上昇気流
違法でないと認識し、たばこ感覚で気軽に…
違法でないと認識し、たばこ感覚で気軽に「危険ドラッグ」を吸引して車を暴走させて起こす交通事故が、今年6月から7月にかけて相次いだ。東京・JR池袋駅前で暴走車が8人を死傷させた事件は記憶に新しい。 つい4カ月前のことだ…
下村博文文部科学相が「自己否定感を持つ…
下村博文文部科学相が「自己否定感を持つような子供をゼロにする教育をしていきたい」と話している(小紙16日付インタビュー記事)。 今、小・中学校で道徳の時間に偉人や孝行を尽くした人物の伝記などを読んでいるが、人生を肯定…
「赤くなる為の林檎(りんご)の日を…
「赤くなる為の林檎(りんご)の日を纏(まと)ふ」(佐藤静良)。太陽の光は、春夏秋冬それぞれで受ける感じが違う。春は雪解け水を思わせるようにふんわりしており、夏はジリジリとフライパンで焼くように苛烈で、秋は透き通るように…
今年は日清戦争開戦から120年に当たる。この…
今年は日清戦争開戦から120年に当たる。この戦争で正岡子規が従軍記者として大陸に渡り、帰りの船で喀血した話は有名だ。子規と日清戦争の関わりについては、評論家の末延芳晴氏が『正岡子規、従軍す』(平凡社)という本を2011…
毎年のように受賞が予想される村上春樹氏だが…
毎年のように受賞が予想される村上春樹氏だが、今年もノーベル文学賞を逸した。その理由として言われるのが「メッセージ性のなさ」だ。 報道によれば、今年の受賞作家は、ナチス占領下のパリを舞台とした作品で知られる。対して村上…
文芸評論家の故亀井勝一郎は生前、武蔵野市…
文芸評論家の故亀井勝一郎は生前、武蔵野市の御殿山に住んでいた。来客のある日の朝には、近くの井の頭公園へ歩いて行き、「お茶の水」で水を汲んで、それで茶を立ててもてなしたそうだ。 「お茶の水」は池の片隅にある湧き水で、徳…
少子化の影響は社会の各分野に及んでいる…
少子化の影響は社会の各分野に及んでいるが、その一つが大学運営へのダメージ。8月には大手予備校の代々木ゼミナール(東京)が全国にある拠点の大幅縮小を発表した。これも少子化に伴う受験人口の減少が理由だ。 全国に86ある公…
日本マクドナルドは、7月に消費期限切れ肉…
日本マクドナルドは、7月に消費期限切れ肉使用が発覚した中国の食品製造会社から鶏肉を調達していた。関連商品が売れ筋の外食店だけにショックも大きかった。 鶏肉は言うまでもなく動物性たんぱく質の供給源として貴重な存在で、今…
「隣る家も其の隣る家も柿たわゝ」(高浜虚子)…
「隣る家も其の隣る家も柿たわゝ」(高浜虚子)。まだ実際に柿の実がたわわになっているのを見たわけではない。が、そろそろその風景が目に浮かんでくる季節になる。リンゴやブドウ、ミカンなどの秋の味覚のうちで、柿ほどなじみの光景…
1964年の東京五輪の開会式からちょうど50年…
1964年の東京五輪の開会式からちょうど50年を迎え、東京・新宿の国立競技場の聖火台が取り外された。戦後日本の復興を象徴する聖火台は、今度は東日本大震災の被災地、宮城県石巻市に貸し出され復興の篝火(かがりび)を灯す。 …
NHK朝の連続テレビ小説で「蛍の光」が…
NHK朝の連続テレビ小説で「蛍の光」が流れていた。日本では別れの歌として知られるが、もともとは1794年、古くから伝わるスコットランド民謡に詞をつけたもののようだ。英国、米国でも送別歌として親しまれた。日本で歌われるよ…
台風18号が過ぎ去った後、岩手県大船渡市の…
台風18号が過ぎ去った後、岩手県大船渡市の魚市場では、湾内に退避していたサンマ船がまとまった水揚げを行った。北海道、宮城、福島のサンマ船4隻で、合わせて212㌧。市場は活気づいた。 現在、サンマ漁はロシア海域、北海道…
中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授…
中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授が以前、東京・有楽町の外国特派員協会で講演した時、エレベーターの中でたまたま出会った。あいさつ程度の会話だったが、日米の人材発掘への投資の差について力説していた。 青色発…
朝日新聞の慰安婦虚報問題について、…
朝日新聞の慰安婦虚報問題について、メディアに掲載されたコメントから。「昭一だったら、『謝罪をしたことは大きな一歩だ』と言うと思います」(中川郁子(ゆうこ)農水政務官=朝日の偏向報道と戦った故中川昭一元財務相夫人、産経3…
西アフリカ3カ国(ギニア、リベリア、…
西アフリカ3カ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)で集中的に発生したエボラ出血熱。世界保健機関(WHO)は、その3カ国で今年中に最大2万人の感染者が出ると推測している。 猛威を振るう原因の一つは治療や予防の決め手とな…
「秋天を支ふものなき日本海」(澄月黎明)…
「秋天を支ふものなき日本海」(澄月黎明)。秋空の下、カサカサという音がすると思ったら、枯れ葉を掃いている人がいた。どうやら桜の葉が多いらしい。 桜の花は色づくと、すぐに散ってしまう。同じように紅葉もいさぎよいので、す…
今年は開戦から100年ということで、第1次…
今年は開戦から100年ということで、第1次世界大戦に関する新刊書が多数出ている。新刊ではないが、大分前に入手しながら読まずにいた草光俊雄著『明け方のホルン 西部戦線と英国詩人』(みすず書房)をこの機会に読んだ。 英国…
このほど発表された文化庁の「国語に関する…
このほど発表された文化庁の「国語に関する世論調査」によれば、「世間ずれ」という言葉を、多数の国民が「世の中の考えから外れる」と理解している。本来の意味の「世間を渡ってずる賢くなる」と回答した国民は少数だ。 「ずれ」は…
建築家の故白井晟一さんには、建築を習得…
建築家の故白井晟一さんには、建築を習得するにも独自の学び方があって、一般の建築家が学校で学んでいくのとはまったく異なっていた。数寄屋建築をやるとなると大工、職人の技術まで自分のものにした。 とりわけ重視したのは目と手…
日立製作所は今月から管理職を対象に賃金制度…
日立製作所は今月から管理職を対象に賃金制度を改める。年功序列的な要素を廃止し、担当職務と期待される成果を全面的に反映した仕組みだ。 今、海外の優秀な人材は各国企業間で取り合いになっている。欧米の大手と同じような処遇体…
一連の朝日新聞の問題について、同紙の…
一連の朝日新聞の問題について、同紙の紙面審議会(19日)で交わされた4人の委員の発言は同紙26日オピニオン面で公表されている。委員の一人、奥正之氏(三井住友フィナンシャルグループ会長)の批判や提言は、良識に裏打ちされた…
長野、岐阜両県境の御嶽山が噴火し…
紅葉が見頃で、多くの人たちが訪れていた長野、岐阜両県境の御嶽山が噴火し、登山者に多数の死傷者を出す大惨事となった。 御嶽山は噴火するまで「平常」とされる警戒レベル1だった。まさに突然の事態で熱風と火山灰に襲われたが、…
「紅葉してそれも散行く桜かな」(蕪村)。…
「紅葉してそれも散行く桜かな」(蕪村)。昼の暑さはまだ残っているが、朝夕がめっきり肌寒くなったこの頃。会社の2階の窓から外を見ると、桜の木の一部が黄色く紅葉している。 全体的には、まだ緑が勝っているが、これからは少し…