社説 rss

民主党代表質問、改憲に後ろ向きでいいのか

 安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党代表質問が始まった。野党第1党である民主党の岡田克也代表は、憲法改正について「立憲主義の基本を理解しない首相の下では極めて危険だ」と懸念を表明。夏の参院選における改憲勢力「3分の2…

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震災復旧談合、極めて悪質な裏切り行為だ

 東日本大震災で被害を受けた道路などの舗装工事をめぐる談合疑惑は、復興を名目にした悪質極まりないものであり、厳しい処罰を下すべきだ。捜査に当たる東京地検特捜部と公正取引委員会は、事実を徹底的に解明する必要がある。 高速舗…

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宜野湾市長選、追い風受け辺野古移設加速を

 米軍普天間飛行場の移設問題が焦点となった沖縄県宜野湾市長選で、自民、公明が推薦した現職の佐喜真淳氏が大勝した。辺野古移設反対の翁長雄志知事を先頭に戦ってきた候補が敗北したことにより移設容認派には追い風となる。政府は普天…

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訪日客急増、一層の増加へ地方への誘致を

 2015年の訪日外国人数(推計値)が1973万人となり、3年連続で過去最多を更新した。政府が20年までの目標として掲げる年間2000万人を前倒しで達成する勢いだ。 年2000万人に迫る  訪日客数は前年比で47・1%増…

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施政方針、日本の未来開く「挑戦」を

 通常国会で安倍晋三首相は施政方針演説を行い、経済成長、少子高齢化、厳しい安全保障環境などの懸案に「挑戦」し、答えを出すことを強調した。デフレからの脱却は道半ばであり、人口減少および中国の海洋進出や力による現状変更の試み…

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ロシアの安保戦略、かえって孤立を深めないか

 ロシアのプーチン大統領は昨年の大みそかに「ロシア連邦の国家安全保障戦略について」と題する大統領令に署名した。2009年5月に作成された「2020年までの国家安全保障戦略」に代わるもので、署名と同時に発効した。  「戦略…

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イラン制裁解除、核問題の合意順守へ警戒を怠るな

 核開発疑惑を受けてイランに科されていた経済制裁が解除された。核開発は当面は制限され、イランは国際的な孤立から解放される。だが、イランは核武装の野望を放棄してはいない。  保守派は依然として反発  イランは昨年7月、欧米…

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廃棄カツ横流し、安ければと安易な判断戒めよ

 廃棄した冷凍カツを流通市場に横流しし、それが消費者の口に入った不正転売事件は、これまでの食品にまつわる各種の事件の中でも類例のない極めて悪質なものと言わなければならない。健康と命にかかわる食の安全をあざ笑うかのような、…

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緊急事態条項、独裁防ぐために法整備が必要

 民主党の岡田克也代表はテレビ番組で、自民党の憲法改正草案に盛り込まれている緊急事態条項について、ナチスが政権獲得過程で利用したのと同様な条項であり、「恐ろしい話」と非難した。一知半解の議論である。 政治の怠慢でナチス台…

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台湾次期総統、対中傾斜是正へ戦略再構築を

 台湾の総統選挙で台湾独立を志向する最大野党・民主進歩党の蔡英文主席が、中国との融和路線を唱える与党・国民党の朱立倫主席を大差で破って勝利した。  女性総統の誕生は台湾史上初めてだ。蔡主席は4年前に敗れた雪辱を果たした。…

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スキーバス転落、法令違反の厳しい追及を

 長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパスで、大学生らスキー客を乗せた大型バスが道路脇の崖下に転落し、乗員2人を含む計14人が死亡、26人が重軽傷を負った。安全運行のためのルールは守られていたのか。徹底的に究明し、再発防止…

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衆院選挙制度、党利党略超え改革案実現を

 衆院選挙制度に関する有識者の調査会が、大島理森議長に改革案を答申した。  「1票の格差」を是正しつつ、地方にも一定の配慮をしており、妥当な内容と言える。各党は党利党略を超えて改革案を実現すべきだ。  「アダムズ方式」を…

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日米韓協議、北の核放棄へ中露に圧力を

 北朝鮮が「水爆」と称する4回目の核実験を強行したことを受け、北の核問題をめぐる6カ国協議の日米韓3カ国の首席代表が緊急にソウルで会合した。  この3カ国の連携は北朝鮮の武力挑発を防ぐ外交努力として最も重要だが、特に今後…

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米一般教書、「世界の警官」否定は疑問だ

 オバマ米大統領は、上下両院合同会議で一般教書演説を行った。オバマ大統領にとっては今回が最後となった。  先鋭化する党派対立  オバマ大統領は冒頭で「我々は途方もない変化の時代に生きている」と語った。今回の演説は、1年間…

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悪用防止念頭に民泊の法整備を

 日本を訪れる外国人観光客が急増する中、民家の空き部屋などを宿泊用に貸し出す「民泊」にホテル不足を補う役割が期待されている。  現行の旅館業法は自治体の許可なく営利目的で多数の客を宿泊させることを禁止している。このため、…

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化血研は解体的出直しで体質改善を

 化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)が承認外の方法で血液製剤を製造していた問題で、厚生労働省は医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づき、過去最長となる110日間の業務停止命令を出した。  患者の信頼を裏切った化血研の責任…

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成人の日、「古典」に人生の指針見つけよ

 きょうは成人の日。新成人の人口は男性が62万人、女性が59万人の計121万人(総務省推計)で、前年比では5万人少ない。大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする若者たちを激励したい。 世界の秩序が不安定  今の時代…

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米大統領選、政治不信一掃する論戦を

 今年は4年に一度の米大統領選が行われる。超大国米国を導く大統領は世界のリーダーになることが宿命であり、日本にとっては最も親密な関係を維持すべき国の指導者の選出だけに、否が応でも注目が集まる。 候補者鍛えるプロセス  民…

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サウジ・イラン、宗派対立を激化させるな

 中東の大国サウジアラビアとイランの関係悪化で、地域の不安定化へ懸念が強まっている。直接の原因はサウジのイスラム教シーア派高位聖職者ニムル師の死刑執行だが、長年の宗派対立がその根底にある。 大使館放火で国交断絶  サウジ…

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各党代表質問、野党は現実的な対抗軸を示せ

 通常国会の各党代表質問が衆参両院で行われた。衆院では北朝鮮による「水爆実験」の発表を受けて「看過できない暴挙」(岡田克也民主党代表)など各党代表が質問の冒頭で北朝鮮を厳しく批判し、遺憾の意を表明した。事態に即応して一致…

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北の核実験、座視できぬ対日核脅威の増大

 北朝鮮が4回目の核実験を実施した。同国政府は「初の水爆実験」としているが、核実験に成功したことだけは間違いない。隣接国であり、かつ常識では考えられないような無法行為を継続してきた北朝鮮だけに、わが国にとっては脅威が増大…

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家庭の価値、「絆」を輝かせる年にしたい

 「家庭生活は、文明の所産のうち最も高い、最も美しいものである」。  これは1世紀前の1909年、米国のセオドア・ルーズベルト大統領の下で開かれた要保護児童に関するホワイトハウス会議の声明の一節だ。世界人権宣言(48年)…

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新年の日本経済、成長力どこまで回復できるか

 新年の日本経済がスタートした。「アベノミクス」も今年で4年目。来年4月に予定する消費税再増税を控え、どこまで景気が回復し、成長力を高められるか正念場の年である。  2015年度補正予算や16年度予算などの景気刺激効果は…

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