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【社説】新年日本の課題 変化のうねり舵取り誤るな
2022年が明けた。長引く新型コロナウイルス禍の中にあるが、新時代への大きなうねりは既に始まっている。それらは日本という国の存廃に直結し、世界の平和と秩序を左右する。確かな舵(かじ)取りで、創造的な歩みを強く踏み出す年…
コロナ禍の地中海クルーズ 収容50%に抑えて運航
最大手旅行代理店「エル・コルテイングレス」 ヘスス・ヒル氏 コロナ禍の地中海クルーズについて、スペイン最大手の旅行代理店「エル・コルテイングレス」の担当者、ヘスス・ヒル氏に事情を聞いた。(マドリード・武田 修) クルー…
スペイン観光"失われた時"を回復へ
クルーズに閉塞感打破の期待 2021年5月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除となったスペインでは、直ちに、安全・信頼・品質をスローガンに、外国人観光客誘致のキャンペーンをスタートさせ、官民一体となって“失われ…
観光大国復活の兆し 夏季シーズンのブラジル
「今年のバカンスシーズンの売れ行きは驚くほど好調です。東北部のビーチリゾートなど、一部の観光地は年末の予約がすでに埋まっている状態です」。ブラジル最大手の旅行会社CVSの営業担当者が説明する。まだ昨年11月に入って間も…
動物飼育の中止への懸念
世話することで育つ心 地域で預かるシステム模索 コロナ禍で長期休学やリモート授業が増える一方で、児童・生徒と教師の間で「分かる楽しさ、知る喜び」の感動の共有が減っている。その代表的な例は、動物飼育を通じた“情操教育”。…
緊張続く教育現場 「第6波」に備え予防教育に工夫
「正しく知って 正しく恐れる」 新聞・動画、クイズ形式の授業 新規感染者が激減する一方、新しい変異株「オミクロン株」が今年、猛威を振るう可能性があり、教育現場は緊張が続く。文部科学省は「第6波」を警戒しながら、インフル…
深刻なロング・コビッド症候群
コロナ禍が社会を二分 旧ソ連・東欧共産政権時代や新型コロナウイルスの発生地・中国ではワクチン接種を義務化することに大きな困難はないが、国民の自由を尊重する欧米社会ではワクチン接種の義務化は国民の抵抗もあって久しくタブー…
接種拒否する懐疑論 SNSなどで拡散
新型コロナウイルスワクチンに対して懐疑的な見方をする人々は接種を拒否するが、その根拠となる専門家の医師らによるワクチンの危険性についての情報が、インターネット交流サイト(SNS)上には拡散している。 米国医師外科医協…
義務化で深まるワクチン対立 欧州
反対派 医療関係者まで標的 オーストリア政府が新型コロナウイルス感染防止対策のためワクチン接種を2月1日から義務化する方針の中で、ワクチン接種の義務化を支持する国民と、それに反対する国民の間の亀裂は一層深まってきた。ド…
ロックダウン慣れする国民 オーストリア
2021年春、ワクチン接種が開始されたこともあって、政府も国民もコロナ禍からの脱出の日が近い、と希望を感じ、同年の夏季休暇では海外で休日を楽しむ国民が増えた。しかし、秋からは20年と同様、新規感染者が急増し、11月に入…
デュアルライフの普及 フランス
新型コロナウイルスの感染拡大がフランス人のライフスタイルに与えた影響について、仏調査会社ELABEのトップ、ベルナール・サナネ氏は「田舎に引っ越すパリ市民が急増した背景には、コロナ禍前からフランス人の幸福観に大きな変化…
【上昇気流】こな雪、つぶ雪、わた雪、ざらめ雪、みず雪、かた雪、春待つ氷雪
こな雪、つぶ雪、わた雪、ざらめ雪、みず雪、かた雪、春待つ氷雪。太宰治が表現した津軽の七つの雪を、歌手の新沼謙治さんが歌っている。北国や日本海側で大雪が予想される元旦は、どんな雪が降るだろうか。 明治35年に青森の陸軍…
【社説】主張 年頭にあたって
本紙主幹・黒木正博 警戒すべき新冷戦下の思想混迷 2022年の年が明けた。今年もさまざまな「歴史」の節目を迎える。例えば沖縄の本土復帰50周年(5月)。小泉純一郎首相と金正日総書記との日朝首脳会談20周年(9月)。沖縄…
【韓国紙】選挙前の募兵制公約
米国が徴兵制を実施していた1956年、名門プリンストン大卒業生750人のうち、過半数の450人が卒業後、軍に入隊した。しかし、募兵制(志願兵制)に変わった(1973年)後の2006年には、卒業生1108人のうち入隊した…
【韓国紙】国民統合色あせる政略的意図の濃い朴槿恵氏赦免
韓国紙セゲイルボ「社説」 国政壟断(ろうだん)事件などで懲役22年の確定判決を受けて収監生活を送ってきた朴槿恵前大統領が新年の特別赦免対象に含まれ、31日に釈放される。2017年3月31日に逮捕され収監されてから4年9…
【韓国紙】テレビの芸能番組より劣る大統領選挙
韓国紙セゲイルボ 未来への希望なき韓国国民 最近、テレビで出演者が競って新しい分野に挑戦する類の番組が多い。そんな才能があるとは分からなかった人が素晴らしい歌で私たちの心を動かす。運動プロではない人々が競技を通じて努力…
【社説】21年の日本 国民の選択眼が道を拓いた
新型コロナウイルス禍が全国に広がる中、今年の夏は東京五輪・パラリンピックが開かれ、秋には任期満了後の総選挙が実施された。その都度、国民一人ひとりの「選択眼」が問われたが、全体的に良い結果を残したと言えるのではないか。 …
【上昇気流】北海道の礼文島は、稚内市から海を隔てた西60㌔のところにある離島
北海道の礼文島は、稚内市から海を隔てた西60㌔のところにある離島。日本海にある最北の島で、南東に利尻島が隣接する。春から夏に約300種類もの高山植物が咲くので「花の浮島」と呼ばれている。 特に南部の西海岸には多様な植…
【社説】21年の世界 警戒要する中露の連携強化
今年は、人権問題や台湾情勢などをめぐって米国と中国との対立が一段と激化した一年だった。1月に就任したバイデン米大統領は、中国を「最も深刻な競争相手」と位置付け、日米、オーストラリア、インド4カ国の連携枠組み(クアッド)…
沖縄 キャンプ・ハンセンで250人超クラスター
沖縄県中部の金武町にある米海兵隊基地キャンプ・ハンセンで250人を超える新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)が発生している。本島北部でもクラスターが発生し、直近1週間(25日現在)の人口10万人当たりの新…
【社説】防衛費過去最大 隙のない体制の整備を急げ
2022年度の予算案が閣議決定され、防衛費は前年度比1・1%増の5兆4005億円が計上された。過去最大の額で10年連続の増加となった。 補正と合わせ6・1兆円 内訳を見ると、強まる中国の脅威に対処するための事業が中心…
【2021年回顧】軍政復活 世界各地でクーデター
ミャンマーもアフリカも 新型コロナウイルス禍に覆われた2021年は、世界各地でクーデターが続いた年でもあった。21世紀に入って下火になっていた「軍政」が息を吹き返した。 ◇フラッシュモブ ミャンマーでは2月、軍が全権…
ネコとネズミが同居した1年
地球だより 今年も残りあとわずか。とはいえ、韓国の場合は旧暦の正月を盛大に祝うため、日本のように一斉に仕事納めをして年末年始をゆっくり家で過ごすことはほとんどない。こちらに住んでいると、いつの間にか新年を迎えていたとい…