教育 rss

変わる大学入試に思う

 新年度が始まって3週間。毎朝、わが家の前を幼稚園児と小学生、それに中学生が初々しい姿で通る。中3になった筆者の息子と並ぶようにして、この間まで小学生だった子たちが大きめの制服に身を包んで通う姿は、何だか微(ほほ)笑まし…

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AIの時代に必要な教育

沖縄大学教授 宮城 能彦 魅力ある大人の背中示せ 豊かな発想は豊富な知識から  先日、高校の先生から興味深い話を聞いた。  高校生たちが真剣に「将来なくなってしまう仕事は何か」と議論しているというのである。最近よく話題に…

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広がる社会人の“学び直し”

リカレント教育 小樽商科大学大学院教授 李 濟民氏に聞く  人生100年時代が到来する。その一方で人口減少が進み、男女共働き、定年70歳は当たり前の社会になってきた。こうした社会の変化に合わせて政府は働き方改革を推し進め…

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マインドフルネスでうつ病予防を

マインドフルネスでうつ病予防を

早稲田大学文学学術院教授の越川房子氏  うつ状態にある人は、自分のマイナス面ばかりに目を奪われ、埋没してしまうことが多い。うつを予防するだけでなく、集中力を高めるなど、マスコミやIT企業などで注目されているマインドフルネ…

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小4男児自殺は「いじめが主因」

小4男児自殺は「いじめが主因」

沖縄・豊見城市、第三者委が調査報告書  2015年10月に沖縄県豊見城(とみぐすく)市の小学4年の男児(当時9)が自殺したのは、繰り返された「いじめが主な要因」とする調査報告書を、市教育委員会が設置した第三者委員会がこの…

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定年を迎える夫と妻

 定年は男性だけのものではないが、定年に関する本は男性が書いたものが多い。軸足を生活に置いている女性と違って、定年は男性にとって格別な意味を持つようである。  以前、地域の集まりで会った男性が、リタイアした時の苦い経験を…

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「うつ病にならない食習慣の科学」

「うつ病にならない食習慣の科学」

国立精神・神経医療研究センター神経研究所の功刀浩氏が講演  ストレス科学シンポジウム(主催・公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター)うつにならない「毎日を楽しく過ごすための工夫」が、このほど、早稲田大学小野記念館で…

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軍事研究は平和を脅かす?

 かつて「産学協同」研究が、「大学と独占資本との癒着」「大学教育の独占資本への奉仕」などと糾弾された時代があった。1970年代後半、各大学が創立◯◯周年記念事業のため企業募金を行うと、左翼学生たちが学内で関係教授たちを追…

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ICT教育充実へ、整備目標などの推進計画を

超党派議連が地域格差解消で法案の概要をまとめる  学校教育での情報通信技術(ICT)活用を目指す超党派の議員連盟(会長・遠藤利明元五輪担当相)は、ICT環境の充実に向けた法案の概要をまとめた。  コンピューターなどの整備…

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文科省、国公私立大を一体運営する制度案を示す

地域ごとに新法人を設立、効率的な運営を可能に  文部科学省は3月27日、地域の国公私立大が新法人を設立し、一体的に運営できるようにする制度案を中央教育審議会の部会に示した。少子化で地方の大学を中心に経営が厳しくなる中、複…

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全国「家庭教育支援チーム」が報告会

虐待予防に訪問型支援充実を、全国「家庭教育支援チーム」が報告会

 子育て家庭を教育支援する「家庭教育支援チーム」が発足して10年。子供が育つ家庭環境が複雑化する中、学校・家庭・地域をつなぐ支援チームの役割は増している。3月15日、全国「家庭教育支援チーム」の関係者が集い、家庭教育支援…

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「ゆとり教育」の核心

 入学シーズンだ。大きなランドセルを背負ったちびっ子たちの姿はほほ笑ましい。そのランドセルの傾向として、軽量化が進んでいる。「脱ゆとり教育」で教科書が厚みを増して重くなったからだとか。教科書の厚さだけを見れば、脱ゆとりが…

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参加学生が地方の優位性を体感

北海道教育大の僻地・小規模校実習、参加学生が地方の優位性を体感

 全国各地で小中学校の小規模校化が進み、特に北海道は僻地・小規模校が全体の半数を超えている。北海道教育大学では、同大生に僻地(へきち)・小規模校の教育実習を積極的に体験させることで、その理解を深めさせ、地域に生きる教育者…

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児童虐待と関係機関の連携

 先日、児童虐待に関するシンポジウムに参加した。テーマは児童虐待への刑事的介入と関係機関の連携だ。警察と児童相談所(児相)をはじめ関係機関が連携を強める必要があると言われることが多いが、それには難しい課題がある。  虐待…

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東京都教育委員会、全国初の「はしうち教室」開設

不登校児童・生徒が対象、分教室型で運用  東京都教育委員会はこのほど、不登校児童・生徒に対する多様な教育機会を確保する観点から、調布市教育委員会が文部科学省から指定を受け、2018年4月に調布市立第七中学校(吉岡俊幸校長…

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石川県立輪島漆芸技術研修所が研修生の作品展

石川県立輪島漆芸技術研修所が研修生の作品展

金沢市の「石川県政記念しいのき迎賓館」で開催  金沢市の「石川県政記念しいのき迎賓館」では、石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)の卒業生による作品展が開かれている。同研修所は重要無形文化財保持者(人間国宝)の技術の伝承者…

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博士卒人材を守れ

 大学法人化以降、大学の交付金が1割以上も削減する中、若手研究者の研究環境は厳しいものがある。  科学技術・学術政策研究所が公表した「博士人材追跡調査」第2次報告によると、大学院生の2人に1人が週10時間以上のアルバイト…

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児童虐待、他の家の出来事と思うな

 家庭内で起きる虐待によって幼き命が奪われる事件が、後を絶たない。全国の警察が昨年1年間に児童相談所(児相)に通告した子供の数が初めて6万人を超え、そのうち58人が亡くなった。 警察からの通告6万人超  「社会的関心の高…

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18歳成人法案、社会的責任を自覚する教育を

 政府は成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案を閣議決定、飲酒や喫煙の禁止年齢を20歳未満に据え置くなどの関連法案22本と合わせて今国会に提出した。  2022年4月1日からの施行を目指すが、ほとんどが高校在学…

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「ハレ」の食べ物、和菓子で雛祭り

福岡ひとみさんが食育講座「“食”で行事を楽しもう!」  自然を尊重し、四季折々の行事を大切にしてきた日本人は行事食を通して家族や地域の絆を深めてきた。行事食は旬の食材を食べ、“邪気を払い無病息災を願う”というもの。この伝…

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OIST第1期生14人が世界トップの研究員目指す

OIST第1期生14人が世界トップの研究員目指す

初の修了式、グルース学長「挑戦を続けよう」  世界トップ水準の科学技術研究を誇る沖縄科学技術大学院大学(OIST)の修了式が2月24日に行われ、第1期生の14人が博士課程を修了した。今後、科学技術の研究分野の研究員などと…

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生涯記憶に残る道徳授業

 いよいよ今年の4月から小学校で「特別の教科」としての道徳の教育が始まる。中学校では来年4月からという。と言われても、何十年も昔に小中学生だった筆者の時代にも、学校で道徳の時間があったし、教科書のようなものが配られて、そ…

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三菱電機、視覚障害者向けにスイッチ試作

盲学校と共同で、触ってエアコン設定確認  三菱電機は、自社のデザイナーらが盲学校と共同で試作した視覚障害者にも使いやすいエアコン用のスイッチを公開した。温度や風量など設定項目ごとに、それぞれ形状を工夫した別々の操作部を設…

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