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絶滅危機の駿河湾サクラエビ
一般社団法人生態系総合研究所代表理事 小松 正之 海洋生態系の悪化深刻 重視すべき陸・河川との関係 サクラエビ漁を抱える静岡県の漁業の衰退は壊滅的である。最盛期の38万㌧(1988年)が現在では29%の11万㌧(201…
崖っぷちに立たされた文在寅政府
韓国紙セゲイルボ 民生中心の政策基調に転換を 文在寅政府が最大の危機を迎えている。ソウル行政裁判所の尹錫悅(ユンソンヨル)検察総長(検事総長)に対する懲戒停止決定で、同懲戒を裁可した文大統領も深い傷を負った。文大統領の…
イスラエル 3月に総選挙 右派新党、リクードとの連立拒否
昨年5月に緊急統一政府として発足したネタニヤフ首相率いる与党右派リクードとガンツ副首相兼国防相の中道政党連合「青と白」による大連立政権が崩壊した。今年3月23日に、ここ2年間で4度目となるイスラエル総選挙が行われる。リ…
中国ワクチン外交、途上国でホームランとなるか
2021年。新型コロナという“鬼”に対し、ワクチンが強力な“鬼滅の刃”になり得るか。私たちの関心の的は米欧のワクチンだが、忘れてならないのがまた中国。世界各地で中国製ワクチンによる「ワクチン外交」を展開しているからだ。…
安全保障直結の宮古島・浦添・うるま3市長選
今年は衆院議員(10月21日で任期満了)選挙が行われる選挙イヤーだ。沖縄県では1月17日投開票の宮古島市長選を皮切りに、浦添、うるまの3市長選が4月までに行われる。いずれも保守系現職と「オール沖縄」候補が激突。米軍基地…
中国の宇宙開発に求められること
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 人類共通の利益追求期待 歴史的怨念を超え国際協力を 昨年12月18日付の中国「人民日報」は無人探査衛星「嫦娥(じょうが)5号」が、月のサンプル採取後に無事地球に回収されたニュースを偉業とし…
文政権 レームダック化の兆し
コロナ再拡大、支持率30%台 検事総長叩きで民心離反 韓国の文在寅政権にレームダック(死に体)化の兆しが見え始めた。歯止めが掛からない不動産高騰、尹錫悦検事総長に対する強引な懲戒圧力などに加え、昨年末からは新型コロナウ…
沖縄への修学旅行が前年度比で6割も減少
沖縄県は全国的に人気がある修学旅行先だ。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は昨年12月23日、2020年度に沖縄を訪れる修学旅行は、前年度比で約6割少ない856校、16万1206人との見通しを明…
極秘のロシア新国防計画
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 NATO軍への対応強化 軍事専門家養成へ教育を改善 プーチン・ロシア大統領は昨年11月13日、「2021~2025年ロシア連邦国防計画(以下、計画)の発効について」という大統領令第70…
中国「強権の刃」が迫る
チベット 言語と宗教奪い民族性抹殺 拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 習近平体制になり、チベットへの弾圧が再び強まった。チベット語の使用が禁止され、多くの政治犯が捕まった。昨年の1月から7月の間には、54…
香港、ウイグル、チベット
「中台統一」口実に長期政権狙う 三峡ダム攻撃、台湾のカウンターパワーに 台湾 アジア太平洋交流学会会長 澁谷 司 中国全人代常務委は先月26日、閣僚人事で少数民族政策を担当する国家民族事務委員会主任に中国で大多数を占め…
『孫子』で読む中国の対米謀略戦
哲学者 小林 道憲 敵国情報収集を最重要視 虚偽情報流し内部分裂を図る 『孫子』というよく知られた兵法書は、今から2500年ほど前、中国春秋時代末期の将軍、孫武によってまとめられたものだといわれる。孫子は言う。戦争は国…
皇居で新年祝賀の儀 コロナ対策で規模縮小
天皇、皇后両陛下が皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受けられる「新年祝賀の儀」が1日、皇居・宮殿であった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年より規模が縮小された。 午前中は、秋篠宮殿下御夫妻ら皇族方が両陛下…
日米豪印で中国に対抗を 識者インタビュー(下)
台湾有事を想定し準備急げ 米の対応次第で侵攻現実に 元自衛艦隊司令官・香田 洋二氏 中国は今後どう出てくるか。 最悪のケースとして中国との戦いを考える時、数理解析による戦力分析も大事だが、日本はわれわれの歴史の知恵や地…
米で異常気象相次ぐ
規制で石油産業には逆風 米国では昨年、ハリケーンが記録的に多く、命名されたハリケーンが過去最多となる30個も発生したほか、カリフォルニア州では8月から秋にかけて、過去18年で最も深刻な山火事が続くなど、異常気象が相次い…
中国が脱炭素化宣言
狙いは米との「新冷戦」終結 中国の習近平国家主席は昨年9月、国連総会一般討論でのビデオ演説で、2060年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする脱炭素社会の実現を目指すと表明した。30年までに排出量が減少に転じる「ピーク…
コロナ禍の時代変容-欧州
変革も格差拡大も加速 民主主義国の再結束必要 地球温暖化をもたらす気候変動、新型コロナウイルス感染の世界的流行――。目に見えない大気とウイルスが人々の暮らしや環境を直撃し、急速な変容をもたらしつつある。世界恐慌さえ叫ば…
経済成長と環境保護で板挟みのブラジル
縮小するアマゾン熱帯雨林 40%減りサバンナ化の恐れも 世界最大の熱帯雨林として、気候変動の鍵を握るアマゾン熱帯雨林。ブラジルにとっては、アマゾンに埋まる豊富な資源と開発は、経済成長に不可欠だが、国際社会で進む地球温暖…
イスラエル 砂漠の中、奇跡の農業立国
水技術で世界最先端 海水淡水化・アプリで灌漑操作 イスラエルは砂漠地帯に位置するにもかかわらず、食料自給率93%を誇る農業立国である。その秘密は、排水の再利用技術と特殊な灌漑方法にある。 イスラエル最大の淡水源である…
両陛下 国民との交流切望
ビデオメッセージ 正面見据え マスクせず 並んで語り掛け 「即位以来、私たちは皆さんと広く接することを願ってきました」。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、新年に初めて国民に向けてビデオメッセージを出された天皇、皇后…
2021年 日本外交の課題
東洋大学教授 西川 佳秀 求められる“攻めの外交” 米新政権への楽観は禁物 コロナ災禍に襲われた2020年が過ぎ、新たな年が幕を開けた。有効なワクチンが行き渡り、21年が人類にとってコロナ封じ込めに成功した記念すべき年…
「希望持って歩める年に」 両陛下がビデオメッセージ
コロナ終息願う 天皇御一家は1日、2021年の新年を迎えられた。天皇、皇后両陛下は新年に当たり、国民に向けてビデオメッセージを公表。天皇陛下は新型コロナウイルスの感染拡大に触れ、「今年が皆さんにとって、希望を持って歩ん…
中国海警船 330日以上も不当航行
国境警報 今年まとめ 尖閣沖 領海侵入24回、悪質な追尾事件も増加 沖縄県石垣市の尖閣諸島沖の接続水域に中国海警局の「海警」船が恒常的に侵入しているが、今年1月1日から12月30日までで、計333日確認された。これは、…