香港の民主派30人が警察出頭
【香港・深川耕治】香港行政長官選挙の民主化をめぐり、幹線道路を占拠する学生組織と連携してきた民主派団体「オキュパイ・セントラル(占拠中環)」の発起人3人とカトリック香港教区の陳日君枢機卿(名誉司教)、民主派の立法会議員、学者、市民など計30人が不法占拠の罪を償うため3日、警察に自首(出頭)し、占拠デモ完全撤収を呼び掛けた。
占拠デモ撤収へ新段階
自首したのはオキュパイ・セントラルの発起人である香港大学の戴耀廷副教授、香港中文大学の陳健民副教授、朱耀明牧師の3人と陳日君枢機卿、蔡耀昌民主党副主席、民主党の胡志偉立法会議員、香港バプテスト大学の邵家臻講師ら。陳淑荘公民党副主席も弁護士団代表の立場で出頭者らを助ける目的で同行した。
出頭した警察署前には自首した民主派を支持するグループと警察当局による早期取り調べを求める親中派グループがそれぞれの主張をシュプレヒコールで連呼。金鐘(アドミラルティー)での占拠デモを主導する学生団体・香港大学生連合会(学連)や学民思潮は3日、「現段階での警察出頭は考慮していない。占拠を継続するか撤収するか、今後数日かけてデモ参加者らと話し合う」(学連の周永康事務局長)と表明している。