人気職業は医師、軍人、警察官


地球だより

 スイス企業が昨年末、タイで行ったアンケート調査で、「住みたい夢の国」を問う質問に対しタイが1位に浮上した。まあ、住めば都だし健全なナショナリズムのなせる業とも思えるが、2位は3位の米国を抜き、日本だった。

 昨年来、タイから日本への観光がノービザになって急増中だし、一度来るとリピーターになる確率も高いことから、日本の人気は急上昇中だ。

 さらに同企業は、タイを含むアジアの7カ国・地域の小中学生を対象にアンケート調査を実施した。その結果によると「将来就きたい仕事」の1位はタイ、マレーシア、ベトナム、韓国、香港の5カ国・地域で「医師」だった。

 さらに台湾とシンガポールは「教師」が1位。さすがに儒教文化の歴史を感じさせる結果だ。

 一方、日本は「パティシエ」が1位だった。職業に貴賤(きせん)はないとはいえ、質実剛健を重んじる昔かたぎの人が聞くと、ガクッと肩を落としそうな結果だ。同じアジアでも、ここまで違う。

 なお、タイでは2位が「軍人」、3位「警官」、4位「教師」、5位「エンジニア」と昔かたぎ派からするとその健全性が目立つが、6位以下を見ると「調理人」、「ベーカリー、カフェの店主」、「ゲーマー」の人気が上昇中で、新しい波が押し寄せつつあることを感じさせる。

(T)