上昇気流
大学入試では、制度の変更や倍率の高低…
大学入試では、制度の変更や倍率の高低などが話題になることはあるが、作問者の側が取り上げられることは少ない。こうした中、書評紙「週刊読書人」(11月7日号)が、長年受験産業に関わってきた稲田義智氏へのインタビューを載せて…
「朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流会」が…
「朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流会」が先週土曜日、埼玉県川越市で開かれた。会場となった市民会館ロビーでは、釜山や対馬の物産展のほか、朝鮮通信使随行画員展や写真展も開かれて賑わった。 福岡、山口、広島はじめゆかりの町の…
小笠原諸島近海にサンゴの密漁に来たと…
小笠原諸島近海にサンゴの密漁に来たとみられる中国漁船団が確認されて1カ月以上経過した。当初十数隻だった漁船は約200隻に増え、海上保安庁の巡視船などとにらみ合っている。“公然たる密漁”だ。 中国の王毅外相は岸田文雄外…
朝日新聞が慰安婦大虚報や東京電力福島第1…
朝日新聞が慰安婦大虚報や東京電力福島第1原発の吉田昌郎元所長の調書をめぐる誤報問題で大童の対応が続く中、ひとりの大先輩ジャーナリストが彼岸に旅立った。朝日の元常務取締役東京本社代表の青山昌史氏である。 と書くよりも、…
「バラ園に冬の日暮が来りけり」(上野章子)…
「バラ園に冬の日暮が来りけり」(上野章子)。関東地方は日中、肌寒くはなったが、それでもマフラーを首に巻いたり、厚着をしたりするほどではない。ただ早朝、顔を洗う水が刺すように冷たく、その時ばかりは冬の到来が近いことを実感…
柿の実がだんだん熟す頃となった。渋柿が…
柿の実がだんだん熟す頃となった。渋柿が熟して甘くなったのを子供の頃よく食べた気流子など、鈴なりに実った柿の木には郷愁をそそられる。 「熟柿(じゅくし)が落ちるのを待つ」という表現がある。「熟柿主義」という言葉もあるよ…
「キラキラネーム」の蔓延が止まらない。…
「キラキラネーム」の蔓延が止まらない。子供に奇妙な名前をつける風習は1990年代から始まったが、20年たった今も健在のようだ。「週刊新潮」(11月6日号)では「空」と書いて「すかい」、「七音」を「どれみ」、「遊女」を「…
作家の島崎藤村は好きな食べ物のこと…
作家の島崎藤村は好きな食べ物のことについて触れた随筆で「肉の中では、何と言つても私は、小鳥類がうまいかと思ひます。魚では、川魚が好きです」(「身のまはりのこと」)と書いている。 木曽路を舞台にした代表作『夜明け前』で…
空が高く澄み渡り、気持ちのいい風が吹いて…
空が高く澄み渡り、気持ちのいい風が吹いている。一方、東京・荒川の土手を歩くと、秋口に一斉に咲いた彼岸花の鮮やかさは既になく、野花もくすみ始め晩秋の気配も。 私事で恐縮だが、心筋梗塞で入院した64歳の知人の見舞いに一昨…
慰安婦大虚報をめぐる朝日新聞の対応は、…
慰安婦大虚報をめぐる朝日新聞の対応は、8月5日の検証記事で虚偽とした故吉田清治氏証言による16本の記事の取り消しから始まった。その際、虚報を掲載したことと、その取り消しが遅きに失したことへの謝罪がなかったことで猛烈な批…
日本国憲法は昭和21年11月3日、明治天皇の…
日本国憲法は昭和21年11月3日、明治天皇の御誕生日にあたる「明治節」に公布された。憲法案は同年6月20日帝国議会に提出されて10月7日両院を通過し、公布の運びとなった。 審議の焦点は国体と自衛権についてだった。金森…
「めくる めぐる 本の世界」。これは…
「めくる めぐる 本の世界」。これは読書週間(10月27日~11月9日)の今年の標語である。毎年のことながら本を読む喜びを巧みに表現していると感じる。問題はどんな本を読んだらいいかということだろう。 読書に慣れ親しん…
きょう11月1日は「古典の日」。『紫式部日記』…
きょう11月1日は「古典の日」。『紫式部日記』に『源氏物語』についての記述が初めて出た日という。なぜか「自衛隊記念日」など、他の記念日も重なっている。「灯台記念日」もその一つ。 日本最初の洋式灯台である観音埼灯台(神…
昭和天皇御製(ぎょせい)。「山百合の…
昭和天皇御製(ぎょせい)。「山百合の花咲く庭にいとし子を車にのせてその母はゆく」。御製とは天皇の作られた歌のこと。昭和天皇が、現在の皇后陛下の皇太子妃時代を詠まれたものだ。 「いとし子」は現皇太子殿下。山百合の咲く庭…
「空で光彩の爆発が起っていた。赤と緑が…
「空で光彩の爆発が起っていた。赤と緑がからまり合って渦を巻き、その中心から緑の矢があらゆる空間に向って放射されていた。彼に向って降りそそがれる無限に近いほど長い緑の矢は間断なく明滅をくりかえしていた」。 新田次郎の『…
「社内刷新すると言っているが、どうぞやって…
「社内刷新すると言っているが、どうぞやってください。我々が関心を持つのは我々日本人に与え続けている被害を取り除く努力をしてくれるかどうかということです」。 東京・平河町の砂防会館で開かれ約2000人が参加した「『朝日…
昨年大フィーバーしたNHK朝の連続テレビ…
昨年大フィーバーしたNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の中で、印象深いシーンがある。母親の故郷東北の海辺町に東京から転校した能年(のうねん)玲奈(れな)演ずるヒロインの天野アキが、親友となる足立ユイ(橋本愛)と交わ…
「私たちが世界を知れば知るほど、未知の…
「私たちが世界を知れば知るほど、未知の世界へのフロンティアは、むしろ広がるのである」。宇宙は誕生初期に急膨張したとする「インフレーション理論」提唱者で、先日、文化功労者に選ばれた宇宙物理学者、佐藤勝彦さんの言葉だ。 …
「暇あれば暇ある時に冬支度」(稲畑汀子)…
「暇あれば暇ある時に冬支度」(稲畑汀子)。めっきり朝夕が寒くなって、暖を取る季節となった。物置や押し入れに仕舞っていた暖房器具を取り出し、ススを払いきれいに拭いて、スイッチを入れる。 ブーンとうなって発熱する瞬間がち…
31日のハロウィーンを前に、デパートや…
31日のハロウィーンを前に、デパートやスーパーなどで菓子や仮装グッズなどが置かれるようになった。よく行くパン屋さんの棚に、ハロウィーンのカボチャを象(かたど)ったメロンパンが並んでいるのを見て、ここまできたかと思った。…
「わかりやすさ」がテレビの命だ、とテレビ…
「わかりやすさ」がテレビの命だ、とテレビディレクターの佐々木健一氏が文芸雑誌「群像」(11月号)で述べている。が、「わかりやすさ」は制約でもある、とも付け加える。伝えるべき内容が十分に伝わらないのだ。 なぜわかりやす…
「シンデレラ物語」は日本でもよく読まれて…
「シンデレラ物語」は日本でもよく読まれてきた童話。そのハイライトは、シンデレラが時間の約束を守らなかったために、魔法がとけて、美女からもとの娘に変わってしまうところだ。 真夜中の12時を過ぎてはいけないと、厳しい注意…
政府が早期の再稼働を目指す九州電力の川内…
政府が早期の再稼働を目指す九州電力の川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県)。再稼働には地元住民の理解が欠かせず、その説得は基本的に自治体の役割だが、そのハードルは決して低くない。 1970年代、新設原発の立地をめぐり…