するケースが30年間で約10倍増加。香港と中国本土の経済格差が縮むこ…

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再来キングコブラ?

地球だより  1月27日、世界遺産のタイ北部スコータイ歴史公園の事務所近くで体長約4㍍余のキングコブラが見つかり、警察から連絡を受けたボランティア団体職員が捕獲した。  スコータイ王朝は仏教思想が花開いたタイ上座仏教の黄…

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比政府とMILF、和平実現に暗雲も

銃撃戦で警官44人死亡 高まるMILFへの不信  フィリピン南部を拠点とするイスラム反政府組織、モロ・イスラム解放戦線(MILF)と警察の特殊部隊が交戦し44人の警官が死亡した事件で、政府とMILFの和平交渉への影響が懸…

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習主席の鉄腕統治 いずれ揺り戻しも

2015 世界はどう動く 識者に聞く(21) 評論家 石平氏(下)  ――香港の雨傘革命をどう見るか。  学生らの民主化運動そのものは成功したわけではないが、習近平が勝ったわけでもない。中国は鎮圧したからといって何か得た…

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中国が仕掛ける歴史戦 日米提唱の法的秩序に反撃

2015 世界はどう動く 識者に聞く(20) 評論家 石平氏(中)  ――今年、戦後70年ということで、中国は「歴史戦」を仕掛けてくる?  昨年、中国は日本との戦争に関わる二つの国家的記念日を決めた。一つは、9月3日の抗…

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中国の海洋大国化 米のリバランスで失敗も

2015 世界はどう動く 識者に聞く(19) 評論家 石平氏(上)  ――中国は海洋国家に舵(かじ)を切ってきた。しかし、大陸国家が海洋国家に転じると破綻するという地政学的なテーゼからすると、中国の抱え込んだリスクは大き…

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空を飛ぶ灯籠リスク

地球だより  タイ陰暦12月の満月の夜に灯籠(とうろう)を流して1年の罪を流すタイの伝統行事「ロイクラトーン」は有名だが、灯籠を川に流さず空に飛ばす「コムローイ」がタイ北部チェンマイならではのローカル行事として人気を博し…

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