皇居で新年祝賀の儀 コロナ対策で規模縮小


 天皇、皇后両陛下が皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受けられる「新年祝賀の儀」が1日、皇居・宮殿であった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年より規模が縮小された。

天皇、皇后両陛下と秋篠宮殿下は「新年祝賀の儀」に臨まれた=1日午前、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)

天皇、皇后両陛下と秋篠宮殿下は「新年祝賀の儀」に臨まれた=1日午前、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)

 午前中は、秋篠宮殿下御夫妻ら皇族方が両陛下にお祝いを述べられた後、菅義偉首相や閣僚、衆参両院議長らによる祝賀が行われた。天皇陛下はあいさつで「新しい年を共に祝うことを誠にうれしく思います。年頭に当たり、国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べられた。

 午後には、日本に駐在する各国大使らによる祝賀があった。

 新年祝賀の儀は国事行為として行われ、今年は参列者を大幅に絞った。消毒や換気のほか、両陛下をはじめ全員がマスクを着用するなどの対策を講じ、時間も短縮された。皇后陛下ら女性皇族は、感染拡大の状況を踏まえティアラの着用を控えられた。